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役職のオフィサーの意味と使い方|銀行/コンプライアンス

更新日:2023年12月21日

企業の中で近年ますます使用が増えてきたCEOなどのいわゆる「オフィサー職」ですが、さまざまなオフィサー職が設置されており、業界や企業ごとに数々の特色あるオフィサーがいます。各分野の最高責任者として任命され業務を遂行しており、会社の経営にとって重要な役職です。

銀行業界でよく使われるオフィサーは?

まずは金融業界から銀行の例を見てみます。日本の銀行はどこもホールディングス制(持ち株会社制)をとっているので、ホールディングスの役員からオフィサー職をご紹介します。

CEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)やCFO(チーフ・フィナンシャル・オフィサー)といった有名なオフィサー職はもちろん、銀行に特徴的なオフィサー職として、下記2つが挙げられます。

CRO

リスク管理を統括する責任者です。銀行を含む金融系の業界では、融資や保証、審査といったお金にまつわるリスクが、ビジネスを進める上で常に伴います。

また、銀行という社会的に信用性の高い、ある種公共性のある業種では、会社や行員の不祥事や事故といったものが、組織に与えるネガティブなインパクトは小さくありません。そうした部分も含めてリスクを最小化していく計画や、それを実行していく責任者が置かれています。

CHRO

直訳すれば「人的資源」となりますが、いわゆる人事の責任者のこととなります。銀行、特に全国に支店があるメガバンクでは、新卒採用が数百人~千人以上という年も珍しくないほど、何万人という多数の行員を有している一大組織です。

銀行員といえば、出世競争や出向・左遷といった人事上のできごとがドラマなどでもよく描かれるのを目にします。こうした人事上の戦略や、その管理をしていくのも重大な責任なので、オフィサー職に任じられているのでしょう。

自動車業界でよく使われるオフィサーは?

銀行という金融業界の代表の次に紹介するのは、製造業です。製造業の中でも日本のものづくりの中心となる自動車業界のオフィサー職についてご説明します。こちらは、製造業ならではともいえるオフィサー職が見受けられます。

CCO

CCOとは、前半でも書いたように、一般的にはCompliance(コンプライアンス)のCを使って、
CCOとされることが多いですが、製造業ではCompetitiveのCが使われます。これは、コストや技術・品質などの面で他社との競争優位を築くための責任者、競争戦略を立案し実行するポジションです。

やはりものづくりでは、自社製品を他社との競合の中で販売していかなければならないので、
競争というのは重要なキーワードになります。

CQO

こちらも、CompetitiveのCCOとやや似ていますが、Quality(クオリティ)のQです。定められた規格に基づき、製品品質や生産工程管理を統括する責任者という位置付けです。安全、確実に安心なものを生産するという、ものづくり企業ならではの役職といえます。最近では品質偽装の問題や日本企業の信頼を揺るがす問題も発生しているので、今後ますます重要になってくる役割ともいえるでしょう。

IT業界でよく使われるオフィサーは?

製造業に続いては、IT業界でのオフィサー職の置きかたも紹介します。時代の先端をゆくIT企業ならではの、特徴ある役職が見えてきます。

CTO

CTOはチーフ・テクノロジー・オフィサーで、技術開発の責任者です。やはりIT企業にとって技術開発は利益の源泉ですから、重要な役職です。

日本の企業では技術者の待遇が諸外国と比べて悪いというような調査をよく目にしますが、経営者が技術に明るくない場合、こうした技術責任者を置いたり、あるいは経営に興味なくあえて現場の開発の最前線に留まるという人も少なからずいます。

そうした人にとっては、このオフィサー職が最も好まれるのでしょう。

CISO

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初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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