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「こまっしゃくれた」の意味って?語源や使い方・類語もあわせて紹介

更新日:2024年10月10日

「こまっしゃくれた」という言葉をご存じでしょうか。聞いたことはある、なんとなく意味は分かる、そんな方も多いのではないでしょうか。本記事では、このどこか不思議な響きを持つ「こまっしゃくれた」という言葉を深掘りしていきます。是非ご活用ください。

「こまっしゃくれた」という言葉をご存じでしょうか。

「初めて聞くけど、なんか変な言葉だな」
「なんとなく分かるけど、正確には知らないな」
このように、あまり馴染みのない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、この不思議な響きを持つ、こまっしゃくれたという言葉について解説していきます。具体的な意味や使い方は勿論、語源や由来も紹介し、さらに、類語や例文、使う際の注意点なども併せて解説していきます。

本記事を読めば、こまっしゃくれたという言葉の理解が深まるでしょう。

言葉の意味を知らない方は、新たな教養のアップデートとして、言葉の意味を知っている方は知識の点検として、ぜひ参考にしてみてください。

「こまっしゃくれた」の意味って?

「こまっしゃくれた」というのは、「言葉遣いや態度が大人びていること」で、子供に対して使う言い方です。大人には使いません。

このように書くと、あまり良くない意味で捉えられがちですが、そうとも限りません。
「大人のような考えを持っている」、「ませている」など、良くも悪くも見た目の印象に収まらない様子を意味します。

「こまっしゃくれた」は方言?

「こまっしゃくれた」というのはとても変わった響きを持つ言葉です。
どこか地方の方言のような印象を受けますが、元々は江戸弁で東京の方言ということになります。

「こまっしゃくれた」は、「こましゃくれた」が強調された言い方で、現在では全国的に広く使われている言葉です。

「こまっしゃくれた」の別の表記方法

「こまっしゃくれた」には別の表記方法や言い方があるのでしょうか。

「こましゃくれた」の強調が、「こまっしゃくれた」だというのは先述しましたが、それ以外にも、「こまっちゃくれる」、「こまちゃくれる」、「こまじゃくれる」という言い方があり、地方によって様々な違いがあります。

「こまっしゃくれた」の由来・語源

「こまっしゃくれた」は元々江戸弁で、東京発祥の方言とも言えます。ではその由来や語源はどのようなものでしょうか。

「こまっしゃくれた」は「こましゃくれた」を強調した言葉で、「こまさくれる」が転じた言い方です。古くは江戸時代の浄瑠璃に登場している言葉です。 

以下では更に細かく、こまっしゃくれたを解説します。

「こま」の意味

まず、こまっしゃくれたという言葉は、「こま」と「さくれた(しゃくれた)」の2つから出来ています。

最初の「こま」ですが、これは「細かい」や「小さい」を表す言葉です。転じて子供の意味もあるとされます。つまり、子供に対してのみ使うこまっしゃくれたは、この「こま」が付いてこその言葉とも言えます。

「しゃくれ」の意味

もう1つの「さくれる(しゃくれる)」は、平安時代に使われた「さくじる」という言葉が転じたもので、利口ぶるという意味です。

さくじるには、小賢しく振舞う、差し出がましい言動といった意味があり、このことから「さかしい(賢しい)・さかしら(賢しら)」の言葉の同源とも言われています。

「こまっしゃれくた」の使い方・例文

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初回公開日:2022年07月22日

記載されている内容は2022年07月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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