「見送る」の敬語表現は?使い方・例文・注意点について解説
更新日:2024年08月04日
例文
- 駅までお見送りいたします。
- そこまでお見送りいたします。
「お見送りします」
「お見送りします」は、「見送る」に接頭辞「お」をつけて丁寧な表現にしたところへ、「します」という丁寧な表現を加えた丁寧語の敬語です。
謙譲表現を使った「お見送りいたします」の方がさらに丁寧な表現になるため、「お見送りします」は敬語ですが親しい目上の人や同輩・後輩などに使いましょう。
例文
- 玄関までお見送りします。
- 近くの駅までお見送りします。
「お見送りさせていいただきたく存じます」
「お見送りさせていただきたく存じます」は「見送る」の最上級の敬語ともいえるほど丁寧な表現です。「見送る」に接頭辞「お」をつけて丁寧な表現にし、「させていただく」が謙譲表現、「存じます」も許可を願い出る謙譲表現とされます。
謙譲表現が多重になっており、「二重敬語」と解釈されることもある敬語です。二重敬語にあたらないという解釈もありますが、気になるようであれば、一部の謙譲表現を省いた敬語に置き換えましょう。「見送らせていただく」や「お見送りしたく存じます」と言い換えられます。
例文
- 当日は社長をお見送りさせていただきたく存じます。
「見送る」の言い換え表現
「見送る」の類語を以下に紹介します。一つめの「出かける人を送る」という意味の類語が多いものの、「断る」ことを暗に告げるための類語についても見ていきましょう。
「見送る」という言葉は「見て送る」という漢字ですが、もちろんただ単に「見て」いるだけではありません。「送る」という言葉がつくことによって、出ていく人と一緒にある程度時間を費やすことが表されています。従って、「見送る」の類語は以下のとおりになります。
「付き合う」
「付き合う」を「見送る」と同じ意味で使う場合は、途中までであることが前提条件です。最後まで付き合ってしまうと「見送る」とは、異なる意味になってしまいます。「付き合う」を「見送る」として用いた例としては、次の文が挙げられます。
例文
- 今回は駅までお付き合いいただきありがとうございました。
- 近くのバス停までお付き合いします。
「付き添う」
「付き添う」には、「自分には仕事はないが、誰かをサポートするためについていく」というような意味があります。
「付き添う」が「見送る」と同じ意味を示すためにも、「○○まで」という限定の表現が必要になります。ただ単に「付き添う」という場合、「最後まで」が前提となりますので注意しましょう。
例文
- 駅まで付き添ってきました。
「同行」
初回公開日:2018年02月14日
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