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「その通り」は敬語として間違い?「その通りです」の使い方

初回公開日:2017年09月25日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

敬語なのかどうなのか微妙な言葉の一つが「その通り」という言葉で、ついつい賛同するときにつかってしまっているという社会人の方々も多いでしょう。そこで、今回はこの「その通り」という言葉が、敬語表現として正しいのか、仮に違うのならどうすればいいのかご紹介します。

「その通り」は敬語として間違い?

日常生活の言葉でも、敬語ではないと明らかにわかるものは、目上の人や偉い方々との会話で意識して治すので何の問題もありませんが、敬語のように見えて実は敬語ではない言葉は扱いに非常に困ります。

その扱いに困る敬語のひとつが「その通り」という言葉です。目上の人ほど言葉遣いを徹底している方も多いので、本人からすれば大丈夫と思っていたとしても間違っていた場合、マイナス評価を受けてしまうことになります。

「正解」や「いかにも」といったどう考えても敬語ではない表現ならば自制することができきますが、なんとなく敬語っぽい表現である「その通り」をつい間違って使っていませんか。それでは、「その通り」の正しい使い方をご紹介します。

読み方はあっているのか?

日本語はいろいろと厄介な部分があり、読み方もあいまいになっている言葉というのも多数あります。この「その通り」という言葉はついつい「そのとうり」と発音してしまいがちですが、正しくは「そのとおり」です。

「お」と「う」はなかなかに言葉の中に埋め込んでしまうとわからなくなってしまいますが、敬語云々の話をする前に読み方自体が間違っている状態ではお話が進められなくなってしまうので覚えておいてください。

敬語に使っていいのか?

結論として、敬語として「その通り」という言葉を使うのは適していないと捉えたほうがいいでしょう。仕事場で用いる敬語としてこの「その通り」は適切な表現ではありません。「おっしゃる通り」という敬語に言い換えてください。

日常生活において「その通り」という言葉はあまり使いませんが、仕事場では使う頻度がかなり高い言葉であり、ついつい乱用してしまう傾向にありますので、くせがついている方もしばしばいます。とっさに出てきてしまう敬語に該当しておりますので、意識する必要があるのです。

相手に賛同する場面というのはビジネスシーンで頻繁にありますが、正しい敬語が使えるかどうかというのはとっさに出る敬語の質で見極められてしまいますので、「その通り」を使いすぎている人は、できる限り「おっしゃる通り」という言葉を使うようにしてください。

それ以外の言い回しについて

敬語で賛同を表す表現として「その通り」の代わりに「おっしゃる通り」はおかしいと感じる人もネット上にはいくらか存在していましたが、その意見は間違いです。もともとおっしゃるは「仰る」と記載し「言う」の謙譲語に該当します。

通りという言葉に丁寧語の「です」を付ければ「おっしゃる通りです」という尊敬語と丁寧語の組み合わせになっているので敬語としては問題なく機能するといえるでしょう。つまり、「その通りです」という言い方よりも確実に敬語表現としては適切ということです。

それ以外にも「ごもっともです」や「御明察の通りです」や「おっしゃる通りでございます」といったものが敬語を使った賛同の言い回しになりますので、覚えておくといいでしょう。何か指摘事項があり、その意見に賛同する場合も「その通りです」ではなく「ご指摘の通りです」としてください。

正しくない敬語は危険?

目上の方々を敬う気持ちが相手からしっかり伝わっているのなら、よほどのことがない限り敬語表現にミスがあったとしても大きなミスにはつながりません。それこそ、どう考えても敬語を使う必要がある場面で、「あのさぁ」などのタメ口を使っている人は大目玉をもらってもおかしくありませんが、敬う気持ちがあることが明白ならばある程度は通じるのです。

また、「その通り」は「その通りです」などの丁寧語と一緒にすることも可能で不自然ではないことから、周りにいる人たちも使っていて問題ないと考えていることも多く、上司がさらに上の上司に敬語表現として使っていることもあるでしょう。

