「ご指導のほどよろしくお願いいたします」の使い方とは?例文や注意点も解説
更新日:2024年11月08日
「教授」は大学の教育職というイメージが強い言葉ですが、「学問や技芸を教え授けること」という意味があります。「ご教授ください」は「教えてください」とほぼ同義です。
「ご指導」は、使われている漢字のとおり「導いてほしい」という思いが込められている言葉で「ご教授」は専門性の高い知識に対して使われる言葉です。ニュアンスは異なりますが、近い意味で言い換えられます。
例文
- 貴社の業務フローについて、ご教授のほどお願いいたします。
ご教示のほど
「教示」は「知識や方法などを教え示すこと」という意味です。「教授」ほど深い知識を必要としない事柄について教えて欲しいときに使われます。「指導」のように導いてほしいという思いもなく、「提示」に近い意味で使うことの多い言葉です。
例文
- 御社で予定されている日程につき、ご教示のほどお願いいたします。
ご指南のほど
「指南」には、「武術・芸能などを教え示すこと」「指導すること」という意味があります。「指導」とほぼ同じ意味で使えます。
ただし、「指南」は「武術・芸能などを教え示すこと」という意味が根底にあるため、何を教えてもらうときにでも使える言葉ではありません。技術関連で教えを乞うときに使いましょう。
例文
- まだ若輩者ですので、なにとぞご指南のほどお願い申し上げます。
ご指摘のほど
「指摘」には「大切な点や注意すべきこと、欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと」という意味があります。
「指導してください」という代わりに「至らない点があれば指摘してください」という意味で「ご指摘のほど」と言い換えられます。
例文
- 至らない点などあれば、ご指摘のほどお願い申し上げます。
お導きのほど
「お導き」は、導いて欲しいという気持ちを伝えるときに使われ、「ご指導」に比べると「教える」という要素が欠けています。ほぼ同じ意味で言い換えが可能ですが、「教える」という意味が欠けている分、多くの場面で使えます。
例文
- 新しいプロジェクトで右も左もわからない状態ですので、お導きのほどよろしくお願いいたします。
「ご指導のほどよろしくお願いいたします」の丁寧表現
「ご指導のほどよろしくお願いいたします」は、「ご指導」が尊敬語であり、「いたします」が謙譲語という全体として敬語の形式になっているフレーズです。ただし、「のほど」や「いたします」はさらに丁寧な敬語に変換できるため、より丁寧な表現に言い換えることも可能です。
ここでは「ご指導のほどよろしくお願いいたします」をさらに丁寧な表現に言い換えるフレーズを紹介します。
「ご指導賜りますようよろしくお願いいたします」
「ご指導賜りますようよろしくお願いいたします」の「賜る(たまわる)」という言葉は、「もらう」の謙譲語です。指導してもらいたいということを丁寧に伝えられます。
直属の先輩や上司のように、関係性のある、ある程度親しい目上の人に対しては、「ご指導のほどよろしくお願いいたします」で十分です。「賜ります」まで使ってしまうと仰々しく、不自然な感じを与えてしまうので注意しましょう。
「ご指導いただきますようよろしくお願いいたします」
初回公開日:2018年03月29日
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