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習得と修得・取得・会得の違いと使い分け方法|資格/仕事

更新日:2024年08月14日

「修得・習得・取得・会得」など、いろんな「◯得」がありますよね。これらは使い方も似ているために混同されがちで、違いについては気にされないこともありますが、表していることには多少の違いが存在しています。その違いを知り、使い分けられるようにしておきましょう。

習得と修得の意味と違いは?取得・会得もあるけど?

「習得」と「修得」は、同じ読み方をする同音語同士であり、使用される状況もよく似ています。そのため、意味や使い方が混同されがちで、その違いについて理解していない方も少なくないそうです。では、「習得」と「修得」の違いはなんでしょうか。使用される状況が似ている「取得」や「会得」も含め、違いをご紹介していきます。

修得

「修得」の意味は、「学問や技術などを学んで身につけて自分のものとすること」です。「学問や技術などを学んで身につけて」の部分が、「習得・取得・会得」と違う特徴になります。

習得

「習得」の意味は、「経験を通して習い覚えること」です。「経験を通して習い」の部分が、「修得・取得・会得」と違う特徴になります。

取得

「取得」の意味は、「自分のものとすること(手に入れること)」です。「どのようにして(手に入れるのか)」という意味を含まないことが、「修得・習得・会得」と違う特徴になります。

会得

「会得」の意味は、「物事をよく理解・習得して自分のものにすること」です。「物事をよく理解・習得して」の部分が、「修得・習得・取得」と違う特徴になります。

違いをまとめると!

修得:[学問や技術などを学んで]身につけて自分のものとすること。
習得:[経験を通して習い覚える]こと。
取得:[自分のものとする]こと。手に入れること。
会得:[物事をよく理解・習得して]自分のものにすること。

「修得」は「教えてもらう」ことを含み、「学び・身につける」ことで自分のものになることを表しています。「習得」は「経験を通して」の部分が大きな特徴で、「教えてもらう」だけでなく「習う」という「自分の動作」も含みます。

「取得」は単に「手に入れること」であり、「どのようにして手に入れるのか」ということは表現しません。「会得」は「よく理解する・よく経験を通して習う」ことで「自分のものにする」ことを表すため、「深く学ぶ・深く習う」要素を含みます。

習得・修得・取得・会得のそれぞれの漢字の意味は?

「習得・修得・取得・会得」の漢字についてを見ていきましょう。

まずは全てにある「得」の意味

「得」は、「ぎょうにんべん」を部首に持つ11画の漢字です。音読みでは「とく」、音読みでは「え(る)」や「う(る)」と読みます。漢字としての意味は「手に入れる・欲張る・知る・足りる・満足する・適う・気に入る」の7つで、「習得・修得」などの「得」に用いられている意味は「手に入れる・知る」だと考えられます。

「手に入れる」は言い方を換れば「自分のものとする」ことであり、「知る」は「悟る・理解する」ことです。漢字の成り立ちは「十字路の左半分(道を行くの意)の象形+貝(貨幣)と手の象形」であり、これらで完成した「手に入れる」の意味を持つ文字から「得」ができあがりました。「得」の原義が「手に入れる」になるのは、その成り立ちが由来です。

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初回公開日:2018年04月09日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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