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間違いも多い「知っている」の敬語表現|上手に伝える方法

初回公開日:2017年08月18日

更新日:2020年03月10日

記載されている内容は2017年08月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

皆さんは「知っている」の敬語表現をきちんと正しい使い方で使えていますか?使えているつもりでもおかしな敬語を使っていたり失礼な言い回しで「知っている」ということを伝えている人は多くないと思います。「知っている」の敬語表現を正しく使う方法をご紹介します。

知っているの敬語表現

間違いも多い「知っている」の敬語表現|上手に伝える方法
※画像はイメージです

敬語表現は、仕事をしていくうえでとても重要なコミュニケーションツールです。年齢差や役職の差、親しいかどうかの差によって敬語を使わなければなりません。

敬語を使うことによって、あらゆる差を埋めることができ、自分が言いたいことをスムーズに相手に伝えることができるという役割があります。敬語を正しく使うことによって相手との信頼関係を築くことができます。これから「知っている」の敬語表現についてみていきます。

「知っている」の正しい敬語表現「尊敬語」

「知る」の敬語は主に尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類あります。尊敬語は主語に敬意を表し、謙譲語は目的語に敬意を表し、丁寧語は「です・ます調」の言葉です。詳しく見ていきましょう。

知るを尊敬語で表すと、「ご存知」です。尊敬語で知っているを使う場面は、主語に敬意を表すときです。つまり、主語が社長や取引先などの場合です。社長や取引先に対して使うのが「ご存知」なので主語に注意するようにしましょう。

もちろん、「知っていましたか?」というような言い回しでも構いませんがこの場合、丁寧語になります。やはり、社会人としては丁寧語を使うより尊敬語や謙譲語を使い分けて活用できるほうが好印象を与えることができるので、使い分けしましょう。

「知っている」の正しい敬語表現「謙譲語」

「知る」の謙譲語は「存じ上げる」と「存じる」です。謙譲語は自分をへりくだった言い方をするときに使います。「私は社長のことを存じ上げております」などのような使い方をします。尊敬語と謙譲語を意味を理解し、しっかり使いわけましょう。

どのような場面で謙譲語を使うのか、予め調べておくといざというときに言葉が出てきやすいと思います。特に会話をするなかで「知っている」というワードはよく使うので尊敬語をつかうのか、謙譲語をつかうのか見極める必要があります。

「知っている」の正しい敬語表現「丁寧語」

「知る」の丁寧語は「知っています」です。「知っている」というよりも「知っています」のように語尾に「ます」をつけて表現すると丁寧語になります。

丁寧語は、誰でも簡単に使うことができて、身に着けやすい敬語表現です。ただし尊敬語や謙譲語よりは尊敬の度合いが低い表現です。仕事などでの最低限のスタートラインです。使えないよりまし、というレベルなので注意しましょう。

既に知っていることを伝える失礼にならない敬語表現

間違いも多い「知っている」の敬語表現|上手に伝える方法
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「皆様もすでにご存知のことと存じますが」や文章の最初に「ご存知のように」とつけたりします。「わかっていることとは思いますが」や「知っていることとは思いますが」などの言い回しは失礼に当たります。「ご存知のこととは思いますが」や「ご存知のこととは存じますが」というように言い換えましょう。

ただし、相手が本当にその事柄を知っていた場合にのみ失礼に当たらない言い回しです。例えば、「ご存知のこととは思いますが」といわれてその事柄を知らなかった場合、相手を不快な気持ちにさせてしまいかねません。

なので、相手が本当にその事柄を知っているのかわからない場合は「念のため」という言葉を使うとよいでしょう。「念のためお知らせしておきます」や「一度伝えたかもしれませんが、念のためもう一度お伝えします」などと使うことができます。

「知っている」ということを失礼にならないように伝えるにはこのような配慮も大切です。「念のため」という言葉はとても便利です。仕事の場面では一つ一つの言葉遣いが自分の印象を大きく左右してしまいます。相手に悪い印象をあたえない言葉遣いを覚えることがとても重要です。ほんの些細なことで人の印象は決まってしまうので気を付けましょう。

メールで使える知っていることを伝える敬語表現例文

知っているということを、上司や取引先にメールで伝えるとき失礼にならない例文を紹介します。

「知っている」という言葉は、目上の人に対してすこしストレートに伝わりすぎているイメージがあります。「私はそのことについて知っています」と言葉ではなく、メールで伝えたとき捉え方によっては偉そうな印象を与えてしまう場合があります。上司や取引先など、目上の人にメールをするときは話し言葉よりも気をつけなければなりません。

メールだと言葉がストレートに伝わってしまうので言葉の使い方ひとつで好印象にも悪印象にもなってしまいます。そんなとき、言葉をストレートに使わず別の優しい言葉に帰ることでメールの文書を柔らかく表現できる言葉を紹介します。

その言葉のひとつに「重々承知」という言葉があります。「重々承知」の意味は「十分に知っております」という意味があります。「重々承知」という言葉はいろんなパターンのメールに組み込むことができます。

相手の気持ちや事情をこちらが十分に知っている、理解しているという気持ちを伝える場面で使用します。取引先や顧客などに、より誠実で謙虚な印象を与えたいときに使いましょう。

顧客や取引先へのメール

顧客の事情を十分に察していることを伝えたいとき、「ご希望は重々承知しております」や「ご負担になることは重々承知しておりおます」というように使います。

このように相手に伝えると、文章でも私はあなたのことをわかっています、知っています。ということを失礼のないように言いまわすことができます。文章のみだとどうしても冷たく感じたりしてしまい、誠実な印象を与えることが難しいです。硬い文章でも、より相手の方に寄り添うことができるような言葉選びが重要です。

