「生きるよすが」とはどんな意味?語源・由来や類語もあわせて紹介
更新日:2024年06月13日
例文
- 両親との楽しい思い出をよすがとする。
- 恩師にかけられた言葉をよすがとする。
この文章での「よすが」は「思い出」「言葉」という、実体のないものに対して使われています。この場合は「心のよりどころ」として使われることが多いです。
「よすが」の類語
「よすが」という言葉を普段あまり使わないという方も多いのではないでしょうか。しかし、無意識のうちに同じような意味の言葉を使っている場合があります。
では、「よすが」と似た言葉にはどんなものがあるのでしょうか。「よすが」との違いを意識しながら確認していきましょう。
手がかり
「手がかり」という言葉には、「手を掛けるところ」という意味があります。または「なにかを解決するための糸口」という意味もあります。
「手がかり」は具体的な行動を意味することが多いのに対し、「よすが」は手立てや手段といった方法を表す場合が多いです。
共に似た意味を持っていますが、用いる場面が違います。
て‐がかり【手掛(か)り/手懸(か)り】
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%89%8B%E3%81%8C%E3%81%8B... |
読み方:てがかり
1 手をかける所。よじ登るときにとりつく所。「—のない一枚岩」
2 問題を解決するためのいとぐち。「捜査の—をつかむ」「問題を解く—がない」
足がかり
「手がかり」と似た意味の言葉で「足がかり」という言葉があります。「手がかり」が手を掛けるところだったのに対し、「足がかり」は足を掛けるところです。
「足がかり」は何かを始めるきっかけや糸口という意味があります。「よすが」は手立てや手段の方法を表すもので、「足がかり」とは違う意味になります。
共に似た意味を持っていますが、用いる場面が違うのです。
足がかり
出典: https://www.weblio.jp/content/%E8%B6%B3%E3%81%8C%E3%81%8B... |
読み方:あしがかり
足を引っ掛ける部分。登攀の取っ掛かりとする。転じて、物事を開始する糸口となるもの。「足掛り」「「足掛かり」「足懸り」とも書く。
拠り所
「拠り所」という言葉には「頼りとするところ」や「支えになるところ」などの意味があります。他には、物事の根拠となる事柄を示す意味もあります。
「拠り所」と「よすが」は語源は同じです。共に頼りや支えといった意味を持ちますが、「拠り所」は精神的な信頼を示す場合に使われることが多いです。
寄る辺
「寄る辺」は「よるべ」と読みます。「寄る辺」には「頼みにして身を寄せる場所や人」や「頼みにできる配偶者や親類」といった意味があります。
この「寄る辺」という言葉は否定的な意味でも使われることがあるのです。その場合は「頼りがなくて悲しい」といった感情表現の言葉になります。
より‐どころ【▽拠り所/▽拠】
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%8B%A0%E3%82%8A%E6%89%80 |
読み方:よりどころ
1 頼みとするところ。支えてくれるもの。「心の—」「生活の—を求める」
「よすが」の英語表現
「よすが」は英語ではどのような表現になるのでしょうか。
「よすが」を「頼みのつな」という意味で使う場合は、英語では「means」という単語を使います。「means」は手段を意味する単語です。
「縁」という意味で「よすが」を使う場合は、数種類の英語表記があります。直訳すると「border」、絆を表現するときは「bonds」、巡り合わせを表現するときは「chance」になります。
「生きるよすが」のように、「よすが」を「心のよりどころ」として使うときの英語表現はありません。
初回公開日:2022年09月22日
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