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後手後手の意味と使い方・仕事で後手後手のメリット・デメリット

更新日:2024年02月25日

普段の生活の中で、後手後手という言葉を耳にすることがよくありませんか。この後手後手という言葉は、遅れてバタバタしているようなイメージのある言葉です。この後手後手について、どのような意味があり、またどのような使われ方をするのでしょうか。

一方、デメリットは気を付けなくてはいけません。幾分相手に先を越されている状況ですので、出遅れての対応です。付け入る隙が無い可能性もあります。そのため、仕事においては後手後手に回るのは損失が多い可能性が高くなります。

自分が抱えている業務が後手後手になっている場合、前を向いた仕事ができなくなり、後始末のような対応や遅れを取り戻すような作業ばかりとなってきます。そのため、気持ちにも焦りが生じたりして、さらに失敗が増えたりするなどの悪循環に陥る可能性もあります。

このように、仕事における後手後手は、会社に対しても、自分自身の仕事に対してもデメリットが多く、できるなら先手必勝で進めていきたいものです。

後手後手の言い換え方法

後手後手という言葉を別の言葉に言い換える場合、色々な言い回しがあります。「対応が後手後手になる」という言葉に対し、「対応が後手に回る」という言い換えができます。また、「対応が後回しになる」という言い換えをすることもできます。そのまま「後手に回る」というのも後手後手と言い換えた言葉です。

問題が起こってから対応するような状態になっていることですので、これらの言い換えすることができる言葉の意味も同じ意味となっています。

後手後手の敬語

後手後手という言葉を使った敬語表現を見る前に、後手という言葉について確認してみましょう。この「後手」という言葉ですが、「先手」「後手」といったように、相手と同等の立場で見て使う言葉です。そのため、使う相手などに気をつけて使う必要があります。

丁寧語を使った表現では、「現在対応が後手後手になっています。」という言い方ができます。尊敬語を使った場合、「現在対応が後手後手されております。」のような言い方になります。謙譲語の場合、「私の不手際で対応が後手後手いたします。」のような言い方になります。

目上の人への使い方

目上の人と話しをする際には、ビジネスシーンであれば敬語で話をする必要があります。この場合は、丁寧語を使って後手後手に関して話しをするようにします。

後手後手のことわざ

後手後手に関することわざには「戦を見て矢を矧ぐ」というものがあります。これは、昔の戦場で戦が始まってから、あわてて戦う道具の矢を作るという意味です。それが転じて「何かことが起こった後に、慌てて対策を考えたり、急いで準備をすることのたとえ」のことをいいます。

また、「物事に対する準備・対応・対処が後手後手に回っており、やるべき行動が遅い様子のことをいいます。これと同じ類のことわざに、「泥棒を捕えて縄を綯う」というのがあります。

この「泥棒を捕えて縄を綯う」も意味は「準備を怠り、事が起こってからあわてて用意するたとえ」というものになります。

使い方としては、次のような使い方をします。

・期末テストが明日からという今日になって、徹夜でテスト対策をするのは「戦を見て矢を矧ぐ」ような努力の仕方ではないでしょうか。

後手後手の対義語

後手後手の対義語には、先手という言葉があります。先手の意味は、「他の者より先に始めることや、先回りをして自分の立場を有利なものにすること。」というものになります。この言葉の類語には、「先制」というものや「先回り」というものがあります。

故事成語としては、「先んずれば人を制す」というものがあります。この言葉は、「何事も人より先に行えば、有利な立場に立つことができるというたとえ」という意味がある言葉です。転じて、後手に回っては勝ち目がないという教えの言葉です。

後手後手の類語

後手後手の類語は、言い換えの言葉を含めてたくさんあります。「先を越される」「後手を踏む」「後れを取る」「遅れを取る」「ビハインドする」「先にいかれる」「後塵を拝する」「二番手に甘んじる」「風下に立つ」「リードを許す」「水をあけられる」などの言葉があります。

いくつかの言葉について確認してみましょう。

ビハインドする

ビハインドは、野球などの点差などでよく耳にする言葉ですが、この英単語の意味としても、仕事・進捗などに後れてという意味があります。

She’s behind in her work. (彼女は仕事が遅れている)

というような使い方をします。ですので、後手後手の類語としてもそのまま使うことができる言葉です。

次のページ:後手後手の言葉の意味を理解して使いこなそう

初回公開日:2018年04月23日

記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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