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「やる」の敬語表現・やるの使い方と例文・別の敬語表現例

初回公開日:2018年02月16日

更新日:2020年05月25日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「やる」という言葉は一般的によく用いられていますが、ビジネスシーンを含む改まった場では使用しない方が良いとされています。それはなぜなのか?また、改まった場でも「やる」を示したい時に使える敬語表現は?「◯◯をやる」の「やる」についてを説明しています!

「やる」の敬語表現は?

「〇〇をやる」といった使い方をすることが多い「やる」ですが、敬語を要するビジネスシーンでは「やる」のまま用いることは、あまり好ましくありません。しかしながら、ビジネスシーンにおいても「やる」ことを伝えたい時はあります。では、この「やる」という言葉を敬語表現にすると、どういった言葉になるのでしょう。

日常の中で使用されることが多い「する」を、ビジネスシーンでも使える敬語にした時の表現を学んでおくと役立ちます。それでは、「する」の敬語表現についてをお伝えしていきます。

おやりになる

「お」+「やる」+「〜になる」で成り立つ、尊敬語の表現です。この表現では「やる」を「やり」という連用形にして、「〜になる」とつなげています。「〜になる」は「お〜になる」の形で使用することで「尊敬の意」を持つ言葉になるため、「おやりになる」は尊敬語の扱いになります。

やられる

「やられる」は、「やる」+「られる」で成り立っています。「られる」は「尊敬の意」を持つ助動詞ですので、「やられる」も「おやりになる」と同様に尊敬語として扱われます。「やられる」は「敵にやられる」などの意味で使われることも多い言葉ですが、「敵にやられる」と「やる」の敬語としての「やられる」は表していることが異なるため、似つきません。

なさる

「なさる」は「する」の尊敬語で、「する」と「やる」は扱いは違えど同じ言葉になることから「やる」の敬語表現に「なさる」も挙げられます。

いたす

「やる」の敬語表現・やるの使い方と例文・別の敬語表現例
※画像はイメージです

「いたす」は「する」の謙譲語ですが、「なさる」の項目でお伝えしましたとおり、「する」と「やる」は扱いは違えど同じ言葉になることから「やる」の敬語表現に「いたす」も挙げられます。「いたす」は漢字で書くと「致す」になりますが、ビジネスシーンでは平仮名表記で用いられることが一般的です。

させていただく

「させて」は「させる」が変化したもので、「動作の解放や許容の意を表す」言葉です。そして、「いただく」は「もらう」の謙譲語になります。それらが組み合わさった「させていただく」は「ある動作をすること」を表す敬語表現になり、「もらう」の謙譲語「いただく」が含まれることから、敬語分類は謙譲語に属します。

やります

「やります」は、「やる」+「ます」で成り立ちます。この「ます」は丁寧語にあたる言葉なので、「やります」は丁寧語として使用することができます。一般的に使用されることが多い「やる」の敬語表現ですので、見聞きしたこと・実際に使ったことがある人は少なくないでしょう。

します

「します」は「する」を丁寧語にしたもので、「する」=「やる」となることから、「します」は「やる」の丁寧語としても扱えます。「やります」よりも丁寧な印象ですが、「します」は「◯◯します」の形で用いられることが多いです。しかしながら、「します」だけでも「(◯◯を)します」の意味を込めて使える場合もあります。

「やる」と「する」の敬語にある違いは?

「やる」と「する」は、「扱いは違えど同じ言葉」とお伝えしました。つまり、「言葉的には同じだけど・扱いが違う」ということです。その「扱い」というのは「使い方」のことで、言葉として基本の存在になるのは「する」です。そして、「やる」は「する」を「俗語的」な表現にしたものと言われています。

すなわち、「する」を「改まった場所では使いにくい・くだけた表現」にしたものが「やる」です。英語で言うスラングのようなもので、品の良い言葉とは言えません。つまり、「する」の方が言葉としては基本の存在であり、「やる」は「する」の俗語的(スラング的)な表現なので、言葉としては雑な表現ということになります。

「する」の敬語表現は、「やる」の敬語表現と同じになります。ただ、「おやりになる・やられる・やります」といった「やる」の形を少し変えた表現は「やる」特有の敬語表現として扱われます。

「やる」を敬語表現にした際の使い方!

「やる」の敬語表現には、尊敬語・謙譲語・丁寧語がありました。これらは敬語の分類になるもので、それぞれの使い方が存在しています。敬語は使い方を間違えると失礼になっしまうこともあるため、「やる」の敬語表現における使い方も学んでおく必要があるでしょう。

それでは、「やる」の敬語の種類・各敬語の種類における使い方・メールでの使い方を確認しておきましょう。

敬語の種類

「おやりになる」と「やられる」、そして「なさる」は「やる」の尊敬語にあたる敬語表現です。正確に言えば「なさる」は「する」の敬語表現ですが、「やる」は「する」の俗語的表現になるため「なさる」も「やる」の尊敬語表現になると考えます。

「いたす」や「させていただく」は、「やる」の謙譲語にあたる敬語表現です。「いたします」という表現も、「やる・する」の謙譲語にあたります。「やります」と「します」は、「やる」の丁寧語になります。「します」は「する」の丁寧語と言う方が正しいとされますが、「やる」と「する」は同じことなので「します」を「やる」の丁寧語としても問題ありません。

