「いっぱいいっぱい」の類語・漢字表記・使い方・言い方|敬語
更新日:2024年06月21日
ほとんどの人が「いっぱいいっぱい」と平仮名で書くことが多いでしょう。でも、漢字で書きたいという場合には、「一杯一杯」と書きます。この一杯一杯という漢字で表現する時には、まるで、心に余裕がないとの意味が込められています。
敬語で「いっぱいいっぱい」を使いたい時の使い方
気軽にいっぱいいっぱいを使う人が、敬語にして使いたいという場合もあるでしょう。そんな時の使い方をご紹介します。
相手を刺激することなく今の状況を伝えられる丁寧語
会社の取引相手に対し、いっぱいいっぱいを丁寧語で言いたい場合の使い方は、「こちらも既にいっぱいいっぱいの状態でして。申し訳御座いませんが、もう少し待って頂けますでしょうか」と、使うといいでしょう。この丁寧語なら、酷く相手を刺激することなく、ソフトに今の状況を伝えられ、さらに、これからどのようにしたいかを伝えることができます。
簡単な「いっぱいいっぱい」の使い方とは?
簡単にいっぱいいっぱいという言葉を使い、自分の今の気持ちを相手に伝える方法があります。この言葉を使った簡単な使い方を幾つかご紹介しましょう。
時間的にも精神的にもいっぱいいっぱいになると使う
今週は、大きなプロジェクトが入っており、金曜日までに完成させて提出しなければいけないというのに、また他の仕事を任されてしまいました。その仕事の提出期限は金曜日ということで、「もう時間的にも精神的にも余裕がなく、いっぱいいっぱいになる」と使います。
いっぱいいっぱいになる自分の気持ちを誰かに伝え、楽になることもできず、とても困った状態のことを表しています。どうにかしてやらなければならないという切羽詰まった状況に悩み、苦しみますが、任されたのですから、きちんと2つの仕事を完成させなければならないとの気持ちも見えます。
断りたい時に子育てでいっぱいいっぱいと使う
初めて子供を産み、育児をしている母親は、慣れない子育てをして疲れます。親の言うことは聞かないし、幼稚園では問題を起こすなど、本当に毎日の子育ては大変です。自分の自由時間もなく、お洒落もできない状態で、精神的にも限界な時に「もう子育てでいっぱいいっぱいです」と使います。だからできないと、断りたい時に使えます。
商談相手に儲けは少ないけど取引したい時に使う
商談をする時に、相手が「この値段で取引をしたい」と言ってきます。でも、その値段では儲けが少ないので困ります。そんな時に「この値段なら儲けがあって助かる」と相手側の提示してきた値段よりも高めの値段で交渉するとします。それでも「やはりこの値段でお願いします」と強気に迫られた時は、「こちらもこの値段がいっぱいいっぱいなんです」と使います。
もうこれ以上は下げることはできないギリギリの状態であるという気持ちを、分かり易く相手に伝えたい時に使えます。
自分の持つ力の限界を伝える時に使う
短距離走をしている時、自分の持っている極限までの力を出し切った時、「もういっぱいいっぱいです。これ以上速くは走れません」と使います。もう少し力を出せば良い記録は出せますが、それ以上速く走れば足を痛めそうと感じた時、その気持ちをいっぱいいっぱいと使い、限界であることを伝えます。
自分の限界を知っている人は、限界以上のものを求められると、断りたいと考えます。でもハッキリと「嫌です。走りたくない」と言えば、相手を不快な気持ちにさせると感じるでしょう。なら、少しやんわりと、でも相手にもうこれ以上は無理との気持ちを伝えられるいっぱいいっぱいを使います。
隣の車がいっぱいいっぱいに駐車することを注意する
初回公開日:2018年05月26日
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