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2018年01月26日

考察の書き方・結果と考察の違い|考察の書き方例(看護/レポート)

質の高いレポートや論文に仕上げるには、考察の部分が重要です。でも、考察と言われると、なんだか難しい気がします。考察は、日常生活でも無意識に繰り返している作業です。論文などでは、抑えるべきポイントを意識して書けばOKです。記事を参考にいいレポートを書きましょう!

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一般的なレポートや論文の構成

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学生でも社会人でも、レポートや論文を書く機会があります。理系の人にとっては、レポートも論文も身近かも知れませんが、文系の人にとっては慣れない作業になることもあります。ここで、一般的なレポートや論文の構成や書き方について復習しましょう。

一般的なレポートや論文の構成

それぞれの内容や用途で構成が若干違うこともありますが、一般的な構成はこうなります。

目的

方法や対象

結果

考察

結論

結語

参考文献

分かりやすい論文やレポートにするためには、「考察」の部分が大切になります。

考察の書き方

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考察とは?

考察とは、“物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと”を言います。英語では“Discussion”と言われる部分で、結果から結論に至るまでの過程を、論議を展開するように説明する部分になります。

日常生活でも考察はしている

考察というと難しく聞こえますが、実際には日常生活で誰でも考察をしています。

例えば、「朝のミーティングがあるから、明日は8:30には会社につかないといけない。」とします。すると、誰でも電車やバス、徒歩にかかる時間も考慮して到着時間を逆算します。「7:30の電車に乗らないと間に合わない。」と結論が出ました。この時の電車やバスでかかる時間が考察に当たるのです。

上手く過程を説明するには?

結果と結論の違いを抑えておかなければ、過程である考察は書けません。

結果は、目的に対しての単なる答えです。結論は、結果から、その目的や対象を意識しながら、情報の価値や正確性を書き手が加味して、答えの幅を狭めたものになります。

どんな調査や実験の結果でも、判断する人(書き手)によって、結論に違いが出て当たり前なのです。そこが、書き手の判断力や考え方が反映されるところです。

だから考察が大切!

それゆえに、どうしてその結論に至ったかを説明する論文やレポートの考察部分は、その結論の正確性、よく考えられたものだということを担保するために必要と言っても過言ではありません。

結果・感想・反省との違い

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論文などを書くのに比較的慣れている人でも、混同してしまうこともある3つの言葉をまとめます。どれも、考察部分には必要のないことです。

結果とは

レポートや論文の結果をまとめる際の注意事項があります。

・結果は、すべて過去形で書く
・数値には、必ず単位を書く
・図や表には、番号と名前を入れる
・重要な数式には、番号を入れる

実験や調査から得られたデータや数値などの事実のみを書き、私見などは考察に書きましょう。結果は、結論の根拠です。

感想はいらない!

論文などに慣れていない人は、考察の部分で感想を書いてしまう人が多くいます。考察では、結果を根拠に、目的で予想されていたことが正しいか、結果としてちゃんと立証されたかの意見を述べる場所です。個人の考え方や価値観は反映されますが、どう思ったか人間としての感情の表現=感想は論文などでは不必要です。

考察に反省を書く人も多いけど…

これも、論文やレポートにはいらないものです。こうすればよかった、ああすればよかったではなく、実験や検証の方法などが結果に影響をもたらしたと考える根拠を示すことのほうが重要です。

考察で抑えるべきポイント

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よりよい考察を書くために、内容に盛り込むべきポイントをまとめます。

一般的レベルまたは今までの認識を提示

目的に対して、すでに一般化されている数値や今までの認識を提示するのが大切です。論文やレポートの中では、特定のものやことに対しての記述になることが多いですが、比較対象として先に提示しておくと正確性の立証などに役立てることができます。

価値のある情報を見出す

結論は、結果から自動的に導き出されるものではありません。結論を導き出す過程で、目的に合った価値のある情報を結果から抽出するセンスが必要です。そのためには、どんな人に向けて論文やレポートを書いているか意識するのもいいでしょう。

