ことわざ「努力に勝る天才なし」の意味と使い方・言った人
更新日:2024年10月31日
「努力に勝る天才なし」の意味って?ことわざなの?
「努力に勝る天才なし」の意味とは
「努力に勝る天才なし」をweb辞書で検索しても該当なしとなります。そこで、「努力」「勝る」「天才」それぞれの意味からもう一度確認してみましょう。
「努力」の意味は、大辞林第三叛によると心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこととなっいます。
「勝る」の意味は、 ① 他のものと比べて力量や価値などが上である。すぐれている。 ② 相対的に程度が上である。他をしのぐ。 とあり、「天才」は生まれつき備わっている、きわめてすぐれた才能。また、その持ち主という事です。
これらを総合して「努力に勝る才能なし」の意味を考えると「何かの目標を実現するために骨を折って務めることは、天性の才能よりもすぐれた事である」または「目標を実現しようとし頑張っている人は、生まれつきすぐれた才能を持つ人よりも秀でる」と解釈できます。
ことわざ説
「努力に勝る天才なし」を辞書や辞典で調べると出ていないことはご説明しました。では、この言葉の語源や由来は何なのでしょう。日本語の辞典や辞書にないという事は、外国語のことわざ・慣用句の類である可能性があります。
英語のことわざに“There is no genius that bests hard work”という言葉があります。直訳すると「努力は天才よりも最良である」となります。また、「努力に勝る天才なし」の英語ことわざとして“Slow and steady wins the race”を紹介しているサイトがいくつかあります。ネイティブな英語では、こちらの方がスタンダードという事でしょう。
名言・格言説
名言、格言であるという意見もあります。名言とは、誰もがそのとおりだと納得する言葉で、格言は人生の教訓を説いた言葉です。「努力に勝る天才なし」は両方に当てはまります。だからこそ座右の銘にする人が多いのでしょう。
「努力に勝る天才なし」はどう使う?
努力することを称賛する言葉である「努力に勝る天才なし」ですが、どういう場面で使えるでしょうか。言葉の意味から、真面目に努力を惜しまずに続けてきた結果、大きな成果を上げた時、もしくは成果を上げた人物に対しての賞賛の言葉として使う場合と、自分を叱咤激励するための教訓ととして使う場合があります。
スポーツで例をあげれば、前者であれば、大相撲で十両の力士が横綱に勝って金星を挙げた時や、ボクサーが着実に戦果を挙げ遂にはチャンピオンに勝った時などに使われます。また後者の例として、バレーボールの応援横断幕にこの言葉を掲げている高校があります。
また、ビジネスでも「努力に勝る天才なし」は使えます。普段大きな成果のない営業職が、こつこつと顧客回りの結果大きな契約を獲得した時など、まさに「努力に勝る天才なし」と賞賛する場面でしょう。「努力に勝る天才なし」を座右の銘にしている経営者も数多くいます。
「努力に勝る天才なし」の類義語とは?
さて、「努力に勝る天才なし」の意味と由来、使い方についてご紹介してきましたが、「努力に勝る天才なし」を他の言葉で表すとこういう言葉があるのでしょう。
四字熟語
まずは「努力に勝る天才なし」と類義語の四字熟語からご紹介しましょう。
駑馬十駕
初回公開日:2018年05月11日
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