「様子見」の意味・類語・「経過観察」との違い｜ビジネス
更新日：2024年11月01日
株の上下は、たった数分で変わることもあります。「様子見」をすることで、いつ買うと良いのか・いつ売ると良いのかが分かります。「様子見」しないと大損する可能性があるため、株主は株の様子見を日常的によく行う必要があると言えます。「株の様子見」の意味は「株の動きを見守る」で、自分にとって良いところで売買する見極めのために「株の様子見」は必要なことになります。
相場
相場というのは、市場取引における時々の値段のことです。株もそうですが、物品の値段でも相場があります。そして、物品価格の相場も株相場と同じように、変動します。オークションでは、相場変動がよくあります。相場を「様子見」することは、「これから相場がどう変化するのか注意深く見る」ことであり、売買したい物品に関した者としての行動になります。
「様子見」の類語は？
「事の成り行きを見守ること」の意味を持つ「様子見」の類語になる言葉には、「模様眺め」があります。「様子」と「模様」、「見る」と「眺め」という点が一見した違いになりますが、言葉の意味的には何かしらの違いがあるのでしょうか。「様子見」と「模様眺め」の関係性は、類語であっても完全に同じ意味を表すわけではないため、「模様眺め」の意味と「様子見」との違いを確認しておきましょう。
模様眺め
「模様眺め」の読み方は、「もようながめ」です。「状況がハッキリするまで静観していること」を意味し、特に「相場について」の「状況がハッキリするまで静観していること」を表す時に用いられます。
「様子見」の意味は「事の成り行きを見守ること」でしたので、表していることは少し違っています。「模様眺め」は「ハッキリするまで静観する」として、「静かに見守ること・ハッキリするまで見守るという目的が明確である点」が意味の特徴です。「様子見」は「事の成り行きを見守ること」として、「どうなるのか分からない可能性も含めて見守る」ことを表しています。
つまり、「様子見」は「自らの目的がない見守る」であり、「客観的な見守る」になります。そして、「模様眺め」は「ハッキリするまで=自らの目的がある見守る」であり、「静観」という「積極的な行動をしない」ことを含む表現です。
ビジネスでの「様子見」の使い方は？
ビジネスでは、良い意味でも、悪い意味でも「様子見」を使うことが多いです。
「取引先の動きが読めないためか、上司は様子見を決断した」や「株の相場が下落する可能性があるため、とりあえず様子見することにした」などは悪い意味での使い方になりますが、「順調に進んでいるのでこれからも様子見と行こう」や「入りが良好のためこのまま様子見する」などは良い意味での使い方になります。文脈から、良い意味・悪い意味なのかを考えましょう。
「様子見」と「経過観察」の違いって？
「様子見」と混同されやすい言葉に、「経過観察」があります。「経過観察」は病院などで見聞きすることが多いとされますが、「様子見」とは表していることが異なります。「様子見」と「経過観察」を正しく使い分けられるように、違いを確認しておきましょう。
経過観察の意味
「経過観察」の意味は、「特定期間内に状態が急変する可能性が高いので少しの変化も注意深く見る」です。「経過を注意深く観察する」ということであり、「状態急変の可能性が高い」ことを含めた表現として用いられます。
「経過観察」と似た言葉に、「様子観察」があります。使い分けをされることもありますが、「様子観察」の意味と「経過観察」の意味は同じと考えて問題ありません。つまり、使い分けの定義がないが、個人の見解で使い分けをされることはある、ということです。一般的には、「経過観察」を使用する人の方が多いとされています。
違いは？
「様子見」の意味は「事の成り行きを見守ること」でしたが、「経過観察」は「特定期間内に状態が急変する可能性が高いので少しの変化も注意深く見る」の意味を持っているとお伝えしました。表していることに違いがあることは、説明の文からしてもお分かりいただけるでしょう。
「経過観察」は「特定期間内に状態が急変する可能性があること・そのために少しの変化も注意深く見る必要性があること」が、意味の特徴です。「様子見」は「事の成り行きを見守る」として、「経過観察」の意味が持つ特徴よりは限定的な表現ではないと言えます。つまり、「様子見」の方が広く使える表現になります。
「様子見」と似た言葉を正しく使い分けよう！
初回公開日：2018年04月18日
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