「おべっか」は方言?意味や使い方・各地の言い方もあわせて紹介
更新日:2024年10月09日
「おべっか」の各地域における方言
地域によっては、「おべっか」という言葉を独自の方言で表現している場合があります。自分の出身地の方言では違う言い方をしていたという人もいるでしょう。方言の語源も「おべっか」とは異なっています。
「おべっか」と同じ意味を表す4つの地域の方言を紹介します。
おてんたら
「おてんたら」は上州弁と呼ばれる群馬県の方言です。また、隣接する埼玉県の秩父の方言である秩父弁と山梨県の方言である甲州弁でも、上州弁と同様に「おべっか」を「おてんたら」と言います。
おべんちゃら
「おべんちゃら」は、丁寧語の「お」、自分の言葉を意味する「べん(弁)」、いい加減なことを表す「ちゃら」という3つの言葉を組み合わせた、出任せを言うという意味の言葉です。
元々は祇園の京言葉として関西を中心に使われていた方言で、江戸時代までは「べんちゃら」と言われていました。
明治時代に入って、頭に「お」を付けて「おべんちゃら」と変化し、現在は方言ではなく全国で使われています。
あんらぐち
「あんらぐち」は沖縄の方言です。
語源と考えられているのは、標準語の「あぶらぐち(油口)」という言葉です。口先巧みにべらべらとしゃべるという意味から、滑らかにお世辞を言うというニュアンスを持ちます。
おずいしょ
「おずいしょ」は宮城県の仙台を中心に使われている、宮城弁または仙台弁の方言です。付き従うことを表し「おべっか」と同じような意味で使われている「お追従」が訛った言葉と考えられています。
相手を持ち上げてヨイショするというニュアンスのある言葉です。
「おべっか」を使う際に気をつけたいこと
「おべっか」を使うときには、相手にわざとらしいと感じさせては逆効果です。相手を良い気分にさせる程度を意識して、さりげなく上手に使いましょう。
「おべっか」で失敗しないために押さえておきたいポイントを2つ説明します。
使うタイミングを見極める
同じ「おべっか」でも、使うときの場の雰囲気で相手の受け取り方が変わります。相手の機嫌や雰囲気が悪いときは、何を言っても心がこもっていない口先だけのお世辞と受け取られかねません。
一方で、「おべっか」を使うことで相手の機嫌が直り雰囲気が好転する場合もあります。周囲の様子を観察して、使うべきタイミングを見極めましょう。
「おべっか」で相手に良い印象を与えるためには、しっかりと場の空気を読むことが大切です。さりげない言葉選びだけでなく、タイミングを計ることにも気を配りましょう。絶好のタイミングで使えば、より大きな効果が期待できます。
空気を和ませるために使うようにする
初回公開日:2022年07月22日
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