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敬語「幸甚に存じます」の使い方と例文・言い換え表現は?

初回公開日:2017年09月28日

更新日:2020年06月01日

記載されている内容は2017年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ビジネスシーンでは「幸甚に存じます」という言葉をよく目にします。しかし、普段はあまり使わない言葉で、意味や使い方がいまいちわからないという方も多いのでありませんか?「幸甚に存じます」の意味や正しい使い方を覚え、仕事に活かしましょう。

この記事がオススメな人

  • 「幸甚に存じます」の読み方も意味もわからなかった人
  • 別の敬語表現が知りたい人

「幸甚に存じます」とは?

「幸甚に存じます」という敬語表現、ビジネスシーンでは時折使われており、皆さんも一度は目にした事があるのではないでしょうか。しかし、いまいち使い所がわからなかったり、正しく使えているか不安という方も多いと思います。

今回は、「幸甚に存じます」という敬語表現の正しい使い方や、言い換えた表現など例文と合わせて紹介していきます。社会人としてのビジネスマナーを積極的に習得していきましょう。

「幸甚」と「存じます」

そもそも、「幸甚(こうじん)」とは、訓読みすると「甚(はなは)だ幸(しあわ)せ」と読みます。字面が示しているように、この言葉の意味は「とても幸せである」ということです。そして、「存(ぞん)じます」と続きますが、「存じます」の意味は「思います、知っています」、「承知しています」の謙譲語です。つまり、「とても幸せに思います」という意味になります。

もともとは、手紙で希望を表す表現でしたが、メールでのやり取りが主流になっている昨今のビジネスシーンでも、多く使われている敬語です。

敬語「幸甚に存じます」の使い方

2つの使われ方

「幸甚に存じます」という言葉には、2つの使われ方があります。例えば「〜して頂ければ、幸甚に存じます」といったように、自身の希望や要望を相手に伝えるときに使います。

もう一つ例をあげますと、「〜して頂き、幸甚に存じます」といったように、自身の感謝の意やお礼の言葉として相手に伝えるときにも使用されます。このように、2つの使われ方があるのです。

「幸甚に存じます」は、こちらもよく使われる「幸いです」という言葉の丁寧語でより丁寧で言い方になるので、相手が目上のひとであったり、より切実な希望、深い感謝の気持ちを相手に伝えたいときに使うのが良いとされています。

「幸甚に存じます」を使う際の注意点

敬語「幸甚に存じます」の使い方と例文・言い換え表現は?
※画像はイメージです

「幸甚に存じます」という言葉を使うときの注意点がいくつかあります。自分ではビジネスマナーを抑えて使っているつもりでも、実は相手にとっては失礼にあたるということもあるので、しっかりと使い所を見極める必要があります。

ここでは「幸甚に存じます」を使う際の注意点を紹介します。

「幸甚に思います」とは使わない

「幸甚に存じます」は自身の希望や要望を相手に伝えたり、依頼するときに使う表現で、相手にそれを叶えてくらたら嬉しいという意味がこもっています。しかし、相手が上の立場にあたる取引先の担当者だったり、目上の人である場合には、失礼な言い方だと捉えられてしまうことがあります。

そのため、この場合は「思います」の敬語表現である「存じます」を使った方が良いでしょう。立場が上の人であったり、目上の人により丁寧な形で自身の希望や依頼を伝えたいときには、「幸甚に存じます」を用いて、失礼にあたることのないよう注意しましょう。

「幸甚に存じます」を乱用しない

「幸甚に存じます」には、感謝の意を相手に示すときにも使われます。しかし、この上ない幸せや深い感謝の気持ちを相手に伝える言葉になるので、毎回のように使ってしまうと言葉の重みがなくなり、形式上の表現と取られてしまいます。

本当に深い感謝の気持ちを相手に伝えたいときに、心がこもっていないと思われるだけではなく、逆効果になってしまうこともあるので、「幸甚に存じます」を使う際には、場面やタイミングを見極めた上で使う必要があるのです。

「幸甚に存じます」は親しい関係の人には使わない

「幸甚に存じます」は手紙やビジネスメールなどに使われることから、普段の言葉づかいに比べると固い表現に感じられます。そのため、目上の人であっても関係が親しい相手には、よそよそしく他人行儀に思われることがあります。

この場合は「幸いに存じます」や「有り難く存じます」といったような言葉に置き換えるのが最適です。しかし、相手がいくら親しい関係でも、礼儀や行儀を重んじる人の場合は「幸甚」という言葉を使った方が良い場合もあるので、相手に応じた使い分けが必要となるでしょう。

