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「お勤め」の意味と使い方・類語・お務めとの違い|敬語

更新日:2024年07月31日

「お勤め」という言葉の意味は知っていますか?「お勤め」にはいくつもの意味があります。聞いたことはあっても、説明しようとすると曖昧な方も多いのではないでしょうか。今回は、「お勤め」の意味や使い方について詳しくご紹介していきます。

敬語での「お勤め」の使い方

ここでは、敬語での「お勤め」の使い方を見ていきます。

意味の項目でありましたが、「お勤め」は「勤め」を丁寧に言った言葉ですので「お」がついて丁寧語にあたります。

尊敬語としての「お勤め」

目上の人に対して「お勤め」を使う場合を見ていきます。尊敬語に組み込む「お勤め」ですが「お勤めした」という使い方ではなく「お勤めされた」が正しい使い方です。

例として、「どちらに、お勤めしているのですか?」は間違いです。「どちらに、お勤めされているのですか?」は正しい使い方です。

謙譲語としての「お勤め」

自らや、身内のことを話す際に「お勤め」を使う場合を見ていきます。「お勤め」がそもそも「勤め」に「お」を付けた丁寧な言葉なので自分や身内に使うよりも、相手方に使いましょう。

例として「わたしは、この会社にお勤めしています」と自分のことを紹介するのは間違っています。「わたしは、この会社に勤めています」が正しい使い方です。

自分や身内には「勤め」の方を使うよう心がけましょう。

「お勤め」の類語

ここでは、「お勤め」の類語について見ていきます。「お勤め」の意味の紹介で出てきた言葉もありますが、単語で紹介していきます。

道徳や法律上で義務のある仕事という意味の「お勤め」は「義務」「責任」「役目」「責務」など。料金を得るために行う仕事という意味の「お勤め」は「課題」「職務」「任務」「仕事」など。他の人に対して行う「お勤め」は「サービス」「奉仕」「勤務」「労務」など。

これらが「お勤め」の類語として使われる言葉です。言い換える必要がある際に使ってください。

「お勤め」と「お務め」の違い

「お勤め」と同じ読み方をして違う漢字の言葉で「お務め」があります。ここでは、「お勤め」と「お務め」の意味の違いについて見ていきます。

つとめ [3] 【務め・勤め】

当然しなければならない事。任務。義務。 「国民としての-」

会社・官公庁などに雇われて,働くこと。また,そこでの仕事。勤務。 「 -を探す」 「 -に出る」 「 -をやめる」

毎日仏前で行う礼拝・読経(どきよう)。勤行(ごんぎよう)。 「朝のお-」

遊女の仕事。 「おもへば世に此道の-程かなしきはなし/浮世草子・一代女 1」

揚げ代の支払い。 「げんなまでさきへお-を渡しておいたから/滑稽本・膝栗毛 初」

出典: https://www.weblio.jp/content/%E5%8B%99%E3%82%81 |

「お勤め」と「お務め」は似ている

辞書で「お務め」を引いてみましたが、「お務め」は「務め」の丁寧な言い方です。上記の辞書のように、「お勤め」と「お務め」はひとまとめにされていることもあります。

漢字での使い分けですが「お勤め」は出勤や勤務の「勤」という字を使っているので
「仕事」という意味合いが強く、会社や勤め先に関連するときによく使われます。また、「勤」という漢字は「勤行」の漢字でも使われるので、法事や仏教などに関連するときにもよく使われます。

「お務め」は任務や責務の「務」という漢字を使っているので「役割」という意味合いが強く、議長の務め、親としての務めなど仕事以外での「役」「立場」に関連するときによく使われます。

宗教での「お勤め」の使い方

ここでは宗教でいう「お勤め」を見ていきます。

意味の項目でもあったように、仏教での読経や勤行のことを「お勤め」と言います。お仏壇の前で、お経を読んだり手を合わせたりすることです。

次のページ:葬式での「お勤め」の使い方

初回公開日:2018年04月23日

記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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