「お手間を取らせてしまい」の意味と使い方|例文や言い換え表現も紹介
更新日:2024年08月24日
相手に対して時間の負担をかけたときに使いやすいのが、「お手間を頂戴して」です。
「お手間」は、時間や労力をかけたことを丁寧に表現している言葉です。トラブル対応で時間をかけてしまったときに、「お手間を頂戴してしまい」など、一言添える使い方が適しています。
ご面倒をおかけしてしまい
相手に対して、面倒をかけてしまったときに「ご面倒をおかけしてしまい」という表現も言い換えとして有効です。
「ご面倒をおかけしますが、ご容赦ください。」など、これから起こりうる面倒を予測して使うこともできます。
ご負担をおかけして
シンプルでわかりやすい表現が、「ご負担をおかけして」です。その言葉の通り、相手に対して負担を負わせるときに使います。
こちらは、相手に労力を負わせるときだけでなく、金銭的な負担を追わせてしまう場合などにも使える言葉です。
ご足労いただき
相手方に直接こちらに出向いてもらうときに使えるのが、「ご足労いただき」です。
来てもらう負担に対して述べる言葉で、「ご足労おかけします」や「ご足労願えますか?」など先の予定に対して使うこともできます。
ご迷惑をおかけして
相手に負わせる負担が心理的なことの場合は、「ご迷惑をおかけして」という表現に言い換えると良いでしょう。
面倒なことをお願いした結果、不快な思いをさせてしまったときなどに使う表現として適切です。その他には、困らせてしまったときにも使えます。
「お手間を取らせてしまい」の英語表現
英語圏とのやり取りがある職種の場合は、「お手間を取らせてしまい」の英語表現を覚えておくと便利です。
丁寧な英語の表現は、ビジネスメールでも役に立ちます。それでは、英語表現をチェックしてみましょう。
cause an inconvenience
不便な思いをさせてしまったことに対して使える英語表現は、「cause an inconvenience」です。
ご迷惑をおかけするや、不便をかけるなどの意味があります。文頭にI'm sorry to~や、We are sorry to~などの主語を付けましょう。
be sorry to have troubled
トラブルに対する謝罪表現として、「be sorry to have troubled 」があります。
例えば、「I’m sorry to have troubled you.」という表現は、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんと訳すことができます。
「I’m sorry」とだけ言うより、丁寧な表現で謝罪の気持ちを伝えたいときにおすすめです。
「お手間を取らせてしまい」の使い方を理解しよう
これまで話してきた全体的に言える結論の内容になります。「お手間を取らせてしまい」という言葉自体が、軽度の謝礼文句である点については既に触れてきた通りです。ただ、そうしたその言葉の軽度の度合いの測り方の基準というものが分かりにくく、難しい課題もあります。
これももう既に触れましたが、「お手間を取らせてしまい」の言葉が、語法のパターンにより表現の形が異なる面があります。これにテーマであるトラブルの種類や度合いの違いが加わる形です。
それだけに、表現方法のやり方や工夫なども高度になっていく事情により、当事者本人側も相手側への謝意を表しにくいという現状もあります。つまり、言葉の表現面での工夫がしにくいといった実態がある事になります。
ただ、決して難しく考えたりする必要はありません。何気ない言い方で、余程の目上の方が相手側で無ければ言い回し自体を謙譲語などで行う必要はありません。大抵の「お手間を取らせてしまい」という一般的な言い方は敬語のレベルで十分です。
もちろん、謙譲語でのこの言葉を使用した言い方ではあっても、文全体の表現のやり方に誠心誠意を込めた文言構成であれば、難なく趣旨が通じるところもあります。中々大変な面もありますが、効率よく言い回しを簡潔明瞭にしていく事が大切です。
初回公開日:2017年10月05日
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