「ずっと」の敬語表現・ずっとの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月20日
「隅から隅まで」は、「ずっと」が持つ「ある範囲内に残す所なく動作を及ぼす」の意味と同義です。「隅」というのは「空間内の端」のことで、四角い箱があるとすれば、四角の輪郭が出ている部分が「隅(または、端・枠など)」と言います。一般的には「端」の中でも「角」を表す時に「隅」を使うことが多いです。
「隅から隅まで」は言い方を換えれば「角から角まで」であり、簡単に言えば「全体的に」の意味です。「隅から隅まで」は「くまなく」といった言葉に言い換えることもでき、これは漢字にすると「隈なく」になります。意味は、「隅から隅まで」と同じです。
躊躇わずに
「ずっと」が持つ意味の中では、一般的にはあまり用いられない印象のある「躊躇わずに・滞らずに動作をする」と同義になります。意味に含まれる言葉そのままの表現です。
「ずっと」を敬語表現にする時の使い方!
「ずっと」を敬語表現にする時の使い方を見ておきましょう。
敬語の種類
敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。丁重語と呼ばれる超敬語もありますが、一般的には尊敬語・謙譲語・丁重語の3種類を用います。
「ずっと」を含め、これまでにお伝えしてきた敬語に使える言葉たちは、いずれも「単体で敬語表現としての意味を持たない」ものばかりでした。そのため、敬語表現にする時には「敬語表現としての意味を持つ言葉を結び付ける」必要があります。
たとえば、尊敬語であれば「する」に尊敬の意を込めた言い方「られる・される・なさる」などを使って「ずっと勉強をなさっている」という敬語表現を作ります。謙譲語であれば「している」の謙った言い方「しております」を使って「ずっと勉強をしておりました」という敬語表現を作ることができます。丁寧語の場合は、「ずっと勉強をしていました」などの形になります。
使い方
まず、「ずっと」は話し言葉の印象が強いため、口頭で使い、文面では使わないようにすると良いでしょう。口頭というのは、会話のことです。声を出して伝える時に向く言葉が話し言葉であり、改まった(きちんとした)印象が高くないものが多いため、ビジネスシーンのような改まった場ではあまり使わない方が良いと言えます。
書き言葉は、文面でも使える言葉のことを言います。書き言葉は改まった印象があるものが多く、ビジネスシーンなどの改まった場で使用しても問題ありません。「ずっと」の書き言葉として適しているのは、「常に」と「継続して」です。
「他と比べてかけ離れている」の意味で「ずっと」を使いたい時には、「はるかに」や「段違い」になどを使うと良いでしょう。また、ここでご紹介した「ずっと」を敬語表現にする時に使える言葉にとらわれることなく、その状況に合わせた言葉を用いることも大事です。
メールではどう使えば良い?
話し言葉とされる「ずっと」の使用は避け、書き言葉としても使える「常に・継続して」などを用いましょう。
ビジネスシーンではどう使う?
「ずっと」は敬語表現とは言えない・改まった印象のない言葉なので、敬語表現を要するビジネスシーンでの使用は適していないと言えます。「ずっと」と結び付ける言葉が敬語表現としての意味を持っていたり、伝える内容の中に敬語表現が含まれていれば「ずっと」を使っても問題はありませんが、使用回数は少ない方が良いでしょう。
「ずっと」を敬語表現にした際の例文!
「ずっと」には4つの意味が存在しますが、一般的に「躊躇わず・滞らずに動作する」の意味ではあまり使用されません。そのため、「躊躇わず・滞らずに動作する」の意味で「ずっと」を使うと、伝えたい意味で伝わらない可能性もあります。
例文に使う意味から「躊躇わず・滞らずに動作する」は省き、一般的に使われることが多い「他と比べてかけ離れている」と「同じ状況が長く続いている」の意味を使った例文をご紹介していきます。
意味「他と比べてかけ離れている」の例文
初回公開日:2018年02月27日
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