「堪能する」の意味と使い方・類語・例文・満喫するとの違い
更新日:2024年11月22日
「堪能してみてはいかがでしょうか?」という問いかけ
旅行雑誌や、テレビの旅の特集などで「堪能してみてはいかがでしょうか」という問いかけをよく耳にします。しかし、聞けばなんとなく意味がわかるけれども、この「堪能する」という言葉はどのような意味があるのか、はっきりと答えることができる方は、多くはないのではないでしょうか。
この記事では、そんな「堪能する」という言葉についてご紹介します。ぜひ、記事を読んで、「堪能する」という言葉を、自信をもって使えるようになりましょう。
「堪能する」の意味と使い方
「堪能(たんのう)する」の「堪能」という言葉は、「充分足りていて満足している」という意味と、「学芸や技能に優れているさまや、熟達しているさま」という意味があります。
どうして全く異なる2つの意味があるのかというと、実は「堪能」という言葉は、最初に「堪能(かんのう)」という言葉があって、その言葉に後から「足(た)んぬ」という言葉の意味を付け加えられた言葉だからです。
元々「堪能」という言葉は、「堪能(かんのう)」と読む言葉で、この言葉が「学芸や技能が優れているさま」という意味を持つ言葉でした。
その言葉に、後から「足(た)んぬ(たりた、満足した)」という言葉が、時代とともに音が変化してできた、「たんのう」という音の言葉の当て字に、「堪能」という漢字が当てられたことで、全く異なった二つの意味を持つ言葉になったということです。
「堪能する」の類語・言い換え
「堪能する」と同じ意味になる言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。この項では「堪能する」と同じ意味で使えるフレーズをご紹介します。
充足感を感じる
「充足」とは「欠けたところがなく、満足されていることや、そのようにすること」をさす言葉です。ですので「充足感を感じる」とは「満ち足りた感覚を持つ」という意味の言葉になり、「堪能する」の「充分に足りている」という意味と同じ意味になります。
「憧れていた景色が見れて充足感を感じる」、「食べたい料理が食べれて充足感を感じる」、という風に使います。「ずっと〜したかった、だから嬉しい」というときに使えるフレーズと言えるでしょう。
満足する
「満足する」は「望んでいることが全て叶って、文句がないこと」を指す言葉です。「堪能する」の「充分に足りている」という意味と同じ意味を持つ言葉と言えるでしょう。
「見たかった絶景を目にすることができて満足だ」、「食べたい料理が口にできて満足だ」というような使い方ができます。
心が満たされる
「満たされる」という言葉は、「あふれる限界まで入った状態」のことをさす言葉です。ですので「心が満たされる」というと、「心の中がいっぱいになって幸せである」ということになり、「堪能する」の「充分に満足する様子」という意味と、同じ意味合いの言葉になります。
ですので、「その土地のお料理を食べて心が満たされた」と言った時には、「その土地ならではのお料理を食べることができて、とても満足した」という意味になると言えるでしょう。
充分味わう
「味わう」という言葉は、「食べ物や飲み物の味をみること」を意味する言葉です。そこから、「何かを体験することや、物事の楽しさや面白さを感じる」という意味も持つようになりました。
「堪能する」という言葉は「十分に満たされること」や「満足すること」を示す言葉なので、「味わう」という言葉を使って、「充分に味わう」ということで、「充分に楽しんでいる」、「充分に面白みを感じている」と言い換えることができます。
また、「充分」という言葉を、「満足いくまですることやそのさま」を示す言葉、「存分」という言葉をつけて、「存分に味わう」ということもできます。
「堪能する」の例文
それでは、「堪能する」という言葉は実際にはどのように使う言葉なのか、例文を見てみましょう。
初回公開日:2018年03月14日
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