過日の意味と使い方・3つの例文と一緒に覚えておきたい表現
更新日:2024年11月15日
例2:現在
「現在」は言うまでもなく「今」という意味です。「今この瞬間」という一瞬を表すこともありますが、数日間や数週間など少し幅をもった「今」を表すこともあります。
「現在プロジェクトは進行中です」「その件については現在調査中です」など、進行しているものと相性が良く、よく一緒に使われます。会見報道などでも耳にしたことがある人は多いでしょう。
例3:先刻
「先刻」は「さきほど」「ついさっき」という意味を表します。「先日」「先般」よりもさらに短い時間について表現する言葉です。
「先刻」の「刻」は「時刻」の「刻」でもあることを考えると、「時間」単位の昔を表していると考えると良いでしょう。つまり昨日のでき事に対しては「先刻」を使うことはあまりありません。せいぜい数時間前までのことにとどまります。
例4:他日
「他日」は文字どおり「別の日」という意味を表します。ただし、単に「別」というだけではなく、「将来の」というニュアンスを持ちます。過去のことに対しては使いません。
「これについては他日送付いたします」「ミーティングは他日設定しなおします」というように、「明確にいつなのか」はまだ明言できないが後々という意味を表すときに用いられます。
例5:後日
「後日」も、「他日」とおなじように「将来のいつか別の日」を表しています。ただし、「後日」は「他日」よりも近く訪れる将来というイメージで良いでしょう。
「後日改めて伺います」「この件についてはまた後日話し合いの機会を設けます」というように、「取り急ぎ日を改める」というニュアンスがあります。
例6:以後
「以後」は「以前」と逆の意味を表し、つまり「それよりも後」という意味です。「以前」と同じように「○○以後」という使い方をすることができ、あるイベントを境にして状況が変わるときに使うことができます。
また、「以後お見知りおきを」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。ここでの「以後」は「今よりも後」を表しています。ここで自分を紹介したので、今後良いお付き合いをよろしくお願いしますという意味です。
時点を表す表現を正確に理解しておこう
時点を表す言葉はその表す範囲がどうであるかによって細かく使い分けられています。これをあまり気にせずにいつも同じ言葉を使っていると、意味は分かりますが「常識のない人」という印象を持たれてしまいかねません。
しっかりした人という印象を持ってもらうためにも、言葉の使い分けをきちんとしましょう。
ビジネスシーンで使う表現を身に着けよう
時点を表す言葉以外にもビジネスシーンでよく用いられる表現は多いです。
日常生活では使うことはなくても、「ビジネスシーンでは普通これを使う」という暗黙のルールがあることもあります。知らないで恥をかいてしまう前に、気になることはすぐに調べて身につけましょう。
初回公開日:2017年11月16日
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