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トロイメライの意味とは?シューマンの生涯や他の楽曲も紹介

更新日:2024年10月10日

トロイメライという言葉を聞いたことがあっても、意味を知らないという方は多いのではないでしょうか。この記事ではクラシックのトロイメライが作曲された経緯や作曲者の人生、トロイメライがタイトルに使われた楽曲を紹介しています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

婚約者であるクララは、シューマンが弟子入りしたピアノ講師であるフリードリヒ・ヴィークの娘でした。2人は恋に落ち、交際を続け婚約に至りますが、厳格なヴィークはこれに猛反対します。

結婚するまでにヴィークから様々な妨害を受けた2人ですが、作曲や演奏を通じて愛を深めていきました。そして、最終的には裁判を起こして結婚を認めさせています。

家族と晩年

シューマンはクララとの間に8人の子供を授かり幸せな時期もありましたが、青年期に罹患した病気と内向的な性格から、徐々に精神を蝕まれていきます。

療養先だったドレスデンでは合唱曲やオルガン作品など多数を手掛けていましたが、デュッセルドルフ歌劇場の監督に就任後、精神状態はさらに悪化し、世間から距離を置くようになりました。

命を絶とうとライン川に身を投げたシューマンは精神病院に収監され、そのまま46歳でこの世を去っています。

「トロイメライ」と題された楽曲

トロイメライという言葉をタイトルに使っている作品は多数ありますが、どのような意味が込められ、この言葉が使われているのでしょうか。

ここからは、実際にトロイメライという言葉が使われた楽曲のメロディや歌詞を読み取り、その意味を解明していきます。

パスピエの「トロイメライ」

心地よいシンセサイザーの音と女性ボーカルの軽やかな高音の歌声で、少女時代の終わりを歌い上げているのがパスピエの「トロイメライ」です。

子供と違って頭で考える大人への変化と戸惑いや、子供の頃の自分への問いかけが歌詞に表れています。実際には時間を戻すことはできなくても、子供だった自分と夢の中で会えるような展開のメロディや歌詞が、トロイメライというタイトルの意味とマッチした楽曲です。

アニメ「さよなら絶望先生」で使用された「トロイメライ」

ヒロインが作中でクラシックのトロイメライに意味不明な歌詞を付けて歌い、話題になったのがアニメの「さよなら絶望先生」です。

さよなら絶望先生は時事ネタや自虐的なパロディを多く盛り込んだブラックコメディですが、本作品のトロイメライも、不安になるような意味のない歌詞と少女の歌声が耳に残ります。原作最終回では、トロイメライにヒロインの行く末を意味した歌詞が付けられていて印象的です。

YUKIの「トロイメライ」

映画「コーヒーが冷めないうちに」の主題歌として書き下ろされたのが、YUKIの「トロイメライ」です。

映画のストーリーは望んだ過去に戻れる喫茶店が舞台のファンタジーですが、現実をやり直すことはできません。過去に戻れない切なさと、過去の間違いを認めながら未来へ進む強さを、YUKIの優しい歌声でしっとりと歌い上げている楽曲です。

「トロイメライ」の意味を知って曲を聞いてみよう

トロイメライは夢や夢想といった意味を持ち、シューマンが愛した女性との手紙のやり取りからインスピレーションを受け、作曲した曲のひとつです。

なんとなく耳にしたことがある言葉やメロディにも、作り手の人生の一部や強い想いが込められています。作曲された背景や意味を知ることで、より深く音楽の世界に没頭できるでしょう。

トロイメライを耳にした際には、ぜひ言葉の意味や作曲された経緯を思い出してみてください。

初回公開日:2022年07月22日

記載されている内容は2022年07月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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