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「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現

初回公開日:2018年02月25日

更新日:2020年05月24日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「しかし」はよく用いられる接続系の役割がある言葉ですが、ビジネスシーンにおいては敬語表現にしてみると良いでしょう。「しかし」もビジネスシーンで使えますが、何回も接続詞を要する時もあるため、「しかし」と同じ意味で使える言葉を学んでおくことはためになります!

「しかし」を敬語表現にすると?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
※画像はイメージです

「しかし」は接続詞として、さまざまな会話・文章の中で使用されています。よく見かける「しかし」は敬語ではなく平語(日常語)なので、敬語を使用する中・敬語を要する中では「しかし」を敬語表現にする必要があります。

まず「しかし」には、3つの意味が存在しています。1つ目は「(今まで述べた事柄を受けて)それと相反することを述べる時に使う」の意味、2つ目は「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味、3つ目は「感情を込めて言い始める時に使う」の意味となっています。

これら3つの意味は、それぞれで表していることが異なるために、敬語表現にする時には「その意味ごとの敬語表現」が存在します。敬語を使用する場において、よく使う意味は「意味1と2」です。3の意味も使わないわけではありませんが、ここでご紹介していく「しかし」の敬語表現は「意味1と2」に合ったものが多くなります。

けれども

「けれども」には、接続助詞・接続詞・終助詞としての意味があります。まず、接続助詞としての意味は3つに細分されます。1つ目は「確定の逆説条件を表して内容の矛盾点を対比的に結び付ける意」、2つ目は「事実を前置きに述べて本題に結び付ける意」、3つ目は「2つの事柄を結び付ける意」です。

接続詞としての意味は「前述の事柄と相反する内容を導く語」で、接続助詞としての意味から派生したものです。終助詞としての意味は、2つあります。1つは「言い切りを避けて婉曲に表現する気持ちの意」、もう1つは「不安や半ば諦めたりしながら事柄の実現などを願う気持ちの意」です。

「しかし」と同じ意味で用いられるのは、「接続詞」としての意味「前述の事柄と相反する内容を導く語」です。この際、「しかし」の意味は「(今まで述べた事柄を受けて)それと相反することを述べる時に使う」になります。

なのですが

「なのです」は、連語(2つの単語を結び付けているが1つの単語として扱われる語)です。「なのだ」の丁寧表現であり、簡単に言うと「なのだ」+「です」といった構成になります。「です」が丁寧語の表現として扱われるため、「なのです」の敬語分類は丁寧語になります。

そこに「が」を付けたものが、「なのですが」です。ここで使われる「が」には「前とは逆のことを示す」意味を持ち、多く「◯◯なのですが、◯◯。」といった使い方をされます。口頭(話し言葉)では、「なんですが」の形でも問題ありません。ただし、話し言葉は文面では使用できないため、「なんですが」を文面上で使用しないように気を付けましょう。

ですので

「ですので」は「なので」+「です」で成り立つ言葉で、語の種類で言えば連語に属します。「そういうわけなので」などの意味で、用いられることが多いです。使い方では、主に話し言葉として使用されます。

「ですので」は話し言葉でしか使えないというルールは持っていませんが、敬語表現としては口頭でのみ使用されることが基本です。「しかし」の敬語表現としては、「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味に近いと言えます。

でしたので

「でした」は「です」の変化形「でし」に「た」を付けたもので、「断定」の意味があります。そこに「前述のことがあるから」の意味で次の言葉に関連性を結び付ける「なので」を組み合わせることで、「◯◯でしたので、◯◯。」といったような「前述を断定しながら関連性ある次の言葉につなげる」文が完成します。

「ですので」と同様に、「しかし」の敬語表現としては「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」と近い意味を持ちます。

したがって

「したがって」は接続詞で、「したがう」を連用形にしたところに接続助詞「て」を付けた言葉です。「前の条件により順当に後の事柄が起こることを表す」意味を持ち、すなわち「前のことがあったから順に起きたこと」を示す時に使います。「これが起きたから、これが起きる」といった感じです。「しかし」の敬語表現としては、「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味と近いです。

「したがいまして」というよく似た敬語表現もありますが、これは「(前述を受けて)論を展開・帰結させる表現」として使います。「展開」は「前述があって次に起きること」なので、「したがって」の意味と同じとも言えます。「帰結」は「議論などにおいて最後に落ち着くところ」のことなので、話がまとまり終わる(=結論)ことです。

「しかし」を敬語表現にした時の使い方!

