「早急なご対応」の意味と使い方・類語と例文4つ・敬語表現
更新日:2024年06月26日
「早急なご対応」とは
予想外の事態が起こり、上司や取引先などのビジネスの相手に、急ぎの対応をお願いする時に使うのが「早急なご対応をお願いします」という言葉です。
この記事では「早急なご対応」という言葉の意味や具体的な使い方、類語の「早速」「早々」「迅速」などとの使い分け、実際に上司や取引先に早急に対応してもらうためのコツなどについて解説しています。
上手く使えると便利な言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
「早急なご対応」の意味
「早急」の意味は「非常に急ぐこと」であり、 「対応」は「周囲の状況などに合わせて物事をすること」なので、具体的な行動を指示しているわけではありません。
「早急なご対応を願います」という言葉は、「(予期せぬことが起こったので、誠に申し訳ありませんが)至急対応してください」と、相手に依頼する時の丁寧な表現として使われます。
「早急なご対応」という言葉が使われる場面
「早急なご対応」という言葉は何か突発的な事態に陥り、現場に応じた作業を大至急で相手にお願いする時に使われます。しかし、こちらにとっての「突発的な事態」への対応は、相手にとっても「突発的な事態」です。
「早急なご対応をお願いします」だけでは、命令のニュアンスがあるので、「申し訳ありませんが」などのお願いする気持ちを表す言葉を付け加えると、対応を依頼された相手も快く作業をしてくれるでしょう。
「早急なご対応」の使い方と類語・例文
ここでは、ビジネス敬語としての「早急なご対応をお願いします」という言葉の使い方や、類語の「早速」「早々」「迅速」という言葉について解説していきます。
「早急」「早速」「早々」「迅速」4つの言葉は微妙にニュアンスが違うので、使い分けに注意しましょう。特にビジネスの場では頻繁に使われる「早急なご対応」と「迅速なご対応」についての違いに注意して見てみましょう。
ビジネス敬語としての「早急なご対応」
「早急なご対応」の「ご対応」という言葉では、指示や命令に近いニュアンスを持つ「対応」に尊敬語の「ご」をつけて、「対応していただきたい」を丁寧にした言い回しです。
メールに「早急なご対応をお願いします」だけ書いても、相手から「突然、大急ぎの用事を持ち込まれた」と迷惑に思われることもあるので、「早急なご対応をお願いします」の前に「申し訳ありませんが」をつけると、相手も快く協力してくれるでしょう。
「早急」の類語3つ
ビジネスの場で頻繁に使われる「早急なご対応をお願いします」の「早急」には、意味の似た言葉が3つあります。それは「早速」「早々」「迅速」です。
ここでは「早急」と類語の「早速」「早々」「迅速」の違いと使い分けのコツを勉強していきましょう。類語をたくさん知って、うまく使い分けることができると、ビジネスもスムーズに進みます。
類語1.「早速」
「早速」は「すみやかなこと」「すぐ行うこと」「すぐに」を意味する言葉ですが、文章の途中からしか使えない形容動詞の「早急」とは違い、形容動詞・副詞の「早速」は文章の最初につけてもかまいません。
使用例として「早速お返事をいただき、ありがとうございます」「早速だが、上海でのビジネスの話をしよう」「早速ご報告していただきたいことがあります」などがあります。
類語2.「早々」
早々は「はやばや」と「そうそう」の2つの読み方があります。「早々」は「早急」と違って自分や目下の人や友人、知人などには使えますが、目上の方に使うと失礼な印象を与えます。
「中学時代の後輩は入社早々から仕事の面倒をみてくれた」「彼は結婚早々、札幌に転勤になってしまった」「マイホーム購入早々に出た転勤辞令だったが、子どもの学校のこともあり、単身赴任することにした」などの使用例があります。
類語3.「迅速」
初回公開日:2017年07月28日
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