「幸甚に存じます」を使った例文

手紙やビジネスシーンでよく使われる「幸甚に存じます」ですが、実際にどういった文章で使われるのか、いくつかの例文をご紹介します。どんなシーンで使われるのか知っておくことで、いざその場面に遭遇したとしても、すんなりと発言することができるでしょう。

相手に『~をしてくれると嬉しい』と伝える場合の例文として出席可否を問う文章があります。【例文① 出席のご返事を今週中に頂けると、幸甚に存じます。】【例文② ゲストとしてご出席頂ければ、幸甚に存じます。】というような使い方をします。

『返事がもらえたら嬉しい』という気持ちを伝える際にも使うことが出来ます。【例文③ お忙しいところ大変恐縮ですが、お返事を頂けましたら幸甚に存じます。】【例文④ お心当たりの方、当方までご一報頂ければ幸甚に存じます】

「幸甚に存じます」は丁寧で使いやすい言葉

上記以外にもこのような使い方があります。【些細な点でも結構ですので、お気付きのことなどございましたら、お知らせ頂けると幸甚に存じます。】【失礼ながら、お祝いのしるしまでに別送の品をお送りいたしますので、ご受納頂ければ幸甚に存じます。】

ビジネスシーンにおいて非常に使いやすく、相手に対して丁寧さが伝わる表現です。サラッと発言することで社会人としての評価アップにも繋がるでしょう。

言い換え表現

上記の注意点の通り、「幸甚に存じます」の乱用や相手との関係性によっては、使うのを避けた方が最適な場合もあります。その場合の、相手への依頼や感謝の気持ちを伝える際に使われる、言い換えの表現をいくつかご紹介します。

幸甚です

「幸甚」を使ったシンプルな言い方になります。しかし、相手が立場が上の取引先の担当者や、目上の人の場合は、失礼にあたることもあります。また、相手が目上の人ではない場合も、キツい印象を与えてしまうことも考えられるので、使う際は相手の立場や状況をしっかりと見極める必要があります。

使う際は、【ご連絡頂けると、幸甚です。】【資料をお送り頂けましたら、幸甚です。】のように、短い文章の際に使うと相性が良く言いやすくなります。

幸いです

「幸いです」は「幸甚」同様、自身の希望や依頼を相手に依頼する際や、感謝の気持ちを伝えるときに使われます。「幸甚」に比べ、堅苦しい印象や他人行儀な表現ではないので、「幸甚に存じます」の乱用を避ける場合や、親しい関係の目上の人に対して使うのが最適です。

しかし、こちらも注意が必要で、相手が取引先の立場が上の担当者や目上の人に使う際は「幸いです」だけだと、失礼に受け取られることがあります。その場合は、「幸いに存じます」という使い方をした方が良いです。

例として【お忙しいところ大変恐縮ですが、使用法をご教示頂けますと幸いです。】【ご参考までに、資料を添付致しましたので、ご高覧頂けましたら幸いと存じます。】のように使います。

助かります

「助かります」は相手との距離が近い場合に使われます。後輩や同僚、親しい会社関係者の人など、相手とフランクに話せる関係であれば、「助かります」という言葉で十分な場合もあります。また、取引先の担当者の人でも、付き合いが長い人やチャットでのやり取りの際には、相手をみて使っても良いでしょう。

お願い申し上げます

相手に希望を伝えたり、依頼する際の「幸甚に存じます」は、あくまで「して頂けるとありがたい」「助かります」という意味になります。ですので、返事を絶対にほしい、この日までに絶対に納品してほしいなど、相手への要求が強い場合には、「お願い申し上げます」という言い方が最適です。

例えば、期日を絶対に守ってほしい場合でも、「幸いです」を使うと「守ってくれたら嬉しいです」程度にしか相手に伝わらない場合があるので、使い分けが必要になります。しかし、強い要望であっても、相手への無茶な希望や当初の話と異なる際に使うことは失礼にあたることがあるので、注意が必要です。

気持ちを相手に伝えることが大切

ビジネスシーンでは、自身の希望や感謝の気持ちを相手に伝えるシーンが多く出てきます。その際、失礼のないよう、且つ自身の気落ちをしっかり相手に伝えることが重要になります。「幸甚に存じます」や「幸いです」といった同じ意味を持った言葉でも、相手や場面に応じて使い分けることで、相手との関係性を崩さず、自身の気持ちをしっかり伝えることができます。

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