取引先などに無理なお願いをしてしまうとき、「ご無理なお願いであることは重々承知いたしております」や「ご迷惑を重々承知で申し上げます」など重々承知を使いワンクッション置くことによって、こちらの申し訳なく思っているという気持ちが伝わりやすくなります。

顔をあわせた会話より、メールを使うことで伝えたい気持ちが半減してしまいます。いかに、こちらの気持ちを忠実に勘違いされないよう伝えるのかがポイントになってきます。「知っている」とそのまま使ってしまうより「重々承知」などの言葉に変換することでより伝わりやすくできます。

目上の方へのお願いメール

上司や取引先など目上の人にお願い事や頼み事をするのは、すこし気が乗りませんよね。そんな時は「重々承知」をつかい「忙しいことを知っているがお願いしたい」ということを低姿勢で伝えてみましょう。

「お忙しいのは重々承知なうえで、お願いしたいと思っております」「ご事情は重々承知の上であえてお願いいたします」このように伝えることによって伝わり方が「知っている」を使うより、丁寧で謙虚なイメージに変わります。

「お忙しいのは知っていますが、お願いしたいと思っております」といわれるより、上の例文のほうがお願い事を聞こうという気持ちになります。こういった控えめで謙虚なイメージを与えることによって、目上の方にも好印象を与えることができます。

謝罪するときのメール

謝罪メールをするときの例文を書いていきます。

「謝って済む問題ではないことは重々承知しておりますが、なにとぞご理解をいただきますようお願い申し上げます」

「多大なご迷惑をおかけしましたことは重々承知しております 誠に申し訳ございませんでした」

この文のように、最初に迷惑をかけていることはわかっている、知っているということを伝えたうえで謝ります。このワンクッションを入れることによってメールでも十分申し訳ない気持ちを伝えることができます。「知っている」ということを「重々承知」に置き換えたことで申し訳ありませんという気持ちを低い姿勢で伝えることができます。

相手のとらえ方次第ですが、「多大なご迷惑をおかけしましたことは知っていますが、」と謝罪するより、「重々承知」を使っているほうが印象がよく感じます。もちろん、メールだけで謝罪を済ませてしまうのは相手側を不快にさせてしまう可能性もあるので電話や直接謝る前の前置きとしてメールを使うのがいいです。

その他の例文集

顔の見えないメールのやり取りは、言葉一つ一つの使い方で誠意を伝えることができるかが決まってきます。折り返しの連絡を催促するとき、メールで伝えると相手のとらえ方によってはすこし偉そうにとらえられてしまいがちです。「重々承知」をうまくつかって誠意を伝えましょう。

「お忙しいことは重々承知しておりますが、至急ご連絡をいただけますようお願い申し上げます」

この文のように「あなたが忙しいことは知っている」ということを最初に伝えて、申し訳ない気持ちをうまく伝えることによって失礼にならないメールを送ることができます。
相手の要望に応えられないときにも「重々承知」を使うことができます。

「ご事情は重々承知しておりますが、ご希望にお答えできませんことを心よりお詫びいたします」

この文のように「私はあなたの事情を知っているが」という前置きを入れることで、その後の謝罪に嫌味を感じさせません。メールでは、相手の顔を見て会話できない分たくさんの配慮が必要です。「重々承知」を使わなくても相手に要件を伝えることはできます。ですが、「重々承知」を文にいれてワンクッション置くことによって受け取る側の印象は変わってきます。

そして、「知っている」をそのまま使うよりやはり「重々承知」を知っているの代わりにつかうことによって、低い姿勢で対応しているように感じます。このような小さな配慮ができる人とできない人では、社会の信頼も大きく変わってきます。敬語を使うことは社会人としてのマナーです。きちんと使いましょう。

知っているの間違った敬語表現

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「存じ上げる」の間違った使い方

「存じ上げる」の間違えた使い方について説明していきます。よく間違えてしまう場面がいくつかあり、そのなかで例文を上げて説明します。

「社長はこのことを存じ上げているのでしょうか?」という文がありますが、この文は間違った敬語を使っています。一見間違えなどないように思いますが、謙譲語を社長の「知っている」に使うことは間違いです。存じ上げるは、「私はその事を存じ上げません」などのようにつかいます。「存じ上げる」は謙譲語なので、その事を理解した上で使うようにしましょう。

「存じる」「存じ上げる」

「存じております」と「存じ上げております」の区別がつけられない人が多いです。言葉のヒントは「上げる」にあります。

「上げる」ということは、持ち上げる相手がいるということです。知っているの対象が人であるときは「存じ上げている」になります。それに対して、知っているの対象が物の場合は「存じている」を使います。細かいようですが、大切なことなので覚えたほうがよいです。

「知っている」を使いこなそう

間違いも多い「知っている」の敬語表現|上手に伝える方法
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「知っている」の敬語表現は、みなさん使えているようで案外間違った使い方をしている方が多いのではないでしょうか。学生の間は丁寧語を使うことで敬語が成り立っていた、という人は社会に出たとき自分が今まで使っていた敬語がきちんとした敬語ではなかったことに驚くでしょう。

仕事をしていくうえで、どの仕事にも敬語は必要です。たくさん間違えやすい敬語があります。その中でも「知っている」という表現は、間違えた敬語表現を使うと失礼にあたってしまう可能性が高い言葉です。上から目線に感じてしまいがちな言葉は正しい敬語表現で表すことができないと相手に大きな勘違いをさせてしまいます。

言葉は自分を表す手っ取り早い方法です。言葉の選び方ひとつで自分の印象を決めてしまいます。少しずつでもいいので正しい敬語表現を身に着け、きちんとした言葉遣いで話をできるようになりましょう。

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