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「それと」の敬語表現・それとの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月14日

「それと」は、日常の中でも使用することが多い言葉ですが、敬語での使い方をご存知でしょうか。また、場合によっては別表現に言い換えた方が良いこともありますが、別表記には何があるのでしょうか。「それと」の意味や敬語での使い方、別表現などをご紹介しています。

「加えて」は、接続詞です。意味は「そのほかに」と同じで、使い方としては「雪だるまを作った。加えて、雪うさぎも作った。」などがあります。

その上

「その上」は、接続詞です。意味は「前の内容を受けて、それにある事がつけ加わること」で、「加えて」と似ています。例文としては「頭が良く、その上運動もできる。」などがあります。

そちらと

「そちらと」は「そちら」に「と」を付けた表現で、使う時には「そちら」が持つ意味で使用します。「そちら」の使い方は、中称指示代名詞・二人称人代名詞・三人称人代名詞の3つで、使い方により意味が異なります。

「それと」の別表現になるのは、中称指示代名詞の使い方にある意味の一つ「聞き手に近い方向を指す」です。「それとそれ」=「そちらとそちら」といった感じで、「そちら」は「それ」の丁寧語表現のように使用されることが多いとされます。

「それと」を敬語表現する時の例文!

「それと」を別表記に言い換えることなく、敬語の中で使用する場合は、以下のような例文があります。

「イベントの書類を作成してください。それと、地図もよろしくお願いします。」
「必要なものは、(それで示す物を指して)それと帽子です。」
「必要なものは、(それで示す物を指して)それとそれです。」

文が全体的に見て敬語表現あれば、「それと」を使うことも可能です。しかしながら、敬語の中では「それ」の敬語表現のような使い方をされる「そちら」を用いた「そちらと」が向くこともあります。また、別表記を使用した方が良い場合もあるため、文の内容によって言い換えると良いでしょう。

「それと」の丁寧語・尊敬語・謙譲語について!

「それと」は敬語ではないため、丁寧語・尊敬語・謙譲語のいずれでもありません。また、「それと」の丁寧語・尊敬語・謙譲語に当たる語もないそうです。しかしながら、「そちらと」は「それと」の敬語表現のように用いられることが多いです。

ただし、忘れてはいけないことがあります。それは「そちらと」は「それと」の正式な敬語表現ではなく、「敬語表現のように」扱われる語である、という点です。「それと」には正式な敬語表現というのが存在しないため、敬語の中では「それと」の形のまま使用するか、別表現に言い換えて表現をします。

別表現たちも、「それと」と同じく、丁寧語・尊敬語・謙譲語といった、敬語の種類には属さない標準語です。「それと」も含め、ほとんどが接続詞ですので、語と語・文と文をつなげる役割のある語として、内容や状況に適した表現を選びましょう。

「それと」と「そして」の敬語の違いは?

「そして」の「そ」は、「それ・その・そう」などを短縮した部分だと考えられています。たとえば「そして」を「彼の荷物がある。そして、靴もある。」という使い方で使用した場合、これは「彼の荷物がある。それと、靴もある。」と同じ意味になります。

「犬はこちらを見た。そして、尻尾を振った。」であれば「そうして、尻尾を振った。」、「上司の命令を受けた。そして指示通りに動いた。」なら「上司の命令を受け、そのようにした。」と同じ意味です。

また、「それと」は「AとBがある」といったように「2つ以上の対象物を指す時」に使います。「そして」は「AからBへ」といった感じで、「AがあってBがある」といった意味合いが強いです。意味としては似ていますが、ニュアンスに多少の違いがあるということです。

「それと」を正しく使おう!

「それと」の意味は、「相手に近い物・場所を指しながら、他の物・場所を付け加える時に使う語」と「物事を付け加える時に使う語」です。敬語表現ではありませんが、「それと」を含む文が全体的に見て敬語の語調であれば、問題なく使用することかできます。場合によっては別表記に言い換えた方が良いこともあるため、今回ご紹介した別表現を参考にしながら、「それと」と各別表現を正しく使いましょう。

初回公開日:2018年05月08日

記載されている内容は2018年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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