「お大事になさってください」の使い方と例文・メール/手紙の例
更新日:2024年07月11日
上司
目上の方に対してお大事にだけではなんだか失礼に感じてしまいますが、「お身体が大事に至りませんよう、ご自愛ください」といった相手を気遣う意味が込められているため、上司など目上の方に使っても問題ありません。
ですが、日本語の文脈上、目上の人からすると失礼に聞こえてしまう場合もありますので、「お大事になさってください」と言い換えたりするのがいいでしょう。ご自愛くださいも同じ意味です。こちらは文語、となりますのでメールなどの際に使用できます。
体調が思わしくないときに、気にかけてくれると相手はうれしいです。相手が上司であっても、「お大事になさってください」と声をかけてあげましょう。
お客様
こちらも上司と同じ目上の人にあたりますので、敬語で対応するのが良いでしょう。暴飲などの場合「お大事になさってください」と長々とお見送るする必要はありませんので、お大事にと軽く済ませていても問題ありません。
少し厳しい考えをされていそうな患者さん相手には、「お大事になさってください」と最後までいってあげた方が後々クレームが発生を防ぐことができますので、どのような思いやりの言葉をかけるべきかを選ぶのは、ケースバイケースといったところでしょう。
子供相手ならゆっくり休んでくださいとわかりやすく言うと、「お大事になさってください
」より伝わりやすい場合もあります。大切なのは、あなたの気持ちが相手に伝わるようにすることです。
先生
大学のゼミなどでお世話になっている人が体調を崩されてしまった時に、ただわかりましたと返信するよりも、「お大事になさってください」などの一言を添えて返信するとより丁寧です。
基本的にメールで返事を書く際には、時候の挨拶は不要で、「ご病気とおうかがいし、とても驚きました。お体の具合は、いかがですか?」など、相手を心配していますということが伝わる文を添えて、決してプレッシャーを与えずに、ゆっくり休んでくださいというような言葉の後に、「お大事になさってください」の言葉で締めるといいでしょう。
お世話になっている人には、オリジナルの言葉で文章をつくるとあなたの気持ちが伝わりやすくなりますので、今度また○○お願いしますなどの文言を追加するといいでしょう。
先輩
目上の方にあたりますが、この場合は普段の距離感を反映した文章を考えます。例えば、先輩といえども、懐に入りやすい、先輩が相手なら、「お大事になさってください」とかしこまった敬語よりも、お大事にしてくださいねなど、少し友達感覚で伝えると、温かい気持ちになるのではないではないでしょうか。
手紙などの場合には、近況報告もかねて、あなたの愚痴などを書き綴ることも一つの手です。体調を崩したことよりも、先輩がいないから大変なんですよアピールをしてみてはいかがでしょうか。
反対に少し距離がある先輩ならば、お体の具合は、いかがですか、顔を見られないのが少し寂しいですが、これを機にゆっくり静養なさってください。と心配しつつ、「お大事になさってください」お文末を締めるのはいかがでしょうか。
本人以外への「お大事になさってください」
身近な人で気を使うべきなのは、体調を崩した本人だけではありません。身内が入院をしたりしてお世話をしなければいけなかったり、代わりに家計を支えなければいけなくなったりと環境が急変した人にも、思いやりの心を伝えることがあります。
本人以外に誰に気を遣うのがいいのかを考えてみましょう。ここまで心づかいができれば、きっと相手に喜ばれることでしょう。
相手の家族
身内に体調を崩した人がいれば、仕事や学業に専念できないのは無理もありません。何気ない話の中で、身近な人が入院したりしたと聞いたときは、早くよくなるといいですねと相手の話を聞いてあげるのがいいでしょう。
手紙などではどこか他人行儀に感じます。他人事ですが、あなたに直接関係ない人に対しても心づかいができる人はどんな現場でも好かれます。
できれば、直接何か困ったことはないのか、わたしにできることはないのか、その人も大変ですがあなたも自分の体を「お大事になさってください」と親身になってあげると相手も心が安らぐのではないでしょうか。
身近な人に体調を崩された人がいたら本人だけではなくその周りの家族にも気を配ってあげましょう。
相手の子供
多感な思春期に身近な人がけがをしたりしたら気が気ではない事でしょう。あなたのお子さんの友人の親などがけがをされていたらなおさら何かできることはないかなど気遣ってあげましょう。
子供相手ならば「お大事になさってください」と敬語で会話をするよりも、何かアクションでフォローをしてあげるのが良いでしょう。言葉でいうのは簡単ですが、子供の不安は大人が考えているよりも大きいこともあります。
街であった時に軽く挨拶する、私の子供がこんな失敗をしたなどなんでもいいので話しかけてみてあげてください。親がいなくても自分を守ってくれる人が地域にはたくさんいると感じてもらえばしめたものです。
相手の親
自分主体の活動時間が長い子供は、遊んでいるときや、習い事のスポーツでどうしても怪我をする頻度が高くなります。その競技でプロを目指しているなど強い目標があればなおさら、将来にひびくようなとんでもない大けがを負う事があります。
そんな時、子供の夢を応援してきた親の心もまた、気が気ではないでしょう。そんな時は、変に寄り添っても感情を逆なでするだけですから、何かの拍子に出会った時に、お大事に、早くよくなるといいですねと言葉を交わすほうがいいでしょう。
ここで、「お大事になさってください」と敬語でいってしまうと、相手の不幸を喜んでるように勘違いされてしまう可能性がありますのでいわないほうが無難です。
相手の奥さん
特に、専業主婦の奥さんなどは旦那さんが急に入院したりすると、収入がなくなる上に入院費がかさみますので不安に感じることが多いことでしょう。保険などに入っていればいいのですが、それでも将来を考えると不安になるはず、そんな時、あなたが近くにいるのならば、話し相手になってあげましょう。
場合によっては、奥さん自身が働きにでなくてはならなければいけない状況になっている可能性もありますので、非常に厳しい状況になることも予想されますので、近所に住んでいる人がそんな状況になっていれば井戸端会議で話を進めるより本人の話し相手になってあげれば、あなたにとっても、本人にとっても非常に有益な時間を過ごすことができるでしょう。
相手の友達
初回公開日:2017年12月28日
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