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無機質な人の心理・行動とは?似た言葉や言い換え表現も解説

更新日:2023年12月31日

「無機質」の意味にはポジティブ・ネガティブの両面があり、その言葉の使い方を間違うと他の人に逆の意味を伝えます。ここでは「無機質」とは何か、無機質な人の心理・行動とは何かなど紹介します。「無機質」の意味をよく理解し、この言葉をスマートに使いこなしましょう。

ここまでは無機質の人の心理の特徴を大まかに述べてきましたが、ここからは無機質な人がとる行動の特徴について説明していきます。

前述したように、「無機質」と言われる微量元素は金属や岩石などの鉱物の性質を持ち、自然界では均質な一定した結晶の形をしていることから、「無機質な」とは「鉱物的な」という意味を含んで、生命感のない、乾いて冷たい感じを表しています。

「無機質な人」とは、まさにこのような「鉱物的な」性格を有し、感情的にならない、冷静に考えるなどの基本軸をもとに行動することになります。

以下に、周囲から「無機質な人」と言われる人に共通する行動の特徴を挙げていきます。

たんたんと話す

「たんたんと話す」とは、落ち着いて物静かに話すことを指しますが、「無機質な人」の場合は、笑顔や表情の動きが乏しく、その話し方も単調で抑揚のないものになります。

「無機質な人」の気質として、「喜怒哀楽を表に出さない」ことが挙げられますが、この気質は、喜怒哀楽などの人間のさまざまな感情を強固な意志で抑制しているもので、日常的に周囲に笑顔を振り向けて語りかけることはありません。

また、声の調子を上げ下げしたり、強弱をつけたりするなどは、自分がもっている考えや意見を周囲に対し言い張る自己主張となるため、抑揚を抑えた単調な話し方となります。

このように、笑顔や生き生きとした表情の変化を見せることもなく、抑揚のない一本調子で「たんたんと話す」ことが、「無機質な人」の語り口となります。

すぐに気持ちを切り替えることができる

「すぐに気持ちを切り替えることができる」とは、それまでの考え方、意見、方式、方法などに執着することなく、直ちにやめて別のものにすることを指します。

ここには、「無機質な人」のポジティブな気質である「一つのことに執着しない、物事を合理的に考える、あらゆる事象を一般的・客観的に観察する」などが作用しています。

「すぐに気持ちを切り替えることができる」には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

(メリット)
・新しい発想や計画を次々と具体化できる
・思考のスピードが速い
・慎重になりすぎないため、タイミングを失することがない
・優先順位を常に考える力がつく
・悩んでも変えられないことに時間を使わない
・起きてしまったことに引きずられない

(デメリット)
・他人の意見や価値観など軽く見がちになる
・十分な根回しがないと、周囲との人間関係が悪くなる
・周囲の理解と協調を求めようとしない
・一つのことに情熱的に打ち込むことがない

クールで落ち着いている

「クールで落ち着いている」の「クール」とは、「冷静で感情におぼれない、冷ややかなさま」を言い、「無機質の人」のポジティブな心理的側面(個人の感情を交えない、客観的である)を表しています。

「クールで落ち着いている」とは、このような心理的側面を踏まえた行動を意味します。以下にその特徴を挙げてみましょう。

  • 物事を客観的に理解し、論理的に説明する
  • 想定外の場面でも動じない、ポーカーフェイスである
  • ものごとの切り替えがスピーディである
  • 決断力、決定力が高く迅速な対応に秀でている
  • その場の感情に流されず、冷徹に現実を分析する
  • 立ち居振る舞いに華美を求めず、計算された合理的な動きをする
  • 選択、判断にミスが少ないため、周囲からの信頼が厚い
  • ものごとの処理手順を合理的に考えているため、その手際に手慣れた感じを与える
  • 不安や焦りなどの感情に流されることが少ないため、相手も警戒心を持たない

他人と関わらず一人を好む

「他人と関わらず一人を好む」行動とは、「無機質の人」のネガティブな心理的側面(非情である、人間味がない)を表しています。

このようなネガティブな心理的側面から、「他人と関わらず一人を好む」という行動とは、心理的に乾いた醒めた心を持っていること、人として持つべき心の温かさや他人に対する思いやりなどに欠けていることを意味します。以下にその行動の特徴を挙げてみましょう。

  • 他人と親密な関係になろうとしない(周囲と親しくすることに興味や関心が薄い)
  • 他人からの評判や意見に興味を持たない(世間の自分に対する評価に無関心、自分の社会的認知などを求めない)
  • 喜怒哀楽の感情表現が乏しい(感情的にならない、冷静に考えることが人生の行動指針)
  • 合理主義である(人情や感情など人間味のある考えにとらわれず、理性や道理、理論などに基づき行動する)

人の機嫌に左右されない

「人の機嫌に左右されない」の「人の機嫌」とは、他人が心の内に抱いている考えや意思を意味します。このような他人の考えや意思に左右されない行動は、「無機質の人」のポジティブな心理的側面(個人の感情を交えない、客観的である)を表しています。

「人の機嫌に左右されない」無機質な人の行動は、ある種の合理性を有し、その判断や行動は他人の考えや意思に影響されず、理性や道理・理論などに基づき行なわれます。このような判断・行動は単純・明快で、目標に向かって全力で突き進む姿勢となって現れます。

以下にその行動の特徴を挙げてみましょう。

  • 自分の判断行動を貫く(他人の顔色や評価を忖度しない、まわりの雑音には耳を貸さない)
  • 自分の考えやその言葉に一貫性がある(相手からの信頼を獲得できる、周囲に対するインフルエンサーとして機能できる)
  • 明確な意思表示をする(自分の信念、判断を踏まえ、目標に向けて邁進する姿勢を示す)
  • 明確な計画、目標行程を示す(他人の考えや意思に影響されない、合理性のある客観的、一般的基準でプランニングする)

目立たないファッションやヘアスタイルを好む

「無機質な人」の心理的な側面として、以下のような特徴が挙げられます。

・あらゆる場面で個人の感情をできるだけ表に出さない
・自己表現として、客観的・中庸であることを尊重する
・一般的判断基準として、風評、世論、多数意見などを拠り所とする

このような「無機質な人」の心理は、自我の主張を色濃く表現するファッションやヘアスタイルなどの世界では、地味なファッションやヘアスタイルにこだわり、できるだけ目立たないものにしようとする行動となります。

ファッションで言えば、赤・青・緑・黄色・ピンクなど、人混みの中で目立つ色の洋服を着ることはなく、髪型もユニークなスタイルは避け、ヘアカラーも地味なものになります。

また、部屋のインテリアなどについても、個人の好みを反映するオプショナル・タイプよりもフォーマル・タイプやスタンダード・タイプを好む傾向が強くなります。

「無機質な人」の言い換え表現

「無機質な人」という言葉には、その印象として、心理的に乾いた醒めた心を持っている、人として持つべき心の温かさや他人に対する思いやりなどに欠けている、という感じをもたれがちですが、その反面、感情的にならない、冷静に考えるなど評価される部分もあります。

このように、ポジティブ・ネガティブの両面性がある「無機質な人」という言葉は大変扱いにくいもので、その使い方を間違うと逆の意味を伝えてしますことになります。

ここでは、そのようなとり間違えのないような、「無機質な人」の言い換え表現を紹介します。

次のページ:無機質な人とはどんな人か特徴を知っておこう

初回公開日:2022年09月22日

記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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