「努力し続けるのも才能のうち」という言葉がありますが、前述で紹介した著名人・偉人の誰もが、たぐい稀な能力を持っているにもかかわらず、目標を定め結果を得るまで(得ても)努力を続けています。どんなに高い能力を持っていたとしても、努力することがなければ「天才」と多くの人々から称賛を受けることはないという事でしょう。
日本のプロ野球からアメリカ大リーグに移籍し、前人未到の3000本安打という記録を打ち立て、先日シアトルマリナーズの会長付き特別補佐に就任したイチロー選手が「天才」について次のように語っています。生まれつき高い能力を持っている人物か、努力し続けて才能を開花させた人物か、どちらが「天才」と呼ぶにふさわしいか考えさせられる言葉です。
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。
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努力を諦めないことが大事
いかがでしたか。今回は「努力に勝る天才なし」という言葉の意味と使い方、それを言った人についてご紹介しました。天才であることよりも努力することも方が良いのだという意味がさすように、能力に頼っているだけではいずれ行き詰まる時が来ます。
案外、物事がうまくいった時でも、その結果に満足せず次のステップに向かって努力できるかできないかが、「努力に勝る天才なし」の分かれ目です。「これで良いのだ」と自分で決めてしまった時が限界で、他の努力を諦めなかった人に遅れを取る結果が訪れることでしょう。
また、どんなに努力を重ねても、思うような結果が得られない時もあるでしょう。しかし、まったく停滞していることはありません。「努力するだけ無駄だ」と諦めてしまうことは簡単ですが、たとえ辛くても「努力に勝る天才なし」の意味を思い返し、努力を諦めないことがいつか結果につながることでしょう。