【書類別】訂正印の押し方|日付/数字/年末調整/契約書
更新日:2024年11月13日
書類別訂正印の押し方
みなさんは記入された文字や数字などを訂正する際に、訂正印を使ったことはありますか。文字や数字などを訂正する際、学生の頃は修正液でしたが、社会人になると、修正液や修正テープよりも訂正印を使用する機会が多くなるでしょう。今回は訂正印を使ったことがない人や、使い方がよく分からない人のため、訂正印の押し方をご紹介します。
では、ビジネスシーンや普段の生活で見かけることが多い訂正印の使い方をはじめ、書類別に訂正印の押し方や訂正の仕方などを細かくみていきましょう。
訂正印とは
訂正印とは、豆印や簿記印ともいい、認印よりもかなり小さいサイズの印鑑のことです。5〜6㎜の丸型か小判型のものが一般的で、使い分けの決まりなどはないので、お好みでご使用ください。
契約書や領収書などの書類などの記載に間違いがあり、その箇所を訂正する際に使用するのが訂正印ですが、訂正印には『削除』『追加』『訂正』と3つのパターンがあり、それぞれ訂正印の押し方や修正方法が異なります。では、それぞれの訂正印の使用方法や訂正印の押し方など順にみていきましょう。
削除の場合
記載されている書類などの文字を削除する場合の訂正印の押し方は、間違っている箇所に二重線を引き、横書きの場合は二重線の上に、縦書きの場合は右側に訂正印を押印し、印のすぐ近くに「削除○文字」と記入するのが正しい修正の仕方です。
文書によって余白が狭い場合や、押印できない場合などは、二重線を引いてから書類の欄外の余白に訂正印を押印し修正内容を記入する場合もあります。欄外に修正した場合は、「○行目」と記載してください。
追加の場合
文字を追加する場合の訂正印の押し方は、文字を追加する部分に「V」「{」などの記号を加え、追加する文字を記載し、そのすぐ近くに訂正印を押印します。訂正印の横に「加入○文字」と、追加した文字数を記入してください。
訂正の場合
訂正の場合の訂正印の押し方は、削除と追加を組み合わせたような形で修正をします。ただし、追加の時と違い記号などは使用しません。訂正する箇所に二重線を引き、横書きの場合は上下、縦書きの場合は左右に正しい文字を記入し、近くに訂正印を押印して、その隣に「削除○文字 加入○文字」と記載します。
訂正印の書体
印鑑にはさまざまな書体があります。では、訂正印にな書体はあるのでしょうか。訂正印には篆書体、古印体、隷書体が使われることが多く特にこの書体を使うなどと決まりがありません。ではどの書体がどの印鑑によく使われるのかをみていきましょう。
書体 | 適している印鑑 |
---|---|
篆書体 | 可読性が低く偽造しにくい書体なので実印におすすめです。 |
古印体 | 可読性が非常に高く馴染みのある書体で認印などによく使われます。 |
隷書体 | 可読性が高く認印などの読みやすさが求められる印鑑におすすめの書体です。 |
捨印とは
捨印を見たことはありませんか。捨印とは、銀行やクレジットカード、ローンなどの契約書や申込書などを作成する場合に、記載の誤りを訂正する訂正印の代わりとして、書類の欄外に捺印をすることです。あらかじめ契約書の欄外に捨印があることにより、提出後に書面が訂正されるのを許可しています。
捨印には書類に捺印したものと同一の印鑑を使用すること、また公的な文書なので、シャチハタは使用できません。
年末調整の場合
年末調整の書類への訂正印の押し方は、間違えた箇所に二重線を引き、訂正箇所に訂正印を押します。その場合、シャチハタではなく、豆印の訂正印を使用するのが望ましいです。
訂正する箇所が多い場合の訂正印の押し方はどうすればよいのでしょうか。訂正箇所が多い場合、内容が分かりにくいので新しい用紙をもらい、書き直すことをします。書類の申告内容や記入内容が分かりづらいと、受領されない可能性もあるのでご注意ください。
契約書の場合
初回公開日:2018年04月20日
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