「幸甚に存じます」の意味や正しい使い方とは?ビジネスで使える例文も紹介
更新日:2024年09月20日
この記事がオススメな人
- 「幸甚に存じます」の読み方も意味もわからなかった人
- 別の敬語表現が知りたい人
深謝いたします
「深謝」は「感謝」や「謝罪」を深い意味で表す言葉です。その為、「深謝いたします」を使うことで、心の底からの感謝や謝罪の気持ちを表現することができます。
「深謝」は書き言葉として使われる言葉なので、手紙やビジネスメールで使うことが一般的です。ただ、「深謝」には感謝と謝罪の両方の意味がある為、場合によっては間違った捉え方をされてしまう恐れがあります。「幸甚に存じます」などを用いた方が誤解なく伝えることができるでしょう。
しん‐しゃ【深謝】
[名](スル)1 心から感謝すること。「御厚情を—する」
2 心からわびること。「不手際を—いたします」
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%B7%B1%E8%AC%9D |
御礼申し上げます
相手から恩恵や贈り物を受けた場合、「御礼申し上げます」を使うと感謝の気持ちを伝えることができます。「申し上げます」は「言う」を謙譲語にした形で、目上の人に対して使うことが適切です。
先頭に「心より」や「重ねて」を付け加えると、より丁寧な表現となります。
欣幸の至りです
「欣幸」は読み辛い漢字ですが、「きんこう」と読みます。幸せに思い、喜ぶという意味です。これに感情を強調する「至り」が合わさり「欣幸の至り」となった表現です。
「欣幸の至りです」は「幸甚の至りです」と同じ意味ですが、あまり使われる表現ではありません。「幸甚の至りです」を使う方が、相手にも伝わりやすいです。
きん‐こう〔‐カウ〕【×欣幸】
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%AC%A3%E5%B9%B8 |
幸せに思って喜ぶこと。「—の至り」
拝謝いたします
感謝の気持ちを伝える表現としては「拝謝いたします」も挙げることができます。「拝謝する」とは「拝」という字からもわかるように、謹んで感謝するという意味です。
「拝謝」は書き言葉なので、手紙やビジネスメールにて感謝の気持ちを伝えたいときに使うと良いでしょう。ただ、何度も使うと大げさな印象を与えてしまうので、使い過ぎには気を付けてください。
はい‐しゃ【拝謝】
出典: https://www.weblio.jp/content/%E6%8B%9D%E8%AC%9D |
[名](スル)礼を言うことをへりくだっていう語。心から感謝すること。「御厚恩に—する」
「幸甚に存じます」の英語表現
「幸甚に存じます」には感謝と依頼の2通りの使い方ができるので、英語表現も2通りあります。以下にそれぞれの英語表現を紹介します。
感謝を伝えたい場合は「I am happy to…」を使うことで「…して幸せです」と表現できます。
(例)I am very happy to meet you. (お会いできて幸甚に存じます。)
依頼の場合は仮定法を使います。「I would be grateful if you would/could…」は「もし…してくれるなら、ありがたく思います」という表現です。
(例)I would be grateful if you would tell me meeting time. (会議の時間を教えて頂けると幸甚に存じます)
気持ちを相手に伝えることが大切
ビジネスシーンでは、自身の希望や感謝の気持ちを相手に伝えるシーンが多く出てきます。その際、失礼のないよう、且つ自身の気持ちをしっかり相手に伝えることが重要になります。
「幸甚に存じます」や「幸いです」といった同じ意味を持った言葉でも、相手や場面に応じて使い分けることで、相手との関係性を崩さず、自身の気持ちをしっかり伝えることができます。
初回公開日:2017年09月28日
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