この「その通り」という言葉の恐ろしいところは、なんとなくあっている気がすると考えている人が多いということで、だれにも指摘されることなく直さないで時を過ごしてしまうパターンが多いということです。

自分たちの会社では問題なかったとしても、取引先の人が敬語表現に厳しい人だった場合は、相手を不快にさせる可能性があります。しかも、こちらはその敬語が問題ないと感じているのが厄介なところとなってしまうでしょう。取引先の人が言葉遣いを注意することなどよほど親しい立場でない限りほとんどありません。

このような、敬語のような言葉に見える「その通り」は、だれも気が付かない地雷のようなものになりかねないので、今回の記事を見てくださっている読者様は意識して言葉遣いを直すようにしてください。

メールで使う「その通り」「その通りです」は敬語として正しいか・使い方

メールの場合も先ほど説明したように「その通り」という表現は使わないほうがいいでしょう。基本的には「おっしゃる通り」と記載すれば問題ありません。「おっしゃる通り」という敬語になんとなく違和感がある方は「ご指摘の通り」「お察しの通り」といった敬語に言い換えてください。

ちょっとした会話で賛同をする必要があるシーンでは脊髄反射的に言葉が出てしまうのでなかなか修正が難しいのですが、文章にする場合はじっくり考えられるのでできる限り正しい敬語を使うようにしてください。

ただし、二重敬語は意味がないので「おっしゃる通りです」と言い切るようにしてください。「おっしゃられるとおりです」は敬語のミスとなってしまいます。必死に敬語表現を使おうとすると発生するミスですので注意してください。

これは「見る」という言葉でも同じです。「見る」の尊敬語は「ご覧になる」なのですが、これが「ご覧になられましたか」となってしまうとNG表現となってしまいます。「ご覧になりましたか」で十分なのです。ビジネスメールはいろいろと難しい部分がありますので、一つ一つ覚えていきましょう。

敬語で「その通り」を表現する言葉・例文

では具体的に「その通り」の敬語表現である「おっしゃる通り」や「ご指摘の通り」などの言葉を使った例分や言葉を記載しますので、ご確認ください。例文を見れば使い方の理解も早まるでしょう。

使い方によっては冷たく感じるので注意

日常会話の場合で部長に注意をされた場合は「部長のおっしゃる通りです。以降注意します。」といった使い方をすれば主語を加えていることでより丁寧に感じるので正しい対応となるでしょう。ここで主語が欠けるとなんとなくそっけない雰囲気に見られる可能性があるので間違いではないのですが、注意してください。

ビジネスメールでも頻繁に使うことになるのが、お客様の状況判断および考え方が正しい時の賛同するときです。この時は「お客様がおっしゃる通りです。」と記載すれば十分でしょう。「お客様がおっしゃられる通り」は二重敬語になってしまうので慇懃無礼扱いされる可能性があります。

漢字にするかどうかについて

ちなみに、メールで書くときには「仰る」か「おっしゃる」のどちらにするのか悩むこともあるでしょうが、雑誌や新聞ではひらがな表記のほうが多いので、通常はひらがな表現にしたほうがいいでしょう。

感じが多すぎる文章は堅苦しいイメージを押し付けてしまうので、あえてひらがな表記を使うのも正しい言葉選びのポイントなのです。

「その通り」という言葉を使わないようにするのも大切なのですが、「その通り」の代わりに使う言葉をどうするのかでイメージが変わってきますので、ひらがなを意識しましょう。

その通りという言葉がつい出てしまう人へ

「その通り」は敬語として間違い?「その通りです」の使い方
※画像はイメージです

「その通り」という賛同の言葉は、敬語が必要な仕事場では使う頻度が高くなってしまっている人もいるでしょう。ついつい「その通り」と出てしまう人こそ、ある程度意識しておっしゃる通りという言葉に言い換えないと、修正することはなかなか出来ないでしょう。

敬語表現は難しい部分もありますが、正しく使っているのなら好印象を与えることができるポイントでもありますので、学んだ知識を用いて敬語表現を正しいものに直していきましょう。

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