定義とはどういう意味かわかりやすく説明|様々な分野での意味を紹介
更新日:2024年06月11日
「そもそも定義とはどういう意味?」
「定義を正しく理解できているのかな?」
定義と聞かれて、きちんと説明できる自信のある人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、定義とはどういう意味なのかをわかりやすく説明したうえで、様々な分野での意味合いなどの説明についても、わかりやすく記載しています。
定義とはどういう意味かを正しく理解して、うまく活用したコミュニケーションをとることができれば、円滑な意志の疎通が図れるようになり、自分と相手との間に誤解が生じるといった心配も減らすことができるでしょう。
この記事を読んでいただき、定義とは何なのかをきちんと理解して、これからのコミュニケーションに役立ててみては如何でしょうか。
定義とはどういう意味かわかりやすく説明
定義とはどのような意味かを調べてみると、「概念の内容を明確に限定すること」と説明されています。
このような固い表現だと少し馴染みにくいので、例をとってわかりやすく説明してみましょう。
大雨と聞いたとき、大雨の概念は人それぞれです。わかりやすく言うと、長靴が必要となる雨なら大雨と考える人もいれば、1時間の雨量が20ミリ以上であれば大雨だと言う人もいます。
個々の概念だけであれば、それぞれが異なる概念を持っていても問題はありません。ですが、1つの概念を多くの人と一緒に共有するとき、概念が統一されていないと混乱が生じます。
わかりやすく言うと、「大雨の場合は延期します」という場合、大雨の概念が定まっていなければ、ある人は「この程度の雨は大雨ではないから、延期の必要はない」と言い、ある人は「大雨だから延期が必要」と意見がまとめられなくなります。
ですが、この大雨の概念を、例えば1時間あたりの雨量が10ミリ以上と定めておけば、このような混乱は起こりません。個人の概念がどうであろうと、雨量が10ミリ以上なら大雨です。定義とは、このように1つの概念を定めることをいいます。
様々な分野での定義について
定義とはどういう意味かを理解する上で、特定の分野では、一般的な意味とは異なる使われ方がされている場合があります。あらかじめその点について理解しておけば、混乱することなく、円滑に物事を進めることができるでしょう。
ここでは4つの分野における定義について、わかりやすく説明します。
数学における定義の意味・使い方
数学における定義とはどういう意味かを理解する際、「定義」と「定理」を混同してしまう場合が多いので、この2つの意味の違いを中心にわかりやすく説明します。
「定義」には1つの概念を定めるという意味があるので、1つの数学用語に1つの「定義」しか存在しません。例えば、二等辺三角形の定義は二辺が等しい三角形、となります。
そしてこの「定義」から導かれて証明された事柄が「定理」です。二等辺三角形の場合であれば、「二等辺三角形の2つの底角は等しい」、「2つの角が等しい三角形は二等辺三角形である」が「定理」となります。
「定理」は1つとは限りません。「定義」を元に様々なことを証明できれば、それが「定理」です。「定理」と呼ばれている代表的なものとしては、「円周角の定理」や「三平方の定理」などがあります。
この2つの言葉の使われ方をきちんと理解して、数学の定義とはどういう意味かを正しく理解しておきましょう。
Excelにおける定義の意味・使い方
業務などで使用する機会の多いExcelですが、このExcelに「名前の定義」という使い方があるのはご存じでしょうか。ここでは、この機能の使い方をわかりやすく説明します。
Excelはセルの上にカーソルを合わせると、縦列はアルファベット、横列は数字で左上の部分に表示されます。わかりやすく言うと、左から2番目、上から2番目であれば「B2」と表示されているはずです。
実はこの表示された「B2」を他の名前に変更できます。この機能を使用する時は1つのセルではなく、ある範囲に名前を付けるという形で利用するととても便利です。
この機能を使う利点としては、Excelで数式やドロップダウンリストを設定する際、セルを選択する場面でカーソルを移動させる必要がなく、「名前の定義」で設定した名前を選択するだけです。
別シートにある範囲を設定する場合、数式では別シート名までが数式に含まれて出しまうので式が長くなりますが、この機能を使えばすっきりとして、数式がわかりやすくなる点も嬉しいポイントでしょう。
プログラム・ITにおける定義の意味・使い方
プログラムやITの定義とは、いったい何のことを指しているのでしょうか。専門的な分野なので、わかりやすく説明したいと思います。
次の3つが、ITの定義となります。
・大量の情報を瞬時に処理する技術
・意思決定への統計的、数学的手法の適用
・コンピュータプログラムによる高度なシミュレーション
今までは定義とは1つの概念に限定される、と説明してきましたが、ITの定義ではこの3つの定義すべてを実現できるものでなければなりません。大量の情報を統計し、コンピュータプログラムによる高度なシミュレーションが実現できるものだけがITといえるのです。
わかりやすく例えると、ITはプログラミングされたコンピューターということになります。
コンピューターと聞くとパソコンをイメージする人が多いと思いますが、実は身の回りの製品にもコンピューターを搭載しているモノも多くあるようです。例えば、スマートフォンやゲーム機器、家電製品などが該当します。
要件定義の意味・使い方
要件定義とは、どのような場面で使用されているのでしょうか。
要件定義とは、わかりやすくいえばシステム開発の際にお客様の要望をまとめる工程のことです。システム開発は、最初に何を実現したいのかを定義し、その定義をシステムに変換した時点で完了です。
要件定義の定義とは、そのシステム開発に関わる人すべてが同じ概念を持って開発するために存在します。例えば、既存のシステムと同じものを開発するという内容では、要件定義をしたことにはなりません。わかりやすくいうと、このような定義では開発する人すべてが同じ概念を持つことが難しいからです。
システム開発の要件定義をきちんとしておかないと、開発されたシステムが要件定義と異なるものとなり、開発に遅れがでたり、余計なコストがかかったりといった問題が起こってしまう場合があります。具体的に細かく、わかりやすく要件定義しておくことがポイントとなるでしょう。
初回公開日:2022年09月22日
記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。