「ご返信」の使い方と例文・敬語の種類・ご返信の別の敬語表現
更新日:2024年09月12日
敬語「ご返信」の意味
「ご返信」は相手からの連絡に対して返事を返す事を意味する言葉です。メールの文末などに「ご返信をお待ちしております」「お調べいたしまして、明日こちらからご返信いたします」などの言葉を添えるなどの使い方をすることが多いです。
「返信」の「信」は「電信」の「信」から来ています。電信は文字を使った昔の通信手段です。この流れから「返信」という言葉には「手紙やメールで返事をする」というニュアンスがあります。
自分に対しても使っても良いのか
「ご返信」は、自分に使っても問題ありません。
敬語には「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」があります。自分に対して使ってはいけないのは「尊敬語」です。「私はそうおっしゃりました」「私が明日いらっしゃいます」「私がお読みしたところ」などは尊敬語を自分に使っているので間違いです。
「謙譲語」は自分に使っても問題ありません。また、自分に対してしか使ってはいけません。「わたくしから申し上げます」「明日、参ります」「拝読いたします」などは謙譲語なので自分に対してのみ使います。
「丁寧語」は自分にも相手にも使えます。「私はご飯を食べました」「Aさんのご飯を用意しています」は丁寧語なので、自分にも相手にも使えます。
「ご返信」は丁寧語なのか尊敬語なのか
「ご返信」「ご連絡」「ご説明」などは使う場面によって「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の、どれにでも分類できるタイプの言葉にあたります。
「ご返信をお願いいたします」という場合は「ご返信」は尊敬語です。「ご返信いたします」の場合は謙譲語的な使われ方をしています。「ご返信の方法はこちらのリンクをご覧ください」などは丁寧語として使われています。
「ご返信いたします」は二重敬語か
同じ種類の敬語を同じ文章で重ねることを二重敬語といいます。「ご返信」が謙譲語であると考えると「いたします」も謙譲語ですので二重敬語になります。二重敬語は間違いという訳ではありませんが、避けた方が良いとされている表現です。
しかし、「ご返信いたします」は多くの人がこの使い方をしており、充分に定着しているため間違いにはなりません。同様の二重敬語は他に「お召し上がりください」「ご連絡いたします」「ご説明いたします」などがあります。
敬語「ご返信」の使い方
「ご返信」は相手に対してメールや手紙の返事を求めるとき、あるいは自分が相手にメールや手紙で返事をすると伝える時に使います。
「明日までにご返信いたします」「恐れ入りますが、明日までにご返信いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします」などの使い方をします。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「お」や「ご」を付けるのは基本的には「尊敬語」と「丁寧語」です。
返信は自分がする行為だから謙譲語にすべきであり、「ご返信」は間違いなのではないかと感じるでしょうが、返信をした先に相手がいるために「ご返信」という言い方は間違いにはなりません。
「説明いたします」は「ご説明いたします」と言った方が丁寧です。「これから話します」は「これからお話いたします」と言った方が丁寧です。「送ります」も「お送りいたします」の方が丁寧です。「説明」「話す」「送る」はその行為の向こうに相手がいるために「ご」「お」をつけることで丁寧にする表現が相応しいです。同様に「返信いたします」は「ご返信いたします」と言った方が丁寧です。
使い方
「ご返信」は相手からの返事を求める時にも、こちらから返事を送るということを伝える時にも使います。手紙、メールなどの文字のやり取りをするときに「返信」という言葉を使うことが多いです。「返事」であれば、手紙、メールだけでなく電話や直接会う時にも使います。
「ご返信いただけますでしょうか。恐れ入りますがよろしくお願いいたします」「お申しつけ頂きました件、恐れ入りますが確認に少しお時間を頂戴いたします。明後日までにはご返信できるかと存じます。ご確認くださいませ」などの使い方をします。
メールでの使い方
「ご返信」はメールでよく使う言葉です。相手からの連絡が欲しいという場合は文末に、「恐れ入りますが、ご返信をお願いいたします」などの言葉を添えます。こちらから返事をすると伝えておきたい場合は「明日までにご返信いたします」などの文章を添えます。
敬語「ご返信」の例文
初回公開日:2018年02月13日
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