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「もし」の敬語表現・もしの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月24日

「もしよかったら理由を伺っても」という表現をどこかで聞いたことはないでしょうか。相手の言葉に断りを入れた場面などで耳にするかと思われる表現ですが、この表現はビジネス場面での使い方としては問題はないのでしょうか。「もし」を含めた敬語表現などについてご説明します。

「もし」という言葉を別の言葉に置き換えれないでしょうか?

「もし」という言葉はその後の言葉に被せて仮定の表現をつくる言葉です。先の例文を見てみましょう、「もし差支えがないようでしたら理由をお伺いしても」。これは、仮に差支え、問題が無いということでしたらという意味の一文でした。では、「もし」という表現は同じ意味合いを持たせた言葉でどんなものに置き換えられるでしょうか。

「万が一、差し支えなければ理由をお伺いしても」。これはいかがでしょうか。その後の言葉に被せて仮定の表現を作る「もし」と同じ意味合いの「万が一」という言葉に差し替えてみましたが、いかがですか。意味合いとしては「もし」と同じ表現になります。

「万が一」。「仮に」。これらの表現が、「もし」と同じ意味合いを持つ言葉としては挙げられるでしょう。どちらも後の言葉に被せて仮定を続けるものですので、こちらの表現を用いても問題はありません。

「もしも」。「万が一」。「仮に」と使い分けましょう、

「もし」の謙譲語

「もし」という言葉は敬語としては間違いだと繰り返しご説明しながら見てきました。では「もし」という言葉に前述した敬語表現の中で、置き換えられるものはあるのでしょうか。「もし」を謙譲語で使いたい場合はどのような言葉や表現が使えるでしょうか。

結論から行きましょう。「もし」という言葉そのものに謙譲語を用いた表現はありません。ですから、先に挙げたように助動詞などを挟んで「もしも」と置き換えた後にくる言葉を謙譲語に差し替えることによって謙譲語での敬語表現としましょう。

「万が一」や「仮に」を用いた表現も謙譲語表現ではありませんので、これらの言葉に置き換えた場合でも、その後に続く言葉を差し替える必要があります。

前述してきた一文の中では、「もしもないようでしたら」という例文が、謙譲語に置き換えた表現となります。同じく置き換えた表現を用いて「万が一ないようでしたら」「仮にないようでしたら」となります。

「もし」の尊敬語

「もし」を用いた尊敬語表現。ではこちらはどうでしょうか。こちらも結論から申し上げましょう。「万が一」や「仮に」と置き換えたとしてもこのままでは尊敬語表現にはなりません。また、「万が一」も「仮に」も尊敬語ではありませんので、成り立ちません。

こちらの場合も謙譲語で「もし」を用いたい場合と同じく、その後に続く言葉を差し替えて尊敬語と置き換える必要があります。「もしもよければ」を用いてみましょう。「もしも」の後に続ける言葉を尊敬語と置き換えます。

「ご都合がもしもよろしければ」や「ご都合がもしもよろしかったら」などとなります。「よければ」という一文を「よろしければ」や「よろしかったら」という尊敬語に置き換えたことで、尊敬語としての表現に差し替えました。

また、「万が一」や「仮に」を使った場合では、「ご都合が万が一よろしければ」「ご都合が仮によろしかったら」という表現になります。

正しい場面での「もし」を使い分けていこう!

順を追って「もし」の敬語表現や別の表現例などについてご説明してきました。いかがでしたでしょうか。「もし」という表現のもつ意味合い、日本語の敬語表現について、「もし」の別の表現例などと、例文や差し替えた文章も使ってご説明してきましたが場面によって相応しい使い方を貴方はきちんと使えていたでしょうか。

こちらでご説明した表現や例文などをぜひともうまく活用して頂ければ嬉しいです。また、「もし」と同じ意味合いを持つ「万が一」や「仮に」などの表現も上手に取り入れてビジネス場面などで使っていきましょう。

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などの敬語表現も場面や相手に合わせて相応しいものを選びながら取り入れて、上手く活用して下さい。敬語の種類や相手と場面に合わせた言葉のチョイスなどをご説明してきました。この記事がもしも貴方のお役に少しでも立てるようでしたら光栄ですと括らせて頂きます。

初回公開日:2018年03月15日

記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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