Search

検索したいワードを入力してください

「加味する」の意味と使い方・例文・対義語・類語|ビジネス

更新日:2024年10月04日

正しい日本語の使い方は出来ていますか。特にビジネスやフォーマルな席など、丁寧にしすぎて、逆におかしな言葉遣いや間違った使い方なども見受けられます。多いかと思います。この記事では、そんな人には聞けない日本語の「加味する」を意味から紹介していきます。

「加味する」の対義語

「加味する」という言葉の対義語としましては、特別な言い方はなく、そのまま「する」の対義語で「加味しない」となります。

つまり、もう少し文法的に説明しますと、サ行変格活用の動詞である「加味する」の未然形である「加味し」に、打消の助動詞である「ない」が付いた形の言葉となります。

「加味する」と「考慮する」の違い

先にも触れましたが「加味する」と「考慮する」の意味は、具体的にはどういった違いがあるのでしょうか。「考慮する」は「加味する」の同類語でもあるのですが、この記事では、具体的に「加味する」と「考慮する」の違いについて説明していきます。

まず「加味する」は、比較的「特定のものや事」を指して「付け加える」といった意味合いが強いです。一方、「考慮する」は「さまざまなものやことを」指しており、「考慮」の意味も「さまざまな要素を含めてよく考えること」です。

つまり、「加味する」を使うときは、あるものやことが特定・限定されているのに対し、「考慮する」は色々なものやこと、さまざまなものやことになるので、範囲の広さや数の多さに違いがあります。

では、次の記事で「加味する」の同類語についてもご紹介していきます。

「加味する」の同類語や関連語は?

「加味する」の同類語には、次のような言葉が挙げられます。「織り込む」「踏まえる」「考慮する」「計算に入れる」「組み込む・組込む」などがあり、関連語を上げると「肉付け」「付け加える」「継ぐ」「足す」「加える」「重なる」「添加」「継ぎ足す」などと実にたくさんの関連語が出てきます。

ここでは、同類語の「織り込む」「踏まえる」「考慮する」「計算に入れる」「組み込む」の意味を表で表しておきます。それぞれの意味もあるので、比較して参考にしてください。

「加味する」の同類語とその意味
「織り込む」… 一つの物事の中に、他の物事をふくめる。
「踏まえる」…判断のよりどころにする。根拠とする。あれこれ思案する。配慮する。
「考慮する」…いろいろな要素を考え合わせること。思いめぐらすこと。
「計算に入れる」… 視野に入れる。
「組み込む・組込む」…体系の一部分として中に入れる。組み入れる。

「加味する」の敬語はどんな風に使う?

「加味する」という言葉を敬語として使う場合には、どうしたら良いでしょう。「加味する」という言葉の単体で敬語となる言葉は見当たらないので、使い方にこまってしまうこともあります。

そんな時には、「加味する」の後ろに「いただく」を付けることで「○○を加味していただき」といった敬語になります。また、意味を考えながら類語を使うのが好ましいといえます。しかし、「加味する」という言葉だけで考えると、ちょっときつい印象を受ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうした場合には、やはり言い換えることも必要となります。

例えば、「○○をご考慮ください」や「○○をご配慮いただき」といったように、他の言葉で言い換えて使うのがより良いといえるでしょう。

「加味する」を丁寧語ではどう使う?

では、「加味する」を丁寧語にする場合には、どのようにしたら良いでしょうか。「加味」は名詞なので単純に「加味する」という言葉の前に「お」を付ければ丁寧語になるのでは?といも考えられますが、「お加味する」は不自然といえます。

そもそも丁寧語は、助動詞「のます」「です」「でございます」など、判断作用の表明に丁寧さを添える語です。

では、「加味する」を丁寧語にする場合、「加味」は名詞ですが「する」が動詞なので、以下のような使い方になるといえます。

つまり、相手が”する”場合は、「加味なさる」「加味される」などを使い、自分が”する”場合は「加味いたす」や「加味いたします」といった使い方が良いといえるでしょう。

敬語の謙譲語や丁寧語を上手に使い分けよう!

改めて、日本語は難しいものだと感じられる方も少ない事と思われます。しかし、ポイントさえ押さえてしまえば、それほど恐れることはありません。この記事では、「加味する」という言葉だけでなく、敬語と丁寧語の違いとポイントについてご紹介していきます。ぜひ、ご参考になさってください。

敬語とはそもそも何??

そもそも敬語とは何なのか説明が難しいです。相手を敬うために使ったり、人間関係を円滑に保つために私たちは敬語を活用していますが、ブリタニカ国際大百科事典の解説によると、話の主題になる人物(ひと)や話し相手に対する敬意を示すために用いられる言語の表現とされています。


その中でも尊敬語,謙譲語,丁寧語の3種に分類されています。尊敬語と謙譲語は話の主題になっている人物(ひと)に対する敬意を示す言葉で、丁寧語は話しをしている相手に対する敬意を示して使用するものと言われています。

次のページ:日本語の語源とは?

初回公開日:2018年06月11日

記載されている内容は2018年06月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests