「来ますか」の敬語表現・来ますかの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月19日
メールでの使い方
では、次にメールや手紙などの文章での使い方を見ていきましょう。やはりメールでも、来ますかという表現は軽い敬語に当たるため、身近な人にのみ利用しましょう。また、敬意を表す対象ではないものに用いましょう。
≪例≫
・昨日発注した備品はいつ来ますか。
・山田さん、会議に来ますか。
≪NG例≫
・〇〇社長、青山公園にて開催するイベントには来ますか。
「来ますか」は社外の人に使うのには適さない言葉です。
「来ますか」を敬語表現するときの例文
これまで「来ますか」という言葉の使い方を見てきましたが、ビジネスシーンで使うにはあまり適さないということが明確になりました。では、どのような言葉を使えばよいのでしょうか。以下ではシーンに分けてみていきます。
いつ来ますか
相手がいつ頃来るのかを問う場合の使い方です。
【相手が社外の人、または上司の場合】
・いついらっしゃいますか
・いつ来られますか
「いらっしゃる」より弱い敬語です。
【相手が親しい人の場合】
・いつ来ますか
このように使い分けが必要です。
来るか来ないかを聞く場合
相手の参加不参加を問う場合もあります。その場合もやはり、相手によって使い分けが必要です。
【相手が社外の人、または上司の場合】
・このイベントには、いらっしゃいますか
・〇〇の会議には、来られますか
やはりここでも「いらっしゃる」より弱い敬語です。
また、「来ますか」ではなく、「出席しますか」「参加しますか」という聞き方もできます。
・〇〇にはご出席されますか?
・△△のイベントには参加されますか?
【相手が親しい人の場合】
・飲み会には来ますか
・イベントには参加しますか
・会議に出席しますか
何度も同じ敬語を使ってしまうと、相手に幼稚な印象を与えてしまうので、特にメールなどの文面を使うときには注意して言葉を選びましょう。
その場にいない相手に対しても敬語を使う
今まではその場にいる相手に対しての敬語を考えてきました。しかし、その場にいなくてもその場に適した敬語を使わなければなりません。
たとえば、社内の人と社外の人のアポイントについて話すときには「〇〇さん、××社の田中様は14:00にいらっしゃいますか」などとその場にいない相手に対しても適切な敬語を使う場面があります。
この時に「田中様は14:00に来ますか」という言い方をしてしまうと、その場にいなくても失礼にあたり、部長や周りの社員に「適切な敬語が使えない」という印象を与えてしまう可能性があります。
その場にいる相手ではなくても、目上の人であれば適切な敬語を使うということを念頭に置いて、言葉を選ぶと印象が良くなります。
「来ますか」の別の敬語表現例
先ほど「いらっしゃいますか」は、社外の人や上司に使う敬語であると申し上げましたが、具体的に見ていきましょう。
いらっしゃいますか
「いらっしゃいますか」は尊敬語で、その中でもっとも強い表現であるとされています。つまり社外の方・上司・自分の三人での会議の時には、「いらっしゃる」という表現は目上である、「社外の方」に使うべき言葉であるといえます。
また、持ち上げるべき相手が二人いる場合や、手紙の文言に他の人物が出てきてしまう場合などは、位の高い人の方に「いらっしゃる」低い人の方に「おいでになる」「来られる」を使うと、敬語に対して意識が高いと感じてもらえるでしょう。
ここで社外の方、取引先の方に「来ますか」という言葉を使ってしまうと、とても軽薄な印象を与えてしまいますので注意してください。
おいでになりますか
「おいでになりますか」は「来ますか」の尊敬語で、少し古い印象を与える敬語です。しかし、適切な場面で使うことでやわらかい印象や上品な印象を与えることができるため、「いらっしゃいますか」をマスターしたのちに使えるようになると良いでしょう。
「いらっしゃる」という言葉を使うほどの場面でもないときや、プライベートにおいて年上の方やご年配の方と話すときなどに使うとより効果的です。
プライベートなシーンにおいて「来ますか」と言ってしまいがちですが、その言葉を「おいでになりますか」に置き換えるだけでぐっと上品な言葉遣いになります。
丁寧語の「来ますか」
初回公開日:2018年03月04日
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