「しかし」を敬語表現にした場合の、使い方を見ておきましょう。

「しかし」の敬語の種類

敬語の種類は「尊敬語・謙譲語・丁寧語」などが存在していますが、「しかし」の敬語表現には丁寧語にあたるものしかありません。そのため、尊敬語や謙譲語にしたい時には「しかし」を使用した文の中に「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」を含める必要があります。

敬語表現での使い方

尊敬語は目上の人・立てるべき相手のことを表す時に使う敬語表現で、謙譲語は目上の人・立てるべき相手に対して自分のことを表す時に使う敬語表現です。丁寧語は日常語を丁寧な表現にしたものですので、目上以外の人にも使用することができます。

「しかし」の敬語表現たちは丁寧語なので、基本的には丁寧語の敬語表現として使います。尊敬語や謙譲語の意味で「しかし」の敬語表現を使いたい時には、「しかし」を含む文の中に「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」も入れましょう。

長い文ではないなどの理由で「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」を入れることが難しい場合は、丁寧語にあたる「しかし」の敬語表現だけでも失礼にはなりません。

メールでの使い方は?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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メールは文章・文面のものになるため、話し言葉として扱われる語は使えません。「しかし」の敬語表現にあたる「けれども・なのですが・ですので・でしたので・したがって」は、いずれも話し言葉・書き言葉というルールが含まれていないため、メール上でも使用することができます。ただし、「なのですが」と全く同じ意味を持つ「なんですが」は話し言葉なのでメールでは使えません。

ビジネスシーンでの使い方は?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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ビジネスシーンでの使い方は、これまでお伝えしてきた内容のとおりです。「しかし」の敬語表現「けれども・なのですが・ですので・でしたので・したがって」は改まった場で使用されることが多いため、ビジネスシーンでも問題なく使用できます。

言葉と言葉・文と文の間に何回も同じ表現が入ると聞き受けが悪くなるので、いくつかある「しかし」の敬語表現を複数取り入れて、伝えたいことを示すと良いでしょう。

履歴書での使い方は?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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履歴書は、ビジネスシーンにおいて大事な書類になります。そのため、改まった場で使える敬語表現を使います。「しかし」の形でも履歴書に使うことは可能ですが、「しかし」を多用するとあまり良い印象にはなりません。

「しかし」のような接続詞を使う部分がいくつかある場合は、「しかし」と共に「しかし」の敬語表現となる言葉・「しかし」の敬語表現とは言えないけど言葉と言葉をつなげる役割のある言葉(更に、など)を示す内容に合わせて使うと良いでしょう。また、話し言葉を使わないように注意してください。

「しかし」を敬語表現にした際の例文!

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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「しかし」の敬語表現を使用した、例文をご紹介していきます。

「けれども」の例文

「今は晴れているけれども、予報によれば午後からは雨が降るそうです」

上記は、「けれども」を使用した例文です。「けれども」には「前述の事柄と相反する内容を導く語」という意味があるため、「晴れてる」の後に反対の意味である「雨が降る(晴れでは無くなる)」ことを示す際の間に「けれども」を入れています。「けれども」は日常語としてよく用いられる「けど」の敬語表現なので、そう考えれば文に取り入れやすくなるでしょう。

「なのですが」の例文

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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「猫は雑食なのですが、日本では魚好きだと思われています」

上記は、「なのですが」を使用した例文です。「なのですが」の意味は「断定+前述とは逆のことを表す」なので、「猫は雑食」と断定した後に「日本では魚好き(雑食ではない)と思われている」ことを示す間に「なのですが」を使用しています。

「ですので」の例文

「混ぜた色は赤色と青色ですので、紫色になります」

上記は、「ですので」を使用した例文です。「ですので」が持つ意味は「そういうわけなので」なので、「赤と青を混ぜた」=「そういうわけ」の部分になり、「(そういうわけ)なので」に続く部分が「紫色」になります。

「でしたので」の例文

「親犬はチワワとダックスフンドでしたので、その子犬はチワックスと呼ばれます」

上記は、「でしたので」を使用した例文です。「でしたので」は「前述を断定しながら関連性ある次の言葉につなげる」の意味を持つため、「親犬の犬種」と「子犬の名称」という関連性ある言葉をつなげる部分に「でしたので」を使っています。

