役職のオフィサーの意味と使い方|銀行/コンプライアンス
更新日:2024年11月15日
CISOは、チーフ・インフォーメーション・セキュリティ・オフィサーで、情報管理の責任者です。いまや、ネット上で買い物をしたり、サービスの予約や申し込みをしたりと、個人情報を入力するのは非常に一般的になっています。
一方で、個人情報の流出というニュースもしばしば世間を騒がせます。このように、インターネットと個人情報の保護は、いまや切っても切り離せない関係にありますので、この分野でも責任者を明確に置いているのは、IT業界ならでは、そして現代ならではといえます。
外食産業でよく使われるオフィサーは?
一方で、外食産業ではオフィサー職を任じていない(CEOのみ)というところがほとんどでした。業界ごとの特徴があって興味深いです。
おそらく、実質的な各部門の最高責任者はいるのでしょうが、それを明示的・対外的にはオフィサーという呼称では任命していないことがわかりました。外食産業は昔ながらのカルチャーを残している部分もあったりするので、新しい役職の呼称はなじまないのでしょうか。これからの導入に期待です。
その他のいろいろなオフィサー
これまで紹介した他にも、企業はさまざまなオフィサー職を任命しています。特徴的なオフィサー職をいくつか紹介していきます。
COO
チーフ・オペレーティング・オフィサーは最高執行責任者で、業務の執行を統括する責任者です。CEOが経営方針や計画を示し、その実行を担う実務的な責任者とされることが多い役職です。企業によってはCEO職を会長が務めている場合、社長がCOOというパターンが一定数みられます。
CIO
チーフ・インフォメーション・オフィサー、最高情報責任者といいます。情報化戦略の企画立案や実行を、経営戦略の一部として担う場合が多いです。現代ではIT技術はどの業界、どの企業であっても無視できない重要性があるので、IT企業に限らずこうした役職が置かれている場合がみられます。
CD(T)O
チーフ・デジタル・トランスフォーメーション・オフィサーで、最高DT責任者です。上記のCIOとやや似ていますが、デジタルトランスフォーメーションの責任者という役職を置いている企業がいくつか見受けられます。
そもそも、デジタル・トランスフォーメーションとは、簡単にいえば、既存ビジネスのすべてをアナログからデジタルへと構造転換していく、企業のありかたそのものを変えていくような情報技術の新時代の変革のことです。
この変革に対して、戦略を立案したり実行していく役職ということですが、具体的に何をやっているかは企業ごとにさまざまです。時代の先端を進んでいるという感じがします。
オフィサーは会社を代表する責任者!
いかがでしたでしょうか。今回は会社組織の中で最近耳にすることが多くなった、さまざまなオフィサーという役職をご紹介しました。CEOとか名乗ることができたらいかにもカッコイイ印象となります。
もちろん、聞こえがカッコイイだけではなく、相応の責任も伴う、会社の中枢のポジションなので、オフィサーは気軽に誰でもが名乗れるわけではありません。今回ご紹介したことで、オフィサー職について詳しくなった人は、実際にオフィサーと名のつく役職に出会ったら、ますます尊敬してしまうでしょう。
責任あるポジションでお仕事をされている方に敬意を払いましょう。
初回公開日:2018年05月10日
記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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