丁寧な説明

目的部分で立てた仮説をどうやってどこまで証明できたか、あるいは、論点についての結論をどう導き出したかをしっかり説明しましょう。

今までの他の人の成果や立証も考慮して結果を検討する

同じようなテーマの論文やレポートを書いた人は、ともあれば批判者になりかねません。批判されるリスクを軽減するために、結果を検討・分析する時には、今までの通説も兼ね合わせて進めましょう。

たとえ正しい実験や立証だったとしても、批判が多いと正確性を疑問視されることがあるので、ここは丁寧に慎重に進めましょう。

考察で新しい事実を書かない

考察で考えるべきことは、目的や結果部分にすでに書いてあることでなくてはいけません。結果や立証したデータの分析についても、結果部分で書いておきましょう。

不用意に話を展開しない

目的と関係のない論議や、結果部分から導きようがない他の問題を提示するなど、不用意に他の話を書かないようにしましょう。

考察を書くのに行き詰まったら?

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どうしても大切な考察の部分で進まなくなってしまったら、こんなことをしてみるのはどうでしょうか?

過去の文献や論文を見てみる

コピペが厳禁なのは承知の上で、論議の展開や視点などを参考にする意味で、他のレポートなどに目を通してみるのもひとつの手です。内容をみるのではなく、自分の論議を展開する糸口や考え方を検証するためです。

応用できるようなことがあったり、参考にできるフレーズがあったりした場合には、参考文献に必ず記載しましょう。

結論から考える

自分が導き出したい結論を先に考えて、そこに向けて考察をしていくという方法もあります。「こうやればできるかも知れない…」という発想と一緒です。

目的を変えてみる

これは、可能な場合と不可能な場合があるかも知れません。しかし、論文などを書く過程では、意外にあることです。目的をがらりと変えるのではなく、仮説や一般的な通説をもう一度確かめてみるのもいいでしょう。

確かめる作業は、物事をみる視点を変えてくれることもあるので、糸口がみつかるかも知れません。

考察の書き方例

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看護

看護の現場では、日々の引継ぎでレポートを書くことが多いでしょう。そこでの考察は、患者さんをみていて、どう思ったかを書きます。

例えば、バイタルチェックをしたとしましょう。その患者さんの脈拍数は、130だったとします。その数値は一般的な脈拍数60~100よりも多いですし、いつものその患者さんの脈拍数よりも10ほど多かったというのが結果になります。その時に、その患者さんがどのような様子だったのか、脈拍数が多くなった考えられる理由などを書くのが考察になります。

看護に関するレポートには、実験論文に通ずるところが多いので、レポートの書き方を参考にしてください。

レポート

感想や反省を考察に書かないように、また結果の分析が考察に食い込まないように注意しましょう。

レポートの場合には、一般的な説やすでに立証されたものとの比較、実験結果や立証したことを文献と比較、環境や測定器具の影響を考慮、正確性を考える、方法が結果に影響したか考えるなどの書き方があります。

数字を使ったシンプルな文章が、説得力を高めます。実験の考察なら、「5gのアルギン酸ナトリウムを500mlの水に溶かした」などとします。調査ならば、「53名の男性と47名の女性、計100名へのアンケート」などとします。

レポートで難しい考察は、自分の言葉で、自分の価値観で、結果からの結論への過程をわかりやすく書く!

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レポートや論文のキーになる考察は、気合を入れて書こうとすると難しい感じがするかも知れません。でも、日常生活でも繰り返している考察なので、いくつかのポイントを抑えれば大丈夫です。事実=結果を客観的にみて、そこに自分の価値観や考え方からどう結論を導いたかをかけばいいだけです。

ただし、考察で思い込みや誤解を含んでいると、結果の正確性まで疑われかねません。周りに意見を聞いたり、何度も読み返したり、推敲を重ねてよりよい考察に精度を高めていきましょう。すると、その論文やレポート全体の質が格段にアップします。学生の人は、社会人になっても必要な技術なので、ビジネススキルだと思って論文の気合を入れて取り組みましょう。

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