「したがって」の例文

「茶色の卵からは茶色の毛を持つ鶏が生まれ、白色の卵からは茶色の毛を持つ卵が生まれます。したがって、卵の色と鶏の毛の色は同じということです」

少々長い文になりましたが、上記の文は「したがって」を使用した例文になります。「したがって」は「前があって起きることにつなげる」時に使う語でしたが、基本的に「句点の後」に来ます。

「なのですが」や「でしたので」などは「◯◯でしたので」のように別の言葉とつなげて使用しますが、「したがって」は「◯◯です。したがって、◯◯」のように一旦文を区切って、文頭に使うことが多いです。その点は、「しかし」も同じです。

「しかし」を別の敬語表現にしてみると?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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「しかし」の別の敬語表現も確認しておきましょう。

しかしながら

「しかし」を、少し改まった言い方にしたものです。また、「しかし」は「しかしながら」を短くしたものではないかという推測的な説もあります。

「しかしながら」は「そのまま・そっくり・全て」という意味と「結局・要するに」の意味があり、「しかし」と類語になるのは後者の意味です。「しかし」の少し改まった言い方ということで、敬語表現としてはビジネスシーンでも使えます。

ところが

「ところが」には接続助詞としての意味、接続詞としての意味があります。「しかし」の類語にあたるのは、接続助としての意味「前の事柄から予測されることと相反する内容を導く」です。一般的には、ストーリー性を伴う話をする時に使われることが多いとされます。

それでも

「それでも」は接続詞で、「そうであっても」の意味があります。「前の事柄とは相反する内容を導く」使い方をされるため、「しかし」とは類語なります。敬語表現としての意味合いは含まれていませんが、何か自分の意見を主張する時に使われること多い印象です。

でも

「でも」は「それでも」を省略した接続詞で、2つ意味があります。1つは「前の事柄を肯定しながらも、それが結果として予想されるものに反する内容を導く語」という意味です。簡単に言えば、「前の内容を肯定するが、その肯定内容によって起きる結果とは反した内容につなげる時に使う」のが「でも」ということです。

もう1つは「前述の事柄に対して弁解や反論などをする時に使う語」の意味で、こちらの意味が「しかし」の類語になります。前に述べた内容とは反対のことを述べる時に、使う意味です。敬語表現としては適さないので、ビジネスシーンでは「それでも」を使った方が良いでしょう。

しかるに

「しかるに」は接続詞で、「それにもかかわらず」と「話の冒頭に用いる語」の意味があります。「しかし」の類語になるのは前者の意味で、これは「〜なのに」という表現と同義になります。そのため、「前述とは反することにつなげる際に使う語」として「しかし」とは類語になります。また、「しかるに」は書き言葉的表現です。

「が」は接続助詞としての意味もありますが、「しかし」の類語になるのは接続詞としての意味です。この場合の「が」の意味は「前述と相反する内容を述べる時に使う語」であり、「しかし」が持つ意味と同義になります。文の中でよく使う語なので、敬語表現としては問題なく使えます。多用すると印象が悪くなる響き(濁点の響き)を持つため、適度に使いましょう。

「だが」とはどう違う?

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「だが」も「しかし」の類語になりますが、意味を混同されやすいため、違いがあるのかを確認しておきましょう。まず、「だが」の意味は「前述と反対・対立関係になる内容を述べる時に使う語」です。「しかし」は「前述と相反する内容を述べる時に使う語」なので、よく似ています。

意味の違いについてのを言うと、特別な違いはありません。違いの点で挙げられるのは、使い方にあります。「だが」は敬語表現の中で使用するには適さない言葉とされているため、ビジネスシーンではあまり使わない方が良いでしょう。特に、目上に対しては上から目線な印象を与えるおそれがあります。一方の「しかし」は、敬語表現の中でも問題なく使えます。

「けれど」との違いは?

「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現
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「けれど」は「けど」や「けれども」と同じ意味を持つ接続詞ですが、使い方的には「けれども」に違い方です。意味は「前述と相反する内容を導く語」なので「しかし」と同じですが、ビジネスシーンでの使い方においては「しかし」の方が無難と言えます。

「しかし」の敬語表現を上手く使おう!

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「しかし」の敬語表現には、「けれども・なのですが・ですので・でしたので・したがって」などがありました。別の敬語表現にもいくつかの言葉がありましたので、言葉と言葉をつなげたり、文と文をつなげる時に、使い分けてみると良いでしょう。

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