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「しかし」の敬語表現・しかしの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月25日

「しかし」はよく用いられる接続系の役割がある言葉ですが、ビジネスシーンにおいては敬語表現にしてみると良いでしょう。「しかし」もビジネスシーンで使えますが、何回も接続詞を要する時もあるため、「しかし」と同じ意味で使える言葉を学んでおくことはためになります!

「しかし」を敬語表現にすると?

「しかし」は接続詞として、さまざまな会話・文章の中で使用されています。よく見かける「しかし」は敬語ではなく平語(日常語)なので、敬語を使用する中・敬語を要する中では「しかし」を敬語表現にする必要があります。

まず「しかし」には、3つの意味が存在しています。1つ目は「(今まで述べた事柄を受けて)それと相反することを述べる時に使う」の意味、2つ目は「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味、3つ目は「感情を込めて言い始める時に使う」の意味となっています。

これら3つの意味は、それぞれで表していることが異なるために、敬語表現にする時には「その意味ごとの敬語表現」が存在します。敬語を使用する場において、よく使う意味は「意味1と2」です。3の意味も使わないわけではありませんが、ここでご紹介していく「しかし」の敬語表現は「意味1と2」に合ったものが多くなります。

けれども

「けれども」には、接続助詞・接続詞・終助詞としての意味があります。まず、接続助詞としての意味は3つに細分されます。1つ目は「確定の逆説条件を表して内容の矛盾点を対比的に結び付ける意」、2つ目は「事実を前置きに述べて本題に結び付ける意」、3つ目は「2つの事柄を結び付ける意」です。

接続詞としての意味は「前述の事柄と相反する内容を導く語」で、接続助詞としての意味から派生したものです。終助詞としての意味は、2つあります。1つは「言い切りを避けて婉曲に表現する気持ちの意」、もう1つは「不安や半ば諦めたりしながら事柄の実現などを願う気持ちの意」です。

「しかし」と同じ意味で用いられるのは、「接続詞」としての意味「前述の事柄と相反する内容を導く語」です。この際、「しかし」の意味は「(今まで述べた事柄を受けて)それと相反することを述べる時に使う」になります。

なのですが

「なのです」は、連語(2つの単語を結び付けているが1つの単語として扱われる語)です。「なのだ」の丁寧表現であり、簡単に言うと「なのだ」+「です」といった構成になります。「です」が丁寧語の表現として扱われるため、「なのです」の敬語分類は丁寧語になります。

そこに「が」を付けたものが、「なのですが」です。ここで使われる「が」には「前とは逆のことを示す」意味を持ち、多く「◯◯なのですが、◯◯。」といった使い方をされます。口頭(話し言葉)では、「なんですが」の形でも問題ありません。ただし、話し言葉は文面では使用できないため、「なんですが」を文面上で使用しないように気を付けましょう。

ですので

「ですので」は「なので」+「です」で成り立つ言葉で、語の種類で言えば連語に属します。「そういうわけなので」などの意味で、用いられることが多いです。使い方では、主に話し言葉として使用されます。

「ですので」は話し言葉でしか使えないというルールは持っていませんが、敬語表現としては口頭でのみ使用されることが基本です。「しかし」の敬語表現としては、「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味に近いと言えます。

でしたので

「でした」は「です」の変化形「でし」に「た」を付けたもので、「断定」の意味があります。そこに「前述のことがあるから」の意味で次の言葉に関連性を結び付ける「なので」を組み合わせることで、「◯◯でしたので、◯◯。」といったような「前述を断定しながら関連性ある次の言葉につなげる」文が完成します。

「ですので」と同様に、「しかし」の敬語表現としては「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」と近い意味を持ちます。

したがって

「したがって」は接続詞で、「したがう」を連用形にしたところに接続助詞「て」を付けた言葉です。「前の条件により順当に後の事柄が起こることを表す」意味を持ち、すなわち「前のことがあったから順に起きたこと」を示す時に使います。「これが起きたから、これが起きる」といった感じです。「しかし」の敬語表現としては、「(今まで述べた事柄を受けて)話題を転じる時に使う」の意味と近いです。

「したがいまして」というよく似た敬語表現もありますが、これは「(前述を受けて)論を展開・帰結させる表現」として使います。「展開」は「前述があって次に起きること」なので、「したがって」の意味と同じとも言えます。「帰結」は「議論などにおいて最後に落ち着くところ」のことなので、話がまとまり終わる(=結論)ことです。

「しかし」を敬語表現にした時の使い方!

「しかし」を敬語表現にした場合の、使い方を見ておきましょう。

「しかし」の敬語の種類

敬語の種類は「尊敬語・謙譲語・丁寧語」などが存在していますが、「しかし」の敬語表現には丁寧語にあたるものしかありません。そのため、尊敬語や謙譲語にしたい時には「しかし」を使用した文の中に「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」を含める必要があります。

敬語表現での使い方

尊敬語は目上の人・立てるべき相手のことを表す時に使う敬語表現で、謙譲語は目上の人・立てるべき相手に対して自分のことを表す時に使う敬語表現です。丁寧語は日常語を丁寧な表現にしたものですので、目上以外の人にも使用することができます。

「しかし」の敬語表現たちは丁寧語なので、基本的には丁寧語の敬語表現として使います。尊敬語や謙譲語の意味で「しかし」の敬語表現を使いたい時には、「しかし」を含む文の中に「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」も入れましょう。

長い文ではないなどの理由で「尊敬語あるいは謙譲語の意味を持つ語」を入れることが難しい場合は、丁寧語にあたる「しかし」の敬語表現だけでも失礼にはなりません。

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初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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