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「お目通り」の意味と使い方・類語・例文・「お目通し」の違い

更新日:2024年09月12日

「お目通し」という言葉を耳にしたことがあります。何かを見るという意味であると分かっていても、正しい意味やどのようなときに使うのかを知らない人の方が多いようです。「お目通し」について正しい使い方や細かな日本語表現のニュアンスなどを紹介します。

「お目通りをお願いする」という言葉は、特に初めて会う場合にいうことが多く使われています。目下の者が目上の者に会う時や、目上の者が目下の者に会う時にも使われます。

・目通りをお願いいたしております
・目通りを願っておりますが
・目通りを願い出られる

叶う

「目通り」は「目通りがかなう」とも使いますが、「お目通り」の形で多く使われる古めかしい表現で、相手と会う約束が整うことにも使われます。

・○○様にお目通りが叶った
・ちょうど目通り叶ったところだ
・ようやく、お目通りが叶う

させて

「お目通り」の言葉を使うと、表現方法が古風な感じになります。

・お目通りをさせていただきたく存じます。
・なにとぞお目通りしたく存じます。

「お目通り」と「お目通し」の違い

一字違いに「お目通り」という言葉があります。「お目通り」と「お目通し」は意味が違ってきます。「お目通し」は書いてあるものを読むことに対して、「お目通り」は字ではなくて、人に会うということに使われます。

言葉の意味は自分より立場が上か目上の人で、敬意を表して使われることが多く、同じく目上の方に使われる言葉になります。普段の日常生活では、ほとんど使われることはありませんが、ビジネスにおいてはかなりの頻度で使用されています。

「お目通し」の正しい使い方

「お目通し」は相手に何かを見てもらう、確認してもらうときに使う、「~してもらう」という意味の「していただく」と併せて使うのが正しい表現方法です。「~にお目通ししていただけますでしょうか」のような文章で使い、相手が時間を割いてまで目を通してくれることに対して敬意を表す言葉になります。

「目を通す」は敬語なのか

資料を読む時など使われる「目を通す」という言葉を、敬語だと信じて使っていないでしょうか。「目を通す」という表現は、敬語ではなく、そんな間違いをそのまま放置していると、大事なビジネスの場面で相手の方に失礼な事を言ってしまって、恥をかく可能性もあります。

敬語のように使われている「目を通す」という言葉は、敬語みたいな感じなので、改まった場で使っている人は少なくありませんが、実際の意味は、敬語として使うには適さないことが分かります。

「目を通す」とは「ひと通り見る」というように、どちらかと言えば軽い表現になります。「上司や目上の人に「目を通してください」とお願いすると、「パパッと書類に目を通してください」という意味になります。

自分では丁寧に言っているつもりでも受け取る側からしたら、表現に不快な感じをさせてしまう場合もあります。

「お目通し」を敬語で使う

最近、「お目通し」という言葉は普段の生活で使ったりしませんが、会話の中では出てくるとしたらビジネスでの会話で耳にします。敬語にして使うと、丁寧語と謙譲語があります。謙譲語は相手に敬意を表すために、自分にへりくだった表現を使います。

目を通したを「見た」、と伝える言い方を「拝見した」と表現します。反対に相手に見て貰いたい時や読んでもらいた時などは「目を通してください」という言葉と「お願いします」といい言葉を合わせます。

・「お目通しをお願いいたします」
・「お目通しいただきたく存じます」

「お目通り」の意味と使い方をマスターしよう

日本語は、言葉に話し手の色々な感情を伝える美しいところもあり、それが反対に難しいところであったりもします。尊敬語と謙譲語をきちんと理解して使いこなせてこそ、一流のビジネスマンだと言えます。表現に迷った時などは他の言い回しを使ったりなど応用してスキルアップを目指しましょう。

初回公開日:2018年10月23日

記載されている内容は2018年10月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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