「命の洗濯」の意味と使い方・ことわざ・「心の洗濯」との違い
更新日:2024年09月13日
「命の洗濯」の意味と使い方
「命の洗濯」という言葉の意味をご存じでしょうか。ストレス発散というと少し違いますがまったく違うという訳でもありません。「命の選択」という言葉の意味は、毎日の雑用やしがらみや仕事から離れてのんびりと気ままに楽しく過ごすこと、です。
あるいは、衣服を洗濯して新品のように綺麗にえるように、命の洗濯をして寿命を延ばす、といった使われ方もします。
温泉
「あなたの命の洗濯は何ですか?」と聞かれると温泉、と答える人は多いです。温泉に入ることで体を休め、英気を養うといったイメージからなのでしょうか。温泉は温泉でも日帰りの温泉ではなく、旅行先の温泉、温泉に入るために旅行に行くことなどを指していることが多いでしょう。
使い方の一例として、「温泉で命の洗濯をしてくる」とか、「温泉が命の洗濯だわ」、「命の洗濯になったね」というような使い方をします。
旅行
旅行に行くことを「旅行で命の洗濯をしてくる」といった使い方をすることもあります。旅行は日常生活から離れた環境に行くことで、完全に日ごろの雑務から離れて休息する、楽しく観光するなどの意味を含んでいます。
また旅行に行った人に対して「命の洗濯できました?」とか、「命の洗濯はどうでした?」と聞くようなこともあります。旅行の感想を聞いている訳ですが、本人が「命の洗濯に行ってくるよ」と言っていたような場合に茶目っ気をだしてそのように聞いてくるといった使い方もします。
土用干し
「命の洗濯」は、「命の土用干し」といった言い方をすることもありました。土用干しとは夏の土用に行う年中行事の1つで、衣類や書物を年に一回虫干しすること、また強いイネを育てるためにこの頃に水田の水を抜くといった行いを表しています。
「命の洗濯」に関することわざ
語源については後に詳しく載せますが、「命の洗濯」は少なくとも江戸時代にはあった言葉でした。そのため、「命の洗濯」に関わることわざというのもいくつかありますので見ていきましょう。
鬼の居ぬ間に
「鬼の居ぬ間に洗濯」ということわざがあります。この場合の鬼とは、怖い上司や嫁姑の姑、というように立場が上の怖い人のことを指しています。そのような怖い人がいない間に、「命の洗濯をしよう」とか「命の洗濯をした」といった意味になります。「鬼の居ぬ間に命の洗濯」とはなっていませんが、意味としては変わらないでしょう。
命の洗濯水いらず
「命の洗濯水いらず」ということわざはそのまま、命の洗濯をするのに水はいらない、水なんかなくても命の洗濯はできるといった意味になります。「命の洗濯」の別の言い方だともされています。
お風呂
次に紹介するのは、ことわざではありません。日本において社会現象にもなったことのある、新世紀エヴァンゲリオンというアニメの登場人物、葛城ミサトが口にした言葉ですが有名なので紹介します。
葛城ミサトのセリフとは、「お風呂は命の洗濯よ」というものでした。新世紀エヴァンゲリオンでは少年少女たちが敵と戦っているのですが、お風呂に入ってリラックスして気分転換するのが命の洗濯になる、というような意味だと考えられています。
「命の洗濯」と「心の洗濯」の違い
初回公開日:2018年04月24日
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