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「命の洗濯」の意味と使い方・ことわざ・「心の洗濯」との違い

更新日:2024年04月01日

「命の洗濯」という言葉を聞いたことがありますか?その意味をご存じでしょうか?こちらの記事では、「命の洗濯」という言葉の意味や使い方、語源からことわざ、命の洗濯をするおすすめスポットの紹介まで行っています。ぜひご覧ください。

「命の洗濯」と聞いた人の中には、「心の洗濯と何が違うのか?」と考えた方もいらっしゃるでしょう。命の洗濯が心身ともに日常から離れてリフレッシュし、楽しむことを表しているのに対して心の洗濯の場合、心を綺麗にする、や心が洗われるといった意味になります。

命の洗濯が旅行や温泉など、日常生活を離れて行うものであることに比べてみると、心の洗濯は日常生活をしながら行うことも可能です。例えば「映画を見て心の洗濯」や「あの本で心が洗われた」といった場合、日常生活の雑用や仕事から完全に解き放たれてはいませんが、心のリフレッシュができたといったことを表しています。

「命の洗濯」の語源

「命の洗濯」という言葉について、その語源となると詳しいことはよく分かっていません。しかし江戸時代にはすでに存在していたのは確かなようで、「俚言集覧(りげんしゅうらん)」という江戸時代の国語辞書(当時福山藩に所属していた漢学者太田全斎が編、全26巻)にはすでに注釈つきで登場しています。

江戸時代の命の洗濯とは

「俚言集覧」で紹介されているのは、井原西鶴の処女作で江戸時代前期に書かれた文芸書、「好色一代男」の中に「命のせんだく」という言葉が出てくるというものでした。せんだく、とは洗濯の古い言い方で、昔はせんたくではなくせんだく、と発音していました。

好色一代男の中での使われ方としては、9月9日の菊の節句には遊郭の女郎たちの着物や所有物を展示する催しがあって、それを見るのが「命のせんだくだ」といった使われ方をしています。他にも当時、あまりお金のない者たちが遊郭に行くためにお金を出し合うことを「命の洗濯」とも言っていたようで、当時、江戸時代の命の洗濯とは遊郭と関係の深いものでした。

このように江戸時代には遊郭と関わりの深い使われ方をしていたのは確かなようなのですが、「命の洗濯」の使い方は現代の命の洗濯の使い方と、それほど変わっていないでしょう。

「命の洗濯」の類語

「命の洗濯」の類語を紹介します。リフレッシュをする、とかレクリエーションをする、気晴らしをしに行く、といった言葉があります。また、遊びに行くや気分転換、保養に行くや気晴らしといった言葉も「命の洗濯」の類語となります。

命の洗濯を英語で言うと?

「命の洗濯」という言葉を英語で言うならば、「recreation(レクリエーシヨン)」や「getaway(ゲタウェイ)」といった言葉を使うことがあります。

「recreation(レクリエーシヨン)」の意味は気晴らしや休養といった意味になります。「getaway(ゲタウェイ)」の場合には現実逃避気味な逃げるといった使い方をすることもありますが、仕事などから離れる、といった意味で使われることもありより日本語の「命の洗濯」と似通った意味になる使い方もあります。

命の洗濯におすすめの旅

命の洗濯をするには、日常生活を続けていては難しい場合が多いです。わずらわしい日常から解き放たれて命の洗濯をするために、おすすめの旅を紹介します。

沖縄

沖縄は日本の南にある県ですが、東シナ海に浮かぶ150以上の島からなりたっています。南にあるため1年を通じて温かく、ほとんど雪も降らないということで真夏はもちろん、冬の寒さから逃れて避寒に沖縄に命の洗濯に行くというのもよいでしょう。

体を動かしてトレッキングしたいという方は沖縄の「大石林山」でのトレッキング、神秘的な鍾乳洞に興味がある方は、石垣島の「石垣島鍾乳洞」、おおいに沖縄の自然を楽しみたい、自然と触れ合いたいという方には「ガンガラーの谷」がおすすめです。

沖縄といえば海、ということで海を選ぶなら日本の海水浴場100選にも選ばれたことのある本部町の「エメラルドビーチ」、宮古島の「与那覇前浜」、遠浅なビーチとして竹富島の「コンドイ浜」も有名です。ダイビングするなら有名な恩納村の「青の洞窟」を訪れてみるのもよいでしょう。美しい景色や海や自然の環境の中で命の洗濯をしてみましょう。

温泉

命の洗濯といえば温泉、という方も多いでしょう。旅行先として人気の温泉地を紹介してみます。まずは「熱海温泉」、日本の温泉地として最も有名な温泉のうちの1つでしょう。海上花火大会も有名なので、時期を合わせて訪れてみましょう。

九州は大分県にある「別府温泉」も有名です。「別府温泉」は大分県の別府市に数百存在している温泉の総称で、世界二の湧出量を誇っています。「地獄めぐり」やミシュランにも掲載された「ひょうたん温泉」などが有名です。

群馬県の「草津温泉」は湯質の良さで有名です。「お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ」という有名な文句もあります。これは、たとえお医者さんでも草津の温泉でも恋の病には効かないという意味ですが、それだけ草津の温泉は湯治場として有名な場所でした。

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初回公開日:2018年04月24日

記載されている内容は2018年04月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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