「引き受ける」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月26日
「引き受ける」の敬語表現
「引き受ける」は頼まれた仕事をすると伝えるときや、役職などを任されて引き受けるときなどに使います。「引き受ける」は敬語にすると、「引き受けます」です。「ます」をつけて丁寧語の敬語表現にするのが一般的です。
しかし、「引き受けます」では少し丁寧さに欠けるような印象を与えてしまう場合もあります。「引き受ける」のより丁寧な敬語表現を解説します。
お引き受けいたします
「引き受ける」はこちらの受諾の意志を伝える言葉ですので、敬語にする場合は謙譲語にします。「お引き受けいたします」が、「引き受ける」の謙譲語です。
「引き受ける」を敬語表現にすると「お引き受けいたします」あるいは、「お受けいたします」などの言い回しをします。
「先日の仕事、お受けいたします」「転勤の件、お引き受けいたします」などの使い方をします。「お引き受けしたいと存じます」などの表現をする場合もあります。
しかし、「お引き受けいたします」は後の項目で解説するように2重敬語です。言い回しは定着しているとはいえ、正しい表現というのは難しいでしょう。
「引き受ける」はどんな場面で使うか
「引き受ける」という言葉を使うのは、相手の要求を受け入れる時と相手から与えられた役職を受け入れる時です。
相手の要求を受け入れるという意味で「引き受ける」と言う場合は「かしこまりました」「承知いたしました」などの言葉を使う方が自然な場合もあります。
あるいは「引き受ける」という代わりに、「お任せください」という敬語を使った方が良いような場面もあります。
相手の要求を受け入れる
「8日から出張に行ってくれないか」、「この書類コピーしておいてくれないか」などの場合は、要求というよりは指示なので、「お引き受けいたします」と言うよりも「承知いたしました」「かしこまりました」の方が自然でしょう。
「無理かもしれないが、蛍光灯を変えてもらえないですか」など断ることもできるような要求の場合は、「引き受ける」の敬語である「お引き受けいたします」などの返答が自然です。「承知いたしました。お任せください」と言っても良いでしょう。
相手から与えられた役職を受け入れる
「今日からあなたをこの班のリーダーにします」「本日付で部長に昇進になります」などの場面では、「引き受ける」の敬語表現である「お引き受けいたします」を使うことがあります。
このような場面では「ありがとうございます。謹んでお引き受けいたします」「ありがとうございます。お引き受けいたします」などの敬語表現が好まいでしょう。
「リーダーとしてこれまで以上に責任を持って業務にあたるように致します」、「部を引っ張って行くようこれまで以上に頑張らせていただきます」などの言葉を、「引き受ける」の後に続けても良いでしょう。
「引き受ける」の類語
「引き受ける」や「引き受ける」の敬語表現である「お引き受けいたします」、「引き受けます」などは、使う場面が案外少ない言葉です。他の敬語に言い換えた方が自然な場面が多いためでしょう。
承知いたしました
仕事を頼まれて、それを引き受けるような場面で「引き受けます」、「お受けいたします」などの敬語表現は使われます。
しかし、このような場面では「引き受けます」、「お受けいたします」、「お受けいたしましょう」というように答えるよりも「承知いたしました」、「かしこまりました」と答える方が自然であることが多いでしょう。
ありがとうございます
仕事を任され、それを受け入れる、という場面の場合「引き受ける」の敬語表現である「引き受けます」「お引き受けいたします」と言っても良いですが、「ありがとうございます」とだけ言って、その仕事を引き受けるにあたっての抱負を言ったとしても不自然ではありません。
「お引き受けいたします」は二重敬語
初回公開日:2018年02月10日
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