宛名の「行」の消し方・「御中」への訂正方法|封筒/手紙
更新日:2024年07月27日
【封筒】宛名の「行」の消し方
封筒や返信用はがきなど宛名に「行」が書いていることが多いです。「行」のまま返信するのは、ビジネスマナーに限らずマナー違反なので、必ず訂正するようにしましょう。宛名が会社名の場合は「御中」に、個人名のときは「様」に訂正しましょう。
宛名の「行」の消し方ですが、二重線で消します。定規を使って二重線を書く必要はありませんが、まっすぐな二重線を引くようにします。また、横と縦どちらの二重線が良いのか迷う方もいるでしょう。明確な決まりはないものの、縦書きの場合は「縦の二重線」で、横書きの場合は「横の二重線」で「行」を消すことが一般的です。
「御中」や「様」の位置
宛名の「行」を二重線で消した後は「御中」や「様」を書く必要があります。会社名の場合は「御中」を、個人名の場合は「様」を書きます。宛名が部署になっている場合は「御中」を書きましょう。
また「御中」や「様」の書く位置ですが、縦書きの場合は「右」に、横書きの場合は「上」に書きます。宛名の下もしくは右に書けるときは、そのまま書いても構いません。
【手紙】宛名の「行」の消し方
手紙の宛名で「行」が使われている場合でも、必ず消して「御中」や「様」に訂正することがビジネスマナーでは大切です。訂正の仕方は封筒と同じです。縦書きの場合は「縦の二重線」で、横書きの場合は「横の二重線」で消します。見た目として文字の流れに沿った線がきれいとされています。
斜線の方が訂正していることがわかりやすいので、会社によっては「斜線で消す」と決まっている場合があります。わからない場合は、一度上司や先輩に確認しましょう。
宛名の「行」から「御中」への訂正方法
返信用の封筒が書類と同封されていることが多くあります。返信用封筒には宛名の後に「行」が書いてあることが多いですが、そのまま出すことはマナー違反です。ここでは「行」の訂正方法にについて解説します。
印鑑
宛名に「行」を付けたまま返信することは相手に失礼です。そのため「行」を消し、「御中」や「様」を付けて宛名を訂正する必要があります。「御中」は会社など団体に向けて使います。「様」は個人名のときに使います。つまり個人名以外のときは「御中」を書くのがマナーです。ただし会社名の後に印鑑やシャチハタで個人名である事があります。この場合、「御中」なのか「様」なのか迷うでしょう。
ここでしてはいけないのが、印鑑やシャチハタを「消す」ことです。個人名を消すことは大変失礼に当たります。決して二重線など引いて消すことがないようにしましょう。印鑑やシャチハタを押してあるのは、「担当者」の場合が多いです。事務的ですが、個人名として扱い「様」を付けた方が良いでしょう。
相手がわかる場合は個人名を
封筒やはがきなど宛名に会社名が書いてある場合は「御中」に訂正して返信します。もちろんこれだけで大丈夫ですが、会社の誰に送るのかわかっている場合は、個人名を宛名に書き加えると印象が良いです。
やり取りをしている相手が明確な場合は、たとえ宛名に会社目にしかなくても個人名を書き足して返信します。
【横書き】宛名の「行」の消し方
最近は縦書きではなく横書きで宛名が書かれることも多くなりました。宛名が横書きの場合も「行」は必ず消すようにしましょう。消し方は「横に二重線」を引きます。定規を使う必要はありませんが、見たときに社会人として恥ずかしくないような線を引きましょう。
フリーハンドで書いても問題はありませんが、あまりにも線がガタガタになるようであれば定規を使って二重線を書いたほうが良いでしょう。
「行」を言う漢字の性質上、横や縦の線で消してもわかりにくいということがあります。「行」を消すことが大切という考えから「斜線」を使う場合もあります。ビジネスマナーにおいて「この線」という決まりはありません。斜線については、会社によって決まっている場合があるので、一度上司や先輩に確認をしましょう。
【原書】宛名の「行」の消し方
初回公開日:2018年03月10日
記載されている内容は2018年03月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。