「答える」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月05日
メールでの使い方
「答える」における敬語表現の使い方は、メールにおいても、口頭においても、特に変わりはありません。メールは文章になるため、伝える内容の全体構成を見直しながら、示す文を完成させることができます。不自然な敬語表現になっていないか、二重敬語になっていないかなどを気を付けながら、送信しましょう。
「答える」を敬語表現にした時の例文!
実際に使う時、よく用いられる例文を見ておきましょう。
ご質問に答えられた
「目上の人が、質問に答えた」ことを表した例文です。「答えられた」が尊敬語になるため、相手が目上ではない時には使いません。
質問に対してお答えになる
「質問」の部分に丁寧さを込める「ご」が付いていませんが、その理由は「お答え」の語があるからです。「お答え」は「答える」を丁寧な表現にしたもので、「お」+「答え」で成り立っています。
「ご」と「お」は両者とも漢字にすると「御」であり、読み方が違うだけで意味は同じです。1つの文に同じ敬語表現が2つ以上存在すると違和感のある表現になるため、「お答え」を使う場合は「ご質問」ではなく「質問」の形で使用します。
「ご質問に対してお答えになる」といった使い方もされますが、これは二重敬語として、文法的には違和感があります。ビジネスシーンでは許容範囲とされることも多い表現ですが、本来は「質問に対してお答えになる」か「ご質問に答えられた」といったように、1つの文に「御〜」が付く言葉は1つの方が良いです。
お答え願います
ビジネスシーンにおけるメールで、目上の相手に答えてほしいことを求める際には「お答えください」などもよく使用されます。しかしながら「ください」には命令形の意味が含まれるため、どうしても必要なことでない限りは「お答え願います」などが良いでしょう。「願う」は「請う(こちらの要求を聞き受けてほしい気持ちを示す)」と似たことになるため、命令形の意味は含まれません。
質問にお答えします
「お答えします」は謙譲語Iにあたりますが、丁寧語の感覚で用いられていることもあります。「ご質問にお答えします」の形も見かけますが、「質問に対してお答えになる」の項目で説明しましたように、「御〜」は1つの方が良いでしょう。
お答えできません
ビジネスシーンにおいて、「(その質問には)答えることができない」場合によく使われています。「お答えすることはできません」といった表現の方が、少しやわらかい印象になります。
「答える」を別の敬語表現にした際の例!
「答える」の敬語表現には、別の言い方も存在します。
ご回答いただきありがとうございます
「回答」の意味は「問いや要求に答える」ことで、簡単に言えば「返答・返事」のことです。そこに「ご」を付けて、「もらう」の謙譲語「いただく」を組み合わせて、「ありがとうございます」が締めになる文です。「こちらからの問い(質問)や要求に、返答をしてくれてありがとう」の意味が込められています。
初回公開日:2018年02月14日
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