「参考にさせていただきます」の意味と使い方|言い換え表現や例文についても解説
更新日:2024年09月10日
目上の人に使うのは避ける
先に紹介したように、参考にさせていただきますという言葉には、相手の意見や提案を取り上げて、自分の考えの足しにするという意味が含まれます。
また、聞いた意見や提案であっても、その話を受け入れたり取り入れたりするかどうかは自分の判断で決定しますというニュアンスも含まれている為、少々配慮が足りない印象を与えてしまう可能性もあります。
したがって、目上の人に使うのは、なるべく避けるようにしましょう。親しい間柄の先輩や上司であれば、参考にさせていただきますという言葉を使っても問題視されにくい為、関係性によって使い分けることをおすすめします。
「させていただきます」の使い方に注意する
参考にさせていただくという言葉には、させてもらうの謙譲語表現であるさせていただくが含まれています。
この敬語表現が含まれていることで、丁寧に敬語を使っていると考えがちですが、させていただくという表現は、相手に配慮せず一方的に行動や意向を宣言する際に使われます。
したがって、相手に配慮しなければいけない場面で、参考にさせていただくという表現を用いることは、適切ではありません。その為、多用しすぎないように注意しましょう。
使う条件を満たしたときだけ使う
ご紹介したように、参考にさせていただきますという言葉は、一見丁寧で使いやすい敬語表現に思えますが、実は使い方に気をつけなければいけない敬語表現です。
活用する際は、相手との関係性や相手に伝えたい内容、さらに発言するシーンなどを考慮した上で、その言葉が最適である条件を満たしたときだけ使うようにしましょう。
また、させていただきますという表現は、あまりにも便利に活用されていますが、前述したように相手に不快感を与えたり失礼な印象を与えたりする恐れがあります。発言する前に、他に適切な言い換え表現がないか考えてみましょう。
「参考にさせていただきます」の言い換え表現
参考にさせていただきますと類似する言い換え表現は多数あるので、他の敬語表現を多数頭に入れておくことで、さまざまなシーンに対して的確に対応できるでしょう。
ここでは、参考にさせていただきますの言い換え表現を4つ紹介します。シーンに応じて、適切な表現方法を活用しましょう。
勉強させていただきます
参考にさせていただきますの言い換え表現として、勉強させていただきますという言い換え表現は多く用いられます。
勉強にさせていただきますという言葉は、今はまだ発言した相手ほどできないことがあっても、相手に近づけるよう努力するというニュアンスを含む言葉です。
したがって、相手が自分よりも上の立場であることを示しながら、相手のようになれるよう努力するという謙虚な姿勢を印象づけることができます。どのようなシーンでも参考にさせていただきますの言い換え表現として、悪い印象を与えにくい為、使い勝手が良いでしょう。
活用させていただきます
参考にさせていただきますの言い換え表現に、活用させていただきますという言葉もあります。しかし、こちらも参考にさせていただきますと同様、使う相手や話していた内容によっては注意が必要です。
活用という言葉には、相手の言動に価値があるというニュアンスを含みます。さらに価値を見出した言動を利用するという意味が含まれる為、相手によっては不快感を覚える人もいるでしょう。
しかし、お礼や感謝の気持ちを述べる際に添えることで、良い意味合いで受け取られることもあります。状況を考えて上手く活用しましょう。
お手本とさせていただきます
手本という言葉には、見習うべき言動、人という意味が含まれます。また、手本に接頭辞をつけることで、より丁寧で尊敬しているニュアンスを含む言葉です。
相手に対して、あなたのようになる為に努力するという意味合いが含まれる為、悪い印象を与えずに、参考にさせていただきますという表現を言い換えることができるでしょう。
参照させていただきます
参照させていただきますという言葉は、物事を照らし合わせて参考にするという意味が含まれています。参考という意味が言葉の中に含まれている為、参考にさせていただくという表現と大きな違いはありません。
ただし、参考は人の意見や言動を自分の経験の足しにすることを意味しますが、参照はWebの情報や書籍、文献などを読んだり教えてもらったりすることを指します。自分の経験の足しにする対象が異なる点に注意して、使い分けましょう。
「参考にさせていただきます」の英語表現
英語を扱うことの多い人の場合、参考にさせていただきますというビジネス英語表現に悩む方も多いでしょう。
参考は英語にするとreferenceという名詞になります。動詞に変化させるとreferとなる為、この2つの表現を用いて英文を作成しましょう。
・I am going to use that as reference from now on.(そちらを今後の参考にさせていただきます。)
・I will use it as a reference for the project.(そちらを企画の参考にさせていただきます。)
初回公開日:2017年07月31日
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