お願いしたく存じますの意味と使い方は?言い換えの言葉と英語表現も併せて解説
更新日:2024年09月06日
「目上の人にお願いするときの正しい言葉遣いって?」
「この人に対してどのような言葉遣いを使うべきなの?」
このように色々な場面で言葉遣いについて悩むことがあるでしょう。
日本語は表現が豊かで素晴らしい言語なのですが、そのぶん使いどころを間違えてしまうと取り返しがつかなくなる可能性があります。
本記事では「お願いしたく存じます」の意味と使い方、言い換えやどのような場面で使うべきなのかを解説致します。
この記事を読むことで「お願いしたく存じます」をビジネスシーンなどで活用できるようになるでしょう。さらに正しい言葉遣いを使うことで相手に良い印象を与えることができる可能性があります。
「お願いしたく存じます」の意味や使い方などを知りたい方は参考にしてください。
「お願いしたく存じます」その意味とは
「お願いしたく存じます」は、「お願いしたく思います」という言葉の謙譲語に当たります。営業職や顧客を相手にする役職でないとなかなか使わない言葉だと思うので、とっさに「お願いしたく存じます」なんて出てこないですよね。
そもそも尊敬語や謙譲語もなかなか覚えるのが大変で頭が痛くなってしまうかと思いますが、社会人として慣れるまで頑張ってみましょう。敬語は使ったり聞いたりしていくうちに覚えていくので、普段使わない敬語でも過ごしているうちに覚えるはずです。
「お願いしたく存じます」とは、「お願いしたいと思う」を丁寧に表現した謙譲語にあたります。
出典: https://woman.mynavi.jp/article/210728-24/# |
「お願いしたく存じます」の使い方や例文
「お願いしたく存じます」は主に大切なクライアントなどに使います。物事を頼むときに丁寧な言葉を使うと相手も快諾しやすくなることでしょう。
例文
・お忙しいところ恐れ入りますが、お渡しした資料のご確認をお願いしたく存じます。
・もしよろしければ、ご連絡をお願いしたく存じます。
・恐れ入りますが、本案件へのご協力をお願いしたく存じます。
例文のように、使うときは「お願いしたく存じます」の前に様々な意図を表した言葉を添えるといいでしょう。場面に応じて使い分けることで自分の意図が伝わります。
誰に使っても大丈夫?
基本的に「お願いしたく存じます」は、目上の方、それこそよく顧客相手に使う言葉なので、覚えておいて損はありませんし、この言葉だけ覚えておけば失礼にあたることはありません。「お願いしたく存じます」の使い方は後述致しますが、その際は使う場面も気をつけましょう。
相手が堅苦しい相手かそうでないかによっては、過度な謙譲語は相手も硬くなってしまうので、本当に大事な話以外では使用を控え、他の言葉を使って見ましょう。それと、緊張している時に、まだ覚えきっていない「お願いしたく存じます」を言おうとして色々なお願いの仕方が混ざってしまうのも気をつけましょう。
言い間違いで相手を不快させることはもちろんありえるので、使い慣れていないうちはゆっくり言うようにしましょう。
社内の人に使う場合
社内には上司、部下など人によって立場が違います。「お願いしたく存じます」は丁寧な言葉なので上司に使っても問題はないとされていますが、基本的には大切なクライアントに使う言葉です。
そのため上司に対して「お願いいたします」が用いられることが多いようです。部下などに対して「お願いしたく存じます」を使うと、堅苦しい印象を与えてしまう可能性があるので気をつけましょう。
社外の人に使う場合
「お願いしたく存じます」は相手を尊重している表現にあたります。相手に敬意をはらい、へりくだり頼み事をしているのです。丁寧な言葉は相手に良い印象を与えられる可能性があるので、社外の人や大切なクライアントに対して使うといいでしょう。
電話やメールで使う場合は?
社会人になればクライアントなどに電話をしたり、ビジネスメールを打ったりする機会があることでしょう。そのときに正しい言葉遣いができていないと、相手に悪い印象を与えてしまう可能性がありますので気をつけましょう。
ここからは、電話やメールで使う場合について解説しますので参考にしてください。
営業や電話での使い方
「できましたら明日までに資料の方を送付いただきますよう、お願いしたく存じます」「お忙しいところ大変申し訳ございませんが、お願いしたく存じます」といったようにこちらが下であればあるほど「お願いしたく存じます」という敬語は生きてきますので、大切な取引相手に急いでとは言えないしなと、相手に対して気を遣っているような空気を醸し出したい時はベストです。
距離を置かれている感覚と、丁寧に対応してもらっているという認識では受取手も気持ちが全然違います。そう思ってくれない人の方が多いですが、面と向かって会話をすることが多いのであれば「お願いしたく存じます」と言ってみましょう。
ほんの少しでも印象がアップすればラッキーぐらいで、きちんとした言葉として使いましょう。
初回公開日:2017年08月31日
記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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