「ご連絡」の意味と使い方を紹介|例文や言い換え表現も併せて解説
更新日:2024年10月12日
「ご連絡願います」はメールでは控える
「ご連絡願います」という表現は敬語表現に当たりますが、使う場面に注意する必要があります。
一見丁寧な言い回しではありますが、「願う」というニュアンスが丁寧さに欠ける印象を与えてしまう恐れがあるため、親しい間柄でない限りは避けるようにしましょう。
また、ビジネス会話では「ご連絡願います」という表現でも問題ありませんが、ビジネスメールでは「ご連絡願います」という表現は避け、よりかしこまった表現を心掛ける必要があります。
「ご連絡差し上げる」に失礼に感じる人もいる
「ご連絡差し上げる」という表現は「連絡を与える」という表現の謙譲語にあたります。「連絡を与える」というニュアンスが上から目線だと感じる人も少なくないため、受け手によっては失礼に感じるケースもあるのです。
しかし、「ご連絡差し上げる」は相手にメリットがある場合に使うケースもあるため、留意しておきましょう。具体的に言うと、在庫切れの商品の入荷をお客さんが待っている場合などは「入荷し次第ご連絡差し上げます」といったように使われます。
「ご連絡」の言い換え表現
「連絡」の敬語表現である「ご連絡」ですが、この表現は後に続く言葉によっては失礼に感じる人も一定数いるため、使い方には注意が必要です。伝えたいことを失礼のないように伝えるためにも、「ご連絡」の言い換え表現を頭に入れておくと安心です。
以下では、ビジネスシーンでも失礼にならない「ご連絡」の言い換え表現を紹介していきます。
お知らせ
「お知らせ」は「ご連絡」の言い換え表現として使用できる言葉で、ある事を知らせてほしい場合や知らせたい場合に「お知らせください」や「お知らせします」というように使われます。
ただし、「ご連絡」は文語、口語ともに使用できますが、「お知らせ」は一般的に文語として使われることが多いため注意が必要です。
具体的には、「新製品についての最新情報をお知らせします」や「何かご不明な点がございましたらご遠慮なくお知らせくださいませ」と言うように使われます。
ご報告
すでに完了している事柄や結果を伝える場合は、「ご連絡」の代わりに「ご報告」を使用することが可能です。
ポイントとしては、ある事柄の内容を伝えたいときは「ご連絡」、ある事柄の結果を伝えたい場合は「ご報告」というように使い分けることを意識しましょう。
具体的には、「今月の目標架電数を達成したことをご報告いたします」、「手続きが完了したことをご報告します」というように、結果を伝える際に用います。
ご案内
仕組みや道、場所などある事柄について人に教える場合は、「ご連絡」の代わりに「ご案内」という表現を用いることができます。
何かを人に教えるというシーンでは、「ご連絡」よりも「ご案内」の方が自然なニュアンスになるため覚えておくと良いでしょう。例えば、「新しいプランについてご案内いたします」や「こちらの観光名所をご案内いたします」というように使われます。
ご一報
最初に伝える場合や簡潔に伝えたい場合には「ご一報」という表現で言い換えることが可能で、ビジネスシーンでは相手からの連絡が欲しい場合に使われます。
「ご一報」を使う際には「ご一報いただけますか」や「ご一報ください」という言い回しで使われるため、覚えておくと安心です。具体的には、「大変恐れ入りますがご一報くださいませ」や「恐縮ですが、本日中にご一報ください」というように使われます。
「ご連絡」の敬語表現
そもそも敬語表現には、丁寧語、謙譲語、尊敬語の3種類がありますが、「ご連絡」は「連絡」に接頭語の「ご」を付けた敬語表現に当たります。
この「ご連絡」が3種類の敬語表現のうちどれに該当するかは使われたシチュエーションや後に続く文から判断しなくてはなりません。
以下では、「ご連絡」の敬語表現について解説していきます。
丁寧語
「ご連絡」に接頭語の「ご」と丁寧語の「ます」を加えた「ご連絡します」は、丁寧語に該当します。「連絡します」でも問題ありませんが、接頭語の「ご」を付けた方がより丁寧なニュアンスになるでしょう。
「ご連絡します」よりも「連絡します」のほうがカジュアルな表現になるため、親しい間柄の先輩相手であれば失礼にはなりませんが、目上の人や社外の人に対しては注意が必要です。
具体的には、「明日、ご連絡してもよろしいでしょうか」や「会議が終わり次第ご連絡します」というように使われます。
初回公開日:2017年10月18日
記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。