「ver.」の使い方とは?言葉の意味や重要性について解説
更新日:2024年11月15日
「ver.」は、数字を付ける使い方が一般的で、通常ver.1から始まります。また、数字はピリオドで区切られ、複数の桁になっていることが多いです。
例えば「ver.1.5.0」といった表記方法です。「ver.」の数字の使い方は、各メーカーにて独自に決められていますが、多くの場合は次のようになっています。
数字をピリオドで3つの区切りにします。一番左の数字は、新機能の追加など大きな変更を行ったときに番号を上げるルールです。
真ん中の数字は、不具合の修正など中規模の変更を加えたときに変更します。一番右の数字の変更は、見た目では分からないような、非常に軽微な修正を行ったときなどが対象です。
数字をつけた「ver.」にて、各バージョンでの製品の状態がユーザーでも容易に把握できます。「ver.」は、数字以外に符号を用いた使い方もあります。
試作段階のアプリのバージョンは、アルファやベータといったギリシア文字で管理する使い方が多いです。「この製品はまだベータ版なので、動作が不安定だ」といった表現を耳にすることもあるでしょう。
「ver.」が重要な理由とバージョンアップする意味
製品への「ver.」の表記は、法律などで定められたものではありません。しかし、ほとんどのメーカーがアプリやOSに、「ver.」を付けているのはなぜでしょうか。「ver.」の表記には、バージョンアップを行う判断材料としての重要な関係と意味が含まれています。
バージョンアップは機能向上のために重要
電化製品などのハードウェアは、新しい機能を付けたものが新製品として発売されます。ユーザーは、「買い換える」という行為で新しい機能を手に入れます。
一方で、アプリやOSなどのソフトウェアで、新機能を手に入れる場合は「バージョンアップ」という方法です。現在使っているプログラムを書き換えることで対応します。
インターネットの世界では、日々新しい技術が提供されています。常に、最新機能や向上した機能を使いたい場合には、バージョンアップの作業が非常に重要です。
「ver.」は機能や性能を確認するために重要
「ver.」の番号の付け方は各メーカーが独自に定めており、「ver.」の番号が適切に管理されています。「ver.」を確認することで、バージョンごとに新機能が追加されたとか、不具合の解消が行われたかなどが分かります。
「ver.」はメーカーだけでなくユーザーにとっても、機能や性能を確認する上で有用なものであるといえるでしょう。
アプリやOSでは、「リリースノート」と呼ばれるバージョンごとの変更内容が記載されたドキュメントが公開されている場合があります。バージョンアップを行う際には、「リリースノート」もぜひ参考にしましょう。
「バージョンアップ」と「更新」の違い
「バージョンアップ」と似たような言葉として「更新」があります。「更新」は「アップデート」とも呼ばれるもので、「バージョンアップ」とは別の意味です。「バージョンアップ」は全体を改良することを指し、「更新」は一部を変更するときに使います。
他に「更新」は、「製品を継続して利用するための手続き」という意味の使い方もあります。コンピュータ分野での「更新」の使い方は、主にセキュリティ対策のための修正や、不具合(バグ)を修正するときに用いられ、機能自体には変更がないのが特徴といえるでしょう。
「ver.」の意味や使い方を理解しよう
「ver.」を付ける意味を理解することにより、利用している製品の性能の向上や不具合の解消、そしてセキュリティ確保にも役立ちます。使用している製品で、最新の「ver.」が提供されていれば、バージョンアップも忘れずに実施しましょう。
初回公開日:2022年03月14日
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