使い方

尊敬語は、「目上の人の動作・様子など」を表す時に使用する敬語表現です。そのため、「おやりになる・やられる・なさる」といった「やる」の尊敬語たちは、「目上の人が何かをやること」を示す時に使います。

謙譲語は「目上の相手と話をする時に、自分の動作・様子などを表す」時に使用する敬語表現です。そのため、「いたす・させていただく・いたします」といった「やる」の謙譲語たちは、「自分が何かやることを目上に伝える時」に使います。

丁寧語は、「言葉を丁寧にした」敬語表現になります。目上に限らず、目下や同輩にも使用できるため、使いやすい敬語表現と言えます。「やる」の丁寧語にあたるのは「やります・します」でしたが、これらは立場を問わず使用できます。ビジネスシーンでは、同輩や目下の相手に使うことが多いです。

メールでの使い方

メールにおける使い方は、これまでお伝えしたとおりの使い方と比べて、特別な違いはありません。しかしながら、ビジネスシーンでは言葉として基本的な「する」系を使います。その理由は、「やる」という言葉が「俗語的な表現」だからです。

「俗語」は、改まった場では使えません。「改まる」というのは「きちんとした、あるいは堅苦しい態度」のことを言うため、「改まった場所」=「きちんとした・堅苦しい態度をする場所」になります。ビジネスシーンは、敬語を要するように「改まった場所」ですので、「俗語的な表現」である「やる」はあまり使用しない方が良いと言えます。

「やる」を敬語表現にした時の例文!

「やる」の敬語表現を使った例文を、ご紹介していきます。

〜おやりになる

尊敬語「おやりになる」の例文には、「◯◯さんがおやりになる」などがあります。「おやりになられた」や「おやりになられます」といった、形にしても使えるでしょう。疑問形であれば、「おやりになるのですか」にします。「◯◯をおやりになる」といったように、◯◯の部分に人を表す言葉ではなく、やることを表す言葉を入れても良いです。

〜やられる

尊敬語「やられる」の例文には、「◯◯さんがやられる」などがあります。「やられます」や「やられたようです」といった形にもできますし、疑問形としては「やられますか」などの形にもできます。「敵にやられる」などの「やられる」をイメージさせることから、あまり使わない方が良いとも言えます。

〜なさる

尊敬語「なさる」の例文には、「◯◯をなさる」などがあります。「なさった」や「なさるようです」といった形にもでき、疑問形なら「それをなさるのですか」などの形にすることができます。

〜いたします

「やる」の敬語表現・やるの使い方と例文・別の敬語表現例
※画像はイメージです

謙譲語「いたす」は、「◯◯をいたします」の形で使うことが基本です。「◯◯をいたす」は実用には向かず、個人的な日記や記録、小説などに適する表現と言えます。疑問形にする時は、「いたしましょうか」といった形にして使います。

〜させていただく

謙譲語「させていただく」は、「◯◯をさせていただきます」の形で用いることが多いです。「させていただく」の形は、「させていただくことは可能でしょうか」などの表現で使用できる形です。

〜やります

丁寧語「やります」を使う時は、「◯◯をやります」が基本の形です。同輩や目下の身内(=同じ会社の人など)が「やる」ことを示す時には、「◯◯(=人名・名称)がやります」といった形で使われることもあります。

〜します

丁寧語「します」を使う時は、「◯◯をします」が基本の形です。「しました・しています」や「しましょうか・しませんか・しますか」など、いろんな形でがあります。「する」の丁寧語である「します」は「する・やる」の基本的な敬語表現になるため、いろんな形にすることができ、使われる頻度も多いです。

「やる」を別の言葉で敬語表現にすると?

別の言葉を使った、言い換えとも言える敬語表現もあります。

行う

「行う」の意味は、「何らかの動作や事柄をする」です。「やる」の言い換えとしては無難で、使いやすいと言えます。敬語表現にすると、「行います(やります)」や「行いましょう(やりましょう)」などになります。

為す

「為す」は「ある行為をする」の意味を持つ言葉なので、「やる」の言い換えとして使うこともできます。「為した(やった)」の形にしたり、「為すこと(やること)」の形にすることもできます。言葉の印象的には、堅いイメージになります。

成し遂げる

「成し遂げる」の意味は、「物事を最後までし通す」です。すなわち、「始める時に目標としたところ(最後)まで物事を行い続ける」ことを表しています。「成し遂げます(やり切ります)」や「成し遂げました(やり切りました)」などの形で、使うこともあります。「◯◯をやる」と言うよりは、「◯◯をやり切る」の言い換えとして使うことができます。

進めている

「進めている」の意味は、「仕事や計画などを捗らせる(はかどらせる)」です。「やる」の言い換えとしては、「やる」を「やっている」にした場合の言い換え表現と言えます。「進めている」を敬語表現にすると「進めています」になるため、「やっています」=「進めています」といった関係性になります。

ビジネス上では「やる」を敬語にして正しく使おう!

「やる」は「する」の世俗的な表現になるため、改まった場では使えません。改まった場=きちんとした場にはビジネスシーンも含まれるため、ビジネス上では「やる」や「やられる・おやりになる・やります」といった「やる」の形が残っている表現は、たとえ敬語表現だとしても使用頻度は少なくする方が無難です。

ビジネスシーンでは「する」や、正確には「する」の敬語表現になる「なさる・いたす・します」を用いた方が良いでしょう。

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