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有給休暇の理由の書き方・述べる必要があるか|葬式/私用

更新日:2024年07月08日

有給休暇を正しく取得できていますか。労働者には有給休暇という制度を使用する権利があります。結婚式や体調不良、旅行など色々な理由で有給休暇を取ることになりますが、申請時の理由欄にはどのように書くと良いのでしょうか。事例別にご紹介します。

旅行や遊びに行くなどの理由の書き方は?

旅行などの遊びの場合は「私用のため」で問題ありません。「旅行のため」など詳しい理由は必要ないとされてます。もし上司から聞かれた場合に、問題がなければ答えると良いでしょう。

ただし、旅行などの場合は何日か連続で有給休暇を取る必要があります。仕事に影響が出ないようにするため、また同僚などに迷惑をかけないようにするため、できるだけ早い段階から申請したり、上司に日程の相談をするなどをすると印象が良くなります。

結婚式への参列など

冠婚葬祭の一つである結婚式を理由に有給休暇を取るという人も少なくありません。申請理由の欄に記入するのは「私用のため」でも十分ですが、例えば有給休暇を複数の人が申請していた時などの場合、「結婚式への参列のため」としておいた方が何も理由がない場合よりも優先して貰いやすいでしょう。

そのため、より重要な理由がある場合はきちんとした理由を書いておくことをお勧めします。

法律上の有給休暇とは:理由や拒否など

さて、前述で有給休暇の申請時にどのように理由を書いていくかをご紹介してきましたが、そもそも有給休暇はそのような理由で取ることができるのでしょうか。

労働者や雇用者などがよく対象になる労働基準法をもとに有給休暇の考え方についてみていきましょう。

労働基準法

労働者に有給休暇を与えることは労働基準法により義務付けられています。そのため、「うちの会社は有給休暇はありません」と決めることはできません。付加される有給休暇の日数はフルタイムとアルバイトパートなどで異なりますが、勤続年数が多いほど一年で付加される有給休暇の日数も増えていく仕組みになっています。

また、有給休暇には使用できる有効期限があります。付加されてから2年で消滅してしまうため、有給休暇は2年以内に使用することが必要です。法律上の最大は年20日間ですので、有効期限が消える前と考えると最大で40日間物有給休暇をためておくことができます。

以下に一般的なフルタイム正社員の最低付加される有給休暇の日数についてまとめました。参考にしてみてください。

勤続年数付加有給休暇日数(1年単位)
0.5年10日
1.5年11日
2.5年12日
3.5年14日
4.5年16日
5.5年18日
6.5年以上20日

有給休暇をめぐって違法になる場合

有給休暇の申請時に起きてしまいがちな、違法となるケースをご紹介します。前述のとおり、有給休暇は労働者に保障された権利の一つです。そのため、不当にその権利を阻むことは雇用者にはできないこととなっています。

そのため、労働者が申請した有給休暇を正当な理由なく拒むとはできません。頑なに有給休暇を拒否し続けた場合、労働者側は違法と判断されます。

また、不必要に申請理由を問うたり、申請理由をもとに有給休暇の拒否をすることも違法とされます。例えば雇用者側が「葬式なら仕方がないから有給休暇を認めるけど、旅行なら取ってはいけない」などと言った場合、違法と判断されるケースがあります。

違法とならないケースも

一方、有給休暇の申請を拒否しても即座に違法とされないケースもあります。労働者の権利とは言え、無条件にいつでも必ず取得できるというものではありません。

それが「有給休暇の時季変更権」です。会社によっては繁忙期などがあり、その時期に休まれるとどうしても会社の運営に支障が出る場合、有給休暇の申請があっても時期を変更してもらうことができます。この場合は拒否ではなく、時期の変更のため違法には当たりません。

同じ考え方から、複数の社員が同日に申請を出した場合、業務に影響が出てしまうようであれば何人かの社員には日程の変更を申し出ることができます。その際に申請理由を判断材料とすることは違法とはなりません。

退職前の有給休暇の理由の書き方

退職が決まり、残った有給休暇を取得したいというケースもあります。もちろん、付加された有給休暇を取得することは労働者の権利ですので、退職時に有給休暇を取得することもできます。その際の理由の書き方は「私用のため」でも「退職時の有給消化のため」でも問題ありません。

通常の有給休暇とは違い、取得が終わればそのまま出社ではなく退職になるため、事前の準備はきちんと行いましょう。後任への引継ぎやお世話になった方へのあいさつ、身辺整理など、問題が起きないようにしてから有給休暇を取得するのが望ましいです。

有給休暇を取る際に気を付けたい事

有給休暇は労働者の権利だから、とマナーを守らずに自由に行使してしまうと、会社や上司だけではなく、同僚部下後輩などからも顰蹙を買ってしまうことがあります。ここでは有給休暇を取るときに覚えておきたい事や気を付けたい事をご紹介します。

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初回公開日:2018年06月06日

記載されている内容は2018年06月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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