【ぽこじゃか】ネット用語になった理由とは?意味と使う方法を紹介
更新日:2024年10月13日
この掲示板内で「ぽこじゃか」専用のスレッドが立てられ、さらに調査が行われました。
そこで1990年代に連載されていた「キリン」というバイク漫画に「ぽこじゃか」という言葉が使われていたことを発見します。
その漫画内で、「ポコジャカポコジャカ事故りやがってェ」というセリフが存在するようです。意味合いとしては「次々と」「続けざまに」といった用途で使われています。
アイヌ語や浜言葉で使われていたという確証がないため、「キリン」が由来ではないかという説も唱えられています。「キリン」はバイク漫画として有名なため、バイク乗りの人たちが使っていて広まったという考えの方もいるようです。
ぽこじゃかの意味
この記事をここまで読んでくださったみなさんは、ぽこじゃかがネット用語になった経緯と、どこ由来の言葉なのか理解が深まったことでしょう。
次は「ぽこじゃか」という用語はいったいどういう意味で使われているのかについて解説していきます。
浜言葉が由来の場合
「ぽっこ」は浜言葉で「大漁」を意味する言葉で、元の発言である「ぽこじゃかぽこじゃか出る」という文章の意味合いと齟齬無く使えます。
発言者の方が北海道出身でおじいさんが漁師ということもあり、浜言葉が由来というのも頷ける話です。スレッドでぽこじゃかの由来について調査していた方も、北海道の漁師の方言に着目して調べていたようです。
アイヌの方言が由来の場合
スレッド内で有力と言われていたアイヌの方言についても触れていきましょう。
当時調査されたアイヌ語方言辞典には、アイヌ民族の「ポッコ(穂虎)」と和人の口語の「わんさか」が混ざった言葉だとされています。「ぽこさか」と言うこともあったようです。
「ポッコ」が「泉からポコポコ次から姿を出す様子」を表し、「わんさか」は「たくさん」や「集中していること」を表すので、合体して「次から次へと出てくる様子」という意味になります。
こちらの意味ですと、上記の浜言葉と相違ありません。他にキムンカムイというアイヌの神と合わせて使用することで「荒れ狂う」を意味するとされています。
「ぽこじゃが」と間違えないようにしよう
「ぽこじゃか」を「ぽこじゃが」と間違える方は結構います。
じゃがいもの品種か、じゃがいもを使った商品のように見えてしまうため注意が必要です。
ぽこじゃかという響きが面白いとされて大きく広まった言葉ですので、正確に発音ないしは記載しましょう。
ぽこじゃかを使った例文
ぽこじゃかは「たくさん出てくること、相次いで出てくること」を意味しているので、そのような表現を使いたい時に真価を発揮できる用語です。
ネットゲームが発祥のネット用語なので、ゲームを例にして例えます。
まず自分が「このゲームは無課金なのにアイテムがぽこじゃか落ちてくれて助かるな」と言います。それを聞いた相手は「ぽこじゃかってどういう意味?方言?」など返します。そこで自分は「どうでもいいだろ、言語学者かよ」とツッコミを入れることで完成します。
つまり、自分だけでなく聞いている相手にも理解を求めて返答を期待するコミュニケーションの一種です。
「言語学者かよ」まで含めないと様式美にはならないので注意しましょう。
ぽこじゃかを使ってやりとりをしたいなら意味を知っておこう
この記事では「ぽこじゃか」がネット用語となった経緯、その意味と使い方について詳しく解説してきました。みなさんはこの記事を読んでぽこじゃかに対する理解がかなり深まったのではないでしょうか。
ぽこじゃかという言葉の由来自体はまだはっきり解明されていません。浜言葉という説も発言者の出身地や家族から推測したものであり、アイヌ語ではという説も当時有力視されていましたが、その後の調べで出典となった書物に記載がないと判明しました。
このぽこじゃかというネット用語は、自分が使うだけでは完成せず、その発言を見聞きした相手がぽこじゃがに対して疑問を呈することで流れが構築される様式美です。
つまり、自分が理解しているだけではなく、相手にも知識を必要とする非常に使用難易度が高いネット用語になっています。
みなさんはこの記事を読み「ぽこじゃか」の知識が得られましたので、ぜひこの言葉を使っている方に「方言ですか?」と聞いてみましょう。相手は喜んで「言語学者かよ!」と返してくれるでしょう。相手との仲をより深めるために使ってみてくださいね。
初回公開日:2022年07月27日
記載されている内容は2022年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。