「征く」の読み方と意味|「征」から始まる熟語と意味も紹介
更新日:2024年11月07日
「征くの正しい使い方が分からない!」
「征くってなんて読むの?」
「征くの意味を知りたい!」
漫画や小説を読んでいて、「征く」の読み方や意味が分からず悩んだことがある人は少なくないでしょう。
本記事では、「征く」の読み方や意味、「征」から始まる熟語と意味をそれぞれご紹介しています。
この記事を読むことで、「征く」の読み方や意味を理解できるようになるため、漫画や小説を読む時に「征く」が出てきても悩むことがなくなります。また日頃書く文章のなかで、「征く」という単語を使えるようになれるでしょう。
「征く」の読み方や意味、「征」から始まる熟語を知りたい方は、ぜひ本記事で「征く」という言葉への理解を深めてください。
「征く」の読み方
「征く」には4つの読み方があります。「いく」「ゆく」「とる」「うつ」という読み方です。ここでは、それらの読み方をそれぞれご紹介しますので、文章を読んでいて「征く」という単語が出てきたときに、どの読み方をするのか参考にしてください。
「いく」
「いく」は日常的に使われる読み方です。具体的な使い方は「戦争に征く」などです。「征」の漢字は、ぎょうにんべんと「正」の字で成り立っています。
ぎょうにんべんは十字路の左半分を表して、「道」「行く」「行い」などの漢字に使われています。目的地へ真っ直ぐ歩いていくイメージで「いく」と読まれるようになりました。
「ゆく」
「ゆく」は先ほど解説した「いく」と同じ意味です。どちらを使っても間違いではありません。鎌倉時代頃までは「ゆく」という読み方が一般的でしたが、奈良時代、平安時代頃からは「ゆく」と「いく」のどちらも使われるようになりました。
「ゆく」は古風な響きを感じられるので、一般的には小説などで文語的な表現として使われることが多いです。
「とる」
現代では「取る」と書くのが一般的ですが、「征る」と書いて「とる」とも読みます。使い方は「租税を征る」などです。
「征る」は無理矢理奪い取るようなイメージで使われます。昔は長く戦いが続く時代だったので、戦費を兵や平民から無理矢理取ったり、戦場での略奪があったりしたことから、「征る」という読み方が使われるようになりました。
「うつ」
「征つ」と書いて「うつ」と読みます。使い方としては「敵国を征つ」などです。古代に使われていた甲骨文字を見てみると、「征」の漢字に使われている「正」の漢字のなかの「止」の上の部分が「一」ではなく「口」という漢字になっています。
古代中国では、人々は敵の侵入を防ぐための城壁で囲まれた集落で暮らしていました。そのため、城壁を表す「口」と進むという意味の「止」を組み合わせて「征」と書いたのでしょう。
「征く」の意味
「征く」は、「遠方に行く」「旅に出る」「上の者が下の者を討つ」「税をとる」「利益を奪う」という意味を持っています。ここでは、それぞれ詳しく解説しますので、文章を読んでいてどの意味で使われているのか分からなかった時に参考にしてください。
「遠方に行く」「旅に出る」
初回公開日:2022年08月12日
記載されている内容は2022年08月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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