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「呼ぶ」の敬語表現・呼ぶの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年02月10日

「呼ぶ」という時の敬語での言い方を紹介しました。敬語の種類と使い方についても解説しました。そしてタクシーを呼ぶというような状況に応じた「呼ぶ」の敬語表現も例文を挙げて紹介しました。さらに気を付けなければいけない二重敬語についても説明しました。

タクシーを呼ぶ時の別の言い方

タクシーを呼ぶと言う時の別の言い方を紹介します。呼ぶという言葉を使わない言い方です。

・タクシーの用意ができております。
・タクシーをお使いになりますか?
・タクシーの準備をさせていただきました。
・タクシーをご利用になりますか?

などです。「呼ぶ」という言葉を使わない場合は「車」と言うとタクシーではない運転手付きの車と間違える可能性があるのでタクシーと言いましょう。

社長を呼ぶ時

社長を呼ぶ時の敬語表現例を挙げます。社長や部長などの役職に様を付けてはいけません。二重敬語と同じでとても変ですので気を付けましょう。

・○○社長をお呼びいただけますか?(呼ぶ→お呼びいただく)
(相手の社長を呼んでもらう場合ですが、「してもらう」という自分の行動を指すので謙譲語を使います。)

・○○社長をお呼びになっていただけますか?(呼ぶ→お呼びになる+「て」+いただく)
(上の例文に「なって」)が付いています。「お呼びになる」という尊敬語を「いただく」という謙譲語を接続詞の「て」でつないでいます。状況に応じて使い分けましょう。

・△△社長をお呼びいたします。(呼ぶ→お呼びいたす)
(自分側の社長のことですが、相手のための行動なので「呼ぶ」に「お」を付けます。)

「社長に呼ばれた」と言う時

「社長に呼ばれた」と言う時の敬語表現例を挙げます。会社の外では、相手側の社長に対しては尊敬語、自分側の社長に対しては謙譲語を使います。

・○○社長にお呼びいただきました。(呼ぶ→お呼びいただく)
(相手側の社長のことですが、「呼んでもらう」という自分の行動を指すので謙譲語です。)

・○○社長がお呼びになられました。(呼ぶ→お呼びになる)
(相手側の社長が呼んだことを指すので尊敬語)

・△△社長がお呼びいたしております。(呼ぶ→お呼びいたす)
(自分側の社長が呼んだことを指す場合は謙譲語)

などです。会社の外での場合の例文です。会社の中で同じ社内の者だけの会話の時は自分より立場が上の人に対しては尊敬語を使います。

「呼ぶ」の別の敬語表現例

「呼ぶ」の別の敬語表現例を紹介します。

・お召しにあずかる(お召し=呼び寄せるの尊敬語)
・お招きにあずかる(お招き=招きに丁寧語の「お」が付いている)
・お招きいただく(いただく=謙譲語)
・ご招待していただく

などです。

「呼ぶ」の謙譲語

「呼ぶ」の謙譲語の例文をいくつか紹介します。

・お呼びいたします
・呼ばせていただきます(または、お呼びさせていただきます)
・呼んで差し上げます(または、お呼びして差し上げます)
(相手を呼ぶ場合の言い方です。全て謙譲語です。「差し上げる」は謙譲語ですが誤解している人も多いので気を付けて使いましょう。)

・呼んでいただきました
・お呼びいただきました
(自分が呼ばれた時の言い方です。「お呼び」と「呼んで」は状況によって使い分けて下さい。)

きれいな敬語を使いましょう

「呼ぶ」という時の敬語表現での言い方を紹介しました。敬語には尊敬語と謙譲語があります。「呼ぶ」という言葉を使う時には気を付けて敬語を使わないと、尊敬語を使うべき時に謙譲語を使ったり、その逆になってしまったりします。まずは尊敬語と謙譲語の違いをしっかりと頭に入れておきましょう。

そして相手が主語の時には尊敬語、自分が主語の時には謙譲語というように使い分けましょう。気を付けなければいけないのは、二重敬語のように敬語を使い過ぎてくどくなってしまうことです。丁寧に話そうとしているという気持ちは伝わりますが、聞き苦しくなってしまいますし、勉強不足だという印象を与えてしまいます。

シンプル・イズ・ベストです。「1つの単語の中には1つの敬語」と覚えておきましょう。そして敬語を上手く話せるようになるには経験も必要です。言葉遣いのきれいな人のお手本を参考にしてその場の状況に合った敬語を覚えましょう。

初回公開日:2018年03月06日

記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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