その通りの意味とは?使用する際の敬語表現や類語もあわせて紹介
更新日:2024年11月10日
「その通りは敬語として使えるのかな?」
「似た意味を持つ表現はあるのかな?」
「日本語以外で表す方法が知りたい」
このように、普段の会話の中で「その通り」を反射的に使ってしまう人や敬語での表現が分からず困っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、「その通り」という言葉の意味や似た意味を持つ敬語、外国語での表し方を紹介しています。
この記事を読むことで、「その通り」を敬語として使うことは正しいのか、ビジネスの場に適した表現は何なのかなどを知ることができます。その知識をもとに、相手への共感や同意の気持ちを敬語で表すことができるようになるでしょう。
ビジネスシーンで正しい敬語を使えるようになりたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
その通りの意味とは?
「あなたの考えで合っています」「内容が適していて正確です」というような、相手の意見や考えに賛同したいときに使う言葉です。
「その通り」という言葉は、普段の会話の中に出てくることがありますので、身近な言葉といえるでしょう。「まさしくその通り!」「その通りになった」など様々な表現があります。
基本的に、自分と同じ程度の立場の相手に対して使うように気をつけましょう。
その通りの類語は?
「ごもっともです」や「ご明察の通りです」や「おっしゃる通りでございます」といったものが、「その通り」と似た意味を表す言葉となります。
おっしゃるは「仰る」であり「言う」の謙譲語に該当するため、「言う通り」というニュアンスです。何か指摘事項があり、その意見に賛同する場合も「その通りです」ではなく「ご指摘の通りです」とすると良いでしょう。
それぞれの詳しい解説は以下に続きます。
おっしゃる通り
目上の相手に対して「あなたの言うことは的を射ている」「言う通り」という意味を伝えたい場合には、「おっしゃる通り」と表現すると良いでしょう。
ビジネスシーンでは、目上の相手から指摘を受ける場合が多々ありますが、「おっしゃる通りです」という言葉のほかに「以後注意を払います」などと付け加えると、相手の指摘をしっかり受け止めていることが伝わります。
ご推察の通り
「推察」という言葉には「相手の目には見えない状況を想像して思いやる」というような意味が込められており、「ご推察の通りです」という表現では「言葉にはしていないもののあなたの想像している通り」という意味になります。
「ご推察の通り厳しい状況です」「ご推察の通りの毎日を過ごしています」などと使うことができるでしょう。
ご明察の通り
「推察」よりも明確であることを意味する「明察」を用いて、「ご明察の通り」という敬語で表すことも可能です。
相手の本質を見抜く力や勘の鋭さを褒める意味合いが込められている点で、「おっしゃる通り」という言葉よりも使う場面は限られてきます。
「お察しの通り」を相手に敬意を払う形で表現した言葉と考えると分かりやすいでしょう。
お察しの通り
「察する」という言葉の敬語表現で、「お察しの通り」と表現することが良い場合もあるでしょう。「あなたが気付いている通り」といった意味合いになります。
「お察し」ではなく「ご察し」としないよう注意しましょう。
「お察しの通り」と「ご推察の通り」は同じような意味として使うことができますので、場面に応じて使い分けることがポイントです。
ご認識の通り
「あなたの考える内容で合っている」「認識の通り」という意味で使うことができる、「ご認識の通り」という敬語もおすすめです。
自分が関わる事柄に対して、目上の相手が理解した内容で相違ない場合などに使うと良いでしょう。
「佐藤様のご認識の通りです」「今回の件に関しましてはご認識の通りです」のように使うことができます。
ご存知の通り
「ご存知の通り」という言葉には、相手がすでに知っているということを前提とする意味合いが含まれます。相手がその内容を知らない場合には、失礼な表現となってしまう場合があるため注意が必要です。
「ご存知かと思いますが」や「ご存知でしたら」などの表現もあり、相手に対して使う場合と自分に対して使う場合の区別をつけられるようにすると安心でしょう。
お説ごもっともです
初回公開日:2017年09月25日
記載されている内容は